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孤高の狼式移動拠点建設4

俺とカノン、ローレルは3日程ダンジョンでミミック狩りをしてからリョウたちがいる街へ帰還した。


「他のハンター見なかったね」

「カノンさん、この国のハンターは冬は仕事をしないのが有名ですよ 春になった時点で毎年1つの村や町がモンスターによって滅ぼされてますけど」

「この国、対モンスターよりも対人の方が強い傾向があるんだよ、国の騎士団は毎回遅れて来るし、モンスター相手ではボロボロになるのがオチなんだよ」


他国からの侵略は完璧に防げるくせに滅び方が内紛、クーデーターなんだよな


宿屋に到着して、俺はリョウの部屋へ


「帰ったぞ」

「もう少し時間が掛かると思ったわ」


リョウは筋トレしながら本を読んでいた。


「何?読んでるんだ?」

「魔法に関する内容よ、面白いわ」


リョウが読んでいた本を手渡してきたため受け取る


「『身体強化魔法と属性強化魔法について』」


軽く読んで見ると、ゲーム時代の魔法とこの世界の魔法に多少違いが見える


風属性を身体に纏わせて走ったりはよくやるが、この世界では当たり前で『身体強化魔法』は無属性魔法のため、魔法の才能が無い者が使う扱い

『身体強化魔法』を全力で使うと骨が折れるか次の日、筋肉痛確定コースだが『属性強化魔法』だと身体の保護も術式に入っているため、筋肉痛にはならないようだ

普通の自転車に自家発電のライトを付けて走るか電動自転車でセンサー式のライトを付けて走るかの違いだろう


「『属性強化魔法』の練習がいるな 風属性なら似たのがあるからな」

「全身よりも下半身だけとか上半身だけとかにした方が効率いいわよん」


属性によってそれぞれ効果が違うようだ

風属性は俊敏性を上げたり、身体を軽くしたりできる

火属性は攻撃力を上げることができる

土属性は防御力を上げる

水属性は柔軟性を上げるらしい


「中々の内容だな」

「著者を見たら分かるわよ」


著者の名前は『イーディス・リグラシア』バージョン8.0で魔導機という、MSや魔装機神的なロボットを生み出した張本人 魔導機vs魔導機も出来たが魔導機vsリョウが1番爆笑出来たな マスター・アジアを超えたと思ったし 確かダークエルフだったな


「魔導機はまだまだ先だもんな」

「あれね〜カスタム要素が少なかったのよ、カラーバリエーションだけは豊富でも武装はほとんど固定で見た目も3パターン、オプションがないのが残念だったのよ 腹いせに生身で喧嘩売って勝ってきたのよ」


それは俺も同じ意見、魔導機は買ったけど『虚無』のせいで搭乗出来なかったんだよな

機人族は乗れない設定のせいでロビンが拗ねてたこともあったな


「話しが脱線し過ぎたな進捗状況は?」

「ゼロちゃんたちの帰りを待ってたくらいよ」

「今日中に完成か」


リョウを連れて組み立て現場に行くと全員揃ってた。


「ゼロ、遅い」

「悪かったな、ミミックの魔石だ 全部使っちまえ」


ミーティアとリョウが作業をしてついに完成した。


「30人は住めるわ、各部屋にトイレはあるけどシャワーはないからその代わり男女別の大浴場があるわ」

「攻撃も出来るから」


ゲーム時代よりもやばくなってないか?

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