そのころプロメテウス帝国では
ラ・スフラン聖王国の辺境でスタンピードを発生させ、正史通りに動いていたプロメテウス帝国一派の帰りが全くなく、音信不通になっていた。
城の一室では
「何やってんだ、あいつら」
「この季節はしゃーねぇよ 雪で身動きが出来ないんだろ」
イライラしている男の背中には白い2対の羽根があり、金髪でイケメン 名をアポロトス 転移者であり、種族は天使 現在プロメテウス帝国を裏で操っている張本人
クラン「神々の庭園」のリーダーでもある。
「それにしても遅すぎる、俺はスキルのせいで直接いけないが、アーベンなら動けるだろ」
「雪を舐めちゃいけねぇよ、道民の俺が言うんだぜ」
アーベンは黒髪で地味な顔の人間であり、職は『暗殺者』斥候にも向いている。
「クランチャットでも開いて見ろよ、連絡はできないが生死の確認は出来るぞ」
アーベンに言われた通り、アポロトスはクランチャットを開くと
「はぁ、向かわせたやつら全員死んでるぞ」
「マジかよ!!、失敗したってことか?」
「考えられる要因は発生させたスタンピードに巻き込まれて全滅か誰かに始末されたかだな」
全員で4人の転移者と手練れの兵士を連れて行ったはずなのに結果は全滅
「アーベン、誰が殺ったと思う?」
「転移者かストーリークエストのキャラかだろ」
『千獣の王』『孤高の狼』『ブルースフィア』『アチャチャ』ゲーム時代上位争いをしていたクランを上げればきりがないが少数精鋭でヤバいヤツらを挙げるな『虚無のゼロ』が率いる『孤高の狼』だろう
「アポロトス、仮にだが『孤高の狼』が喧嘩を売ってきた場合どうすんだ」
「その時は全力で戦う、あそこのクランには美女が揃っているからな、アーベンにはラ・スフランの辺境へ偵察を頼みたい」
「へいへい」