ストーリークエスト放浪のシスター1
起きると5時30分だったので急いで支度した。一応、確認のためトーカの部屋に行きノックをしても返事が無かったため、シーフのスキル『ピッキング』で部屋の鍵を開けて中へ
「トーカ、起きてんのか」
ベッドで幸せそうに寝てやがった。叩き起こすことに
「おい、トーカ、起きろ イラッ『ウォーター』」
手から水魔法で水を直接寝ているトーカの顔に掛けると
「あれ?、あ、おはょお〜」
「時間がないからさっさと支度してくれ」
ベッドから抜け出したトーカは上も下も白の下着だった。
「外で待ってるから急げよ」
トーカの支度が終わり、急いで宿を出たギリギリ6時にハンターギルド前に間に合った。
「おはよう、シャル」
「おはようございます。ゼロさん、トーカさん」
「眠い〜」
トーカは昨夜、酒を飲み過ぎたようだ。 悪酔いはしないのだがよく眠ってしまうらしく今がその状況だ
「シャル、トーカは背負って行くんでさっさと行こうか」
「はい、その方がいいと思います。」
荷物のほとんどをアイテムボックスに入れているから背負って歩くくらい問題ない
俺たちはケープの街を後にした。これからの冒険に色んな出会いがあるそっちの方が楽しみだろ
「シャル、今日の目的地は?」
「ここから徒歩で半日の所にある村へ向かいます。」
「了解」
今の所はゲーム通りだ。
トーカが起きるまで『探知』を使いながら周囲を警戒しながら歩きながらシャルと話しをした。
シスター・シャルロットは貴族の娘だ。婚約者がいてその婚約者に婚約破棄をされ、家からも勘当され教会に身を置くことになった。年齢は20歳
「う、うーん、あれ?」
「起きたか?」
「ふっふふふ、おはようございます。トーカさん」
「おはようございます。シャル」
「さっさと降りろ」
「うん、ごめん ゼロ、私の下着姿見たでしょ」
「寝ぼけてたくせにそこは覚えてんのな 白だったな」
「お二人は仲がよろしいのですね」
「「 いえ、腐れ縁です。 」」
なんでハモってるんだよ 背中にはトーカのありがたい温もりが残っている これ彼女とか意中の女性なら最高なんだろうな
道中はモンスターに遭遇することなく、目的地の村に到着した。
シャルは村長に挨拶に向かい俺たちはその後ろを着いて歩き、シャルが村長に村に来た理由と寝床を借りた。
「空家があるから使っていいとおっしゃってました。」
「荷物を置いてからお手伝いだろ」
「はい」
空家に到着、中に入って確認
「五右衛門風呂じゃん」
「薪で温めるお風呂よね」
「外で温める作業が必要なんだよ」
「ゼロ、覗きは失明の刑よ」
「ゼロさんになら覗かれても構わないですよ」
「シャルは心が広いな、見ないように努力するから」
シャルがこんな台詞言った覚えないぞ?もしかしてすでに好感度が上がってたか?
「一通り、空家の確認が終わったな」
「3人で川の字で寝ることになると思うけど」
「俺とトーカの間にシャルが入れば大丈夫だろ」
「それもそうね、ゼロ、シャルに欲情しないように」
「分かってるよ」
「私から手を出しても?」
「シャルもダメよ」
俺たちは村の人の手伝いをした。力仕事は俺の担当、裁縫などの細かい作業はトーカ、治癒はシャル、役割分担をして終わった。
『土いじり』『木工創作』を覚えた。
夕食は俺が作り、サンドイッチから逃げれた。
五右衛門風呂はトーカ、シャル、俺の順番で風呂に入った。
「ねぇ、ゼロさん」
「シャル、見えますよ」
「見せているんです。」
「謎に好感度が高くないか?」
「あ、それはですね 初めてゼロさんに会った時に神々しい物を感じたからじゃないでしょうか」
神に会ったことはないな
「俺はシャルの神なのか?」
「どうなんでしょう?」
これ以上話が進むこともなく、俺の番が回ってきてお風呂を堪能した。
本当に川の字で寝ることになり今日も無事に終わることが出来た。