ストーリークエスト放浪のシスター4
久しぶりのベッドでとても爽やかな朝だったと思ったか?柔らかい感触と全身締め付けられている
隣を見るとなぜかシャルが眠っている 今の俺は抱き枕状態だ。
「ゼロ、起きてる?」
「トーカ、ヘルプ」
トーカに助けを求めたが
「お熱いわね、着替えるから覗いたら斬る」
シャルは好きなキャラの1人なんだが「NamelessHunter」では結婚システムはある。一夫多妻も可能なんだが結婚できるのがプレイヤー同士か名も無き民、奴隷のみでいわゆるネームドキャラは対象外だ。
ゲーム時代の話で今はこの世界に生きる一個人だから恋愛も自由だと思う。
「トーカ、助けて〜」
「仕方ないわね」
トーカが布団を捲り、シャルを引き剥がそうとするが
「うわ、これって大好きホールドってやつじゃん
それにステータス的に無理よ」
俺とトーカは下級職を全てカンストしている最中、シャルは下級職を3職、中級職を1職カンストしている カンストしたステータス恩恵は中級職の方が高い
「ゼロ、もうさ襲っちゃえば?」
「いやいや、童貞なんだぜ俺」
「私、処女ですけど」
「そこは聞いてないが」
2人で頑張ってシャルを起こした。
「おはようございます。とても幸せの気持ちでした。」
「俺の身体バキバキなんだけど」
「シャルの力、強かったんだけど」
「朝食を食べて出発しましょう。」
ちなみにゲーム時代にはなかったイベントだった。
「次の目的地に行きましょう」
「そうだな」
「シャルは元気ね」
街を出て出発した。空を曇っていてひと雨降りそうだ。シャルの修道服は黒だから透けないけど濡れたら身体のラインがはっきり分かりそうな気がする。
「馬車があれば楽だよな〜」
「馬の維持費がね〜、拠点があればいいんだけど」
「御者なら出来ますよ」
『百発千中』なら馬くらい飼ってるよな~多分、あいつらも転移してたらありがたいけど
移動が面倒くさい、モンスターを足にするのがベストなんだ。
転移魔法は行ったことのある場所へ転移する魔法なのだが消費MPが1回100必要になる 中級魔法書にあるから入手だけならダンジョンに潜ればいい
王都に着いたらダンジョンも解禁されるからその時はその時だな
「ゼロ、スライム発見」
「よし、任せろ『投擲』」
落ちている石をスライム目掛けてぶん投げた、石には回転が加わっており・・・・・
「何してんのよ、貫通してるじゃない」
「すまん、調子に乗りすぎた」
「お二人といるととても楽しいですわ」
スライムは見事に核ごと貫通している。スライムの皮はゲット出来なかったそれとスライムゼリーも辺りに飛び散って使い物にならなくなった。
「ゼロは『探知』だけやって攻撃は私がやるから」
「了解」
道を進みながら『探知』に引っかかったモンスターを狩っていき、スライム以外は俺、スライムはトーカが処理していった。
歩いているとポツポツと雨が降ってきたため急いで雨宿りできる場合を見つけて洞窟へ
「洞窟に来たけど大丈夫なの?」
「『探知』にはなにも引っかからなかったから大丈夫だろ 濡れた服を乾かそう」
焚き火を作り、アイテムボックスから槍を取り出し洗濯竿の代わりにして濡れた服を吊るしていく
3人とも下着姿だがトーカにしては珍しくなにも言ってこない
「裸はNGだけど下着くらいなら大丈夫よ、下着姿の撮影とかやってるし、水着も下着みたいな物だから」
さすがコスプレイヤー、海外旅行に来ました新しい水着です。ドヤ的な写真も上げてたな
俺の身体もよく見てなかったけど腹筋割れているし引き締まったナイスボディ
「雨が上がってからだな」
「生乾きは嫌なんだけど」
「『生活魔法』の魔法書があればいいけどないだろ」
生活に使える魔法を覚えれる ドライヤー代わりの魔法、水を出したり、火を起こしたり 攻撃魔法には適さないが実際あれば便利なんだ
「お二人は使えないのですか?」
「覚えていない」
「私もよ」
「私も覚えていませんよ〜」
『生活魔法』は平民が使う魔法で生活の知識だ、貴族や王族は覚えないし必要ともしていないというのがこの世界だ
「『生活魔法』はあれば便利なんだよ、消費するMPが少ないし、スキルレベルさえ上げれば攻撃にも使えるから」
「そう言われると便利そうですね」
俺とシャルは話しをしている間にトーカはスライムの皮を使用したブラジャーを製作している
「完成したからシャル、使って見て ゼロは後ろ向く」
「イエッサー」
俺は後ろを向く
「締め付けはきつくないです。着心地はスパイダーシルクの方がいいですね」
「そうね、着けた時の冷たい感じが無くなればいいと思うけど」
「暑い日はこっちの方がいいと思いますよ」
「シャル、次はこっち」
「これはパンツですか?」
「そうよ、こっちの方が可愛いから」
「履いてみます」
後ろを向いて聞いているこっちの身にもなってくれ、トーカのデザインだから間違いはないと思うけど
やべー興奮してきた。
「とても似合っているわ、シャル」
「トーカさんも可愛いですよ」
「ゼロ、もういいわよ」
振り向くと、水色の下着姿のシャルと黄色の下着姿のトーカがいた。ブリーフから下着売り場で売っているような下着だった。
「見違えたな」
「ゼロさん、恥ずかしいですわ」
「トーカ、改善点は?」
「下はスライムの皮と綿で作っているけど、綿に色を付ければもっといいかな
ブラジャーはスパイダーシルクに替わる物探しから、スライムの皮は夏用でいいと思う」
下着のファッションショーが終わり、洞窟の外は雨が上がって太陽の光が出ていた。
「着替えて出発だな」
「ちゃんと乾いているわ」
「新しいパンツの方が動きやすいですね」
「そうでしょ」
洞窟から出て再び歩いた。目的地に到着した時には日が落ちていた。
シャルは村長宅へ行き、今回も空家を借りることが出来た。
「明日からなんですが、私は治癒、ゼロさんとトーカさんには畑を荒らすモンスターの討伐をお願いしますね」
「任せろ」
「シャルの護衛が出来ないけど、シャルは美人なんだからいつ男から襲われても私たちが助けれないけど」
「トーカさん、私、『モンク』なんですよ 自分の身は自分で守れますよ」
空家には布団がなかったため寝袋で寝た