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 全く、意味のある文章を接種したくない。

 感動したくない。心を動かされたくない。


 上手く行っていない人生をこんなもので誤魔化されたくない。

 酷くくだらない、つまらない、意味がない。

 何も新しいことを知りたくない。苦痛。


 僕は、その手に持っている小説を閉じた。

 きっとこの本は積読になってしまい、未来永劫読まれることは無いんだと思う。

 でも読む気になれないんだから仕方がない。


 今読める文章といえば、自己啓発本か、Twitter(X)か、なろう小説だけ。

 自己啓発本は良い。何もしていないのに何かやった気になれる。少しは元気になれる。

 Twitter(X)も良い。読んでいるだけで誰かと繋がっている気になれる。世間を知った気になれる。

 実際には、ツイート主は私のことなんて知らないだろうから誰とも繋がって居ないし、その世間も偽物だけど構わない。

 それっぽければそれで良い。


 なろう小説、これは内容がなくてつまらない駄作のことを言っているのだが、これは全く読む必要がないしつまらないのが良い。

 無駄に感動させられることもないし、変に心が動かされることもない。

 逆に内容のある文章というのは心に毒なんだ。内容がないから良い。素晴らしいね。


 それはそれとして、私が言いたいのは、猫に翅が生えたのは2016年のこと。

 世界中の猫から同時多発的に翅が生え、宇宙へと飛び去っていったあの事件。


「さようなら、人類。猫は新しい世界に飛び立つんだにゃ」

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