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JC!JC!JC!  作者: けーた
12/13

12月 反省会


痛い。

JCに入会してから色んな痛さを味わってきたけど、これは・・・





一月からずっとJCの何とか会に出ている。

その締めくくりとなるのが反省会で、それが終われば今年のやることは全部終わりだそうだ。

反省会は一年間のお疲れ様会なので議案もない。

だから家族交流会が終わってからは定例会だけで済むと思っていたら大間違いだった。

報告書と次年度というのがあるんだ。 

報告書は議案とセットになっていて、議案を作る→理事会で審議可決される→実行する→

報告書を作るで終了。

この四つの間には委員会開催と理事会で怒られるが必ず挟まっているから更に大変だ。

報告書には、議案と実際にやったことのズレや問題点、今後の改善方法を書くそうだ。

実際にやったことの記録を書くだけだから大失敗をしたのでなければ怒られることもないだろうと思っていたのに、理事会で小柳理事長が

「どんなに素晴らしいことをしても確かな記録がないなら、物事は伝言ゲームの様にどんどん逸れて伝わっていく。

自分のやったことに誇りはないのか?

それにより明るい豊かな社会が創れられていくと信じた上での事業だろう?

やりっ放しでまともな記録も残せない事業は、あとから人を混乱させるだけの悪徳事業だ。」

って怒鳴って、物凄く細かいところまで突っ込んでああだこうだと言うんだ。

本当に人を怒ることが苦手なのか?

怒りたいから、そんな細かいところまで色々と言うんじゃないのかと思っていたら、そのあとの懇親会で野島委員長が

「私が気付かなかった部分まであんなにしっかり指摘してくれるってありがたいことよね。それだけ、この事業をよく見て考えてくれてたってことだもの。」

って言うから、俺の考えって浅はかだなって恥ずかしかった。

恥ずかしいといえば、実行する何かは総称して「事業」って言うんだけど、俺はずっと授業だと聞き間違えていて(議案に事業計画書って書いてあるのに)。

JCが教えてあげてるんだみたいな上からの態度は止めた方が良いのでは思っていたんだけど、野島委員長に言われ指方さんに怒られでJC用語集をやっと全部読んで気付いたんだ。



「事業。一般的には経営と同意義とされる事業と、社会に貢献をするような仕事の意の事業がある。JCにおいては勿論後者である。そこで間違えてはいけないのが、JCはJCとして社会に貢献できる事業を行わなくてはいけないということだ。社会に貢献できれば何をやっても良いというわけではない。JCとは何か?何をすべきかを考慮した上で事業に臨むべきである。」

指方さんのお父さんって話すとすごく優しいのに文章は指方さんの喋り方みたいに怖い。

ということは指方さんは文章を書いたら優しいのかもしれないと思ったけど、全くそんなことはなくて、委員会の出席確認をメールでしたら

「委員会の出欠確認メールを見ました。

メールは記録に残るという点においては連絡法として有効的な手段ですが、即時性と人間間のコミュニケーションという点においては劣る部分があります。

今後は電話、または直接接触による確認手法も併用した方が出席率の向上に繋がると思いますので、提案します。

委員会は出席します。」

なんてメールがきた。

出席なんだって理解できるまで三十分位かかったよ。

前に野島委員長から恋人がいるかって聞かれて内緒ですと答えていたけど絶対いないだろうな。

だって、あんなに怖いんだもの。

まあ、それ以前に他の人から存在自体を気付かれないから恋の切っ掛けすら生まれないだろうけどさ。

話が随分逸れたけど、もう一つの次年度。

JCは毎年1月1日から役職が代わるんだけど、1月1日にいきなり、はい!代わりますよってわけにはいかないから、夏過ぎ頃から次年度の理事を決めたり準備をしたりするんだって。

なんと来年の理事長は野島委員長。

来年の理事会も怒鳴り声が鳴り響くな。

小柳理事長は直前理事長という役職に自動的になるそうで、これが野島委員長が言っていた四十一歳までJCができる裏技の仕組み。

理事長以外の役職は1年間でお終いだけど、理事長だけは理事長のあとに必ず直前理事長にならなくてはいけないので、四十歳で理事長になると四十一歳までJCにいれるんだって。

でも、これはLOM内だけのことで日本本会では・・・と野島委員長は説明してくれたけど、ややこしくて俺には理解ができなかった。

「直前理事長は理事長の相談役的存在だから、来年は今まで以上に頼ってしまうわね。」

って野島委員長が言ったら、小柳理事長が

「私なんて、ただの乾杯要員だよ。」

と寂しそうに言うので

「完敗要因なわけないじゃないですか。理事長は勝利要因ですよ。」

と言ったら、皆から大爆笑された。

話がすぐ逸れるのが俺の悪い癖だな。

中川さんは二年連続で専務兼副理事長。

委員長は指方さん。

入会して間もないメンバーが理事になることはまれなんだけど、寿島JCは人数も少ないからしょうがないらしい。

そういえば指方さんは委員長になると決まってから野島委員長みたいに怖いんだ。

俺は野島さんと指方さん二人に怒られっぱなしで。

委員長って怖くないと駄目なのかな。

これが来年の理事全部と言いたいところだけど、俺が事務局長というものになってしまったんだ。

JCの経理や事務的なこと全部をしなくてはいけないので俺になんかは無理だと抵抗したんだけど、小柳理事長がマンツーマンでしっかり教えるからと無理矢理に決まってしまった。

これって小柳理事長が俺と一緒にいたいが為の作戦じゃないのか?

結婚して子供もいる人にこんなことを考える方がおかしいけど、あんまり俺に親切だから心配になるんだ。

親切と言えば、俺が事務局長になると決まったら親父が俺にノートパソコンを買ってくれた。

全国大会の旅費を頼んだ時は、俺みたいな仕事のできない人間に金は出せないと切り捨てたくせに、何の条件もなしにノートパソコンを買ってくれるなんて謎じゃないか?

親父は「これは立派な設備投資だ。事務作業を学んできて母さんに楽させてやれ。」

ってだけ言うんだけど裏がありそうで怖いんだよな。

裏があるといえば、俺がOB交流会でJCを楽しんでいることを認めたら、それを見透かしたかの様に次年度の為の会議が始まったこと。

理事として参加する会議はオブザーバの時とは全然違って大変で何度も逃げたくなった。

でも小柳理事長が仕事場にやってきて俺が分かるまで丁寧に教えてくれるから逃げられないし、俺が何かできるようになると凄く大げさに褒めて喜んでくれるから嬉しくもあるし。

そんなこんなで毎日がJC、JCだから懇親会での皆の会話もだんだん分かるようになってきて、皆からの問いかけにも少しはまともに答えられるようになってきたんだ。



反省会は「ことぶき」であるんだけど、なんと一泊する。

その名も「パジャマでオールナイト反省会」。

ドレスコードはパジャマと言われたから「パジャマはあるけどドレスは持っていません。」

と言ったら、また皆から笑われた。

親父は、JCは未熟者でも笑い者にせずに何でも教えてくれると言っていたけど、俺の常識のなさは笑い者以前に爆笑してしまうレベルらしくて、皆からよくそれをネタにからかわれるんだ。

昔の俺なら酷い人達だと逃げていただろうが、今は俺の知識が増えた上で皆が盛り上がるならそれで良いかと分からないことは自分から聞けるようになった。

この1年で俺は結構変わったんじゃないかな。





「パジャマでオールナイト反省会始まるよ。皆、体調は万全かな?」


中川専務。

確かにそれは外には着ていけないデザインだけど、パジャマとしてもおかしいよ。


「皆さん、今年一年間お疲れ様でした・・・」


小柳理事長。

なんでスーツなんだよ。それで寝るのか?


「今夜は楽しみましょう!」


野島委員長。

その有名な漫画のキャラクターの着ぐるみのパジャマ。

体型的に本物がいるとしか・・・


「何かあれば私に言って下さい。従業員はもう帰りますので。」


指方さん。

普通だ。

若い女性はもっと可愛いパジャマを着るんじゃないのか?

そういうのって男の勝手な妄想なのかな?

だから俺には彼女ができないのか。

存在感のない指方さんに恋の切っ掛けなんてないと失礼にも思っていたけど、俺のほうが女性だけでなく人と話せないから、恋の切っ掛けがないんだよな。

でもJCに入ってからは人と話すのも随分慣れてきたし、来年辺りには彼女ができるかもしれない。


「エント。地味なパジャマね。それ家で着てるの?」


「は、はい。こ、これ高校のジャージです。」


「物を大切にしてて良いわね。でもJCやってたら太るから来年は着れなくなるかもよ。」


「僕はJCやってても太らないけどね。」


「ジョーは好き嫌いが多くてご飯をあまり食べないからでしょう。お坊ちゃまで、高級なものばかり小さな時から食べてるからそうなるのよ。」


「私もこの島では中々のお坊ちゃまだったけど、好き嫌いもなくこんなに立派に育ったけどね。」


「寿島は食べ物が美味しいんだからしょうがないわよ。」


「エントとシーサーは細いじゃないか。」


「それは若いからよ。あなたたち、他人事だと笑っていられるのもあと十年位よ。」


「私も人のことは言えないけど、最近ちょっと痩せたんだ。アイラも少し痩せた方が良いよ。今日はご飯を腹八分目にしたらどう?」


「ういろーが少し痩せた?まあ、そうかもね。でも今日は反省会なのよ!食べることは生きること!今日も食べるわよ!」


他人が聞いたら悪口だらけのこんな他愛もない会話が楽しいと思える自分がいるなんて。

ご飯も美味しいし、部屋は暖かくて居心地が良い。

皆もお酒を沢山飲んで気持ちよさそうだ。

俺もお酒が飲めたらな。


「エント、お酒飲まない?」


「い、いや、の、飲みたいですけど・・・」


「今日はオールナイトだから潰れて寝ちゃったら勿体ないか。」


「は、はい・・・」



皆、お酒強いよな。

寿島まつりのあとに中川専務の家で朝まで飲んでた時も誰も潰れずに延々飲んでたし。

どうやったらお酒って飲めるようになるんだろう。

皆と同じ様に飲んで盛り上がれたら、俺だって悪口の様に聞こえるけど楽しい会話ができるのかな?指方さんも口調は丁寧だけど結構酷いことを平気で言っているし。

いや、それはいつものことか?

でも皆それでも笑ってるんだよな。

こんな風に人のことを良いなと思ったり、できないことをできるようになりたいと思ったりするなんて、引き籠り時代からは考えられないよ。



皆が過去の恋愛の話をしている。

小柳理事長は、沖縄に行った時に奥さんに一目惚れして強引に寿島に奥さんを連れてきたそうだ。

「沖縄も寿島も島だから一緒のことです。」がプロポーズの言葉だったらしい。

何なんだ、それは・・・

実は小柳理事長は人見知りで気が弱いって奥さん言ってたけど、全然違うじゃないか。

それとも恋とは性格さえ変えるほど凄いものなのかな?



野島委員長は東京で旦那さんと知り合ってから結婚するまでの話をしだした。

俺は東京で再開したところまでしか聞いていなかったから続きが聞けてスッキリできる。

再開してすぐに旦那さんは、超美人の野島委員長に夢中になったそうだ。

でも子供の頃から変な悪戯ばかりしていた野島委員長は東京でも相変わらずで、旦那さんは散々振り回されたそうだ。

けれど、そんなことで挫ける旦那さんではなく、観光協会の会長となるべく島に帰る時に

「島子の美しさとユニークさは今後の寿島に必要不可欠なものなんだ。

寿島のお笑い夫婦コンピとして活躍しよう!」とプロポーズしたそうだ。

笑いの才能はないが好きで諦めきれない野島委員長には殺し文句だったかもしれない。

でもお笑い夫婦コンビやろうなんて嘘ついて大丈夫だったのかと心配したら、なんと観光協会のイベントの時とかにお笑い夫婦コンビ「島野島しまのしま」としてずっと活動してると言う。

引き籠りの俺は見たことないけど、是非とも親父と母さんに面白いのか聞いてみなくては。



中川専務は過去の彼女の話を。

背も高くて外国人みたいな顔をしてるから女の人は放っておいても寄ってくるんだけど自分の好みの人は全然きてくれない。

あまりにも熱心にアプローチされたので付き合ったこともあるけど、好みではないので上手くいかない。

イタリアの物凄い美人とも付き合ったことがあるが、見た目は外国人でも中身は日本人なので上手くいかなかったという苦労話なのか自慢話なのかよく分からない話だ。

大体、中川専務は宝石の勉強の為にバイトしながら頑張ったと言いながら、そのバイトとはホストやパーティのエスコートという華やかなものだし、食事が口に合わなくて苦労したと言うのも、もともと好き嫌いが多くて、あまりご飯を食べないんだから、それは苦労なのかと疑問だし、更には物凄くもてるけどタイプの人から好かれないなんて贅沢なだけだろう、このお坊ちゃまめ!としか思えない。


「ジョーのタイプってどんな人?」


「一言で言うと宝石を一番輝かせてくれる女性。綺麗な人だから宝石も輝くだろうっていうのは間違いで、言葉では上手く表現できないけど、いるんだよ。宝石と見事な融合をして光り輝く女性というのが。


「難しいわね。宝石だったら何でも良いの?人によって同じ宝石でも合う合わないがあるでしょう?」


「自分に合う宝石を見極められるっていうのも大事な要素だね。」


「宝石に詳しい人が良いの?今まで仕事関係で出会わなかった?」


「知識の問題じゃないんだ。これは、もう感性としか。」


「そんなわけの分からない理想とわけの分からない服を着てるから、もうすぐ三十なのに彼女もいなくて独身なのよ。」


「好きなものは仕方ないよ。それに僕がシンプルな服を着ても似合わないだろう?」


「それはそうだわ。」


「エントはどういう女の人がタイプ?彼女がいるかどうかも教えてくれないけど、タイプくらいは教えてくれても良いでしょう?」


「い、いや、お、俺は・・・」


「じゃあ、シーサーは?シーサーは彼氏いないんだって。お互いどう?」


どうもこうも、いつも指方さんには怒られてばかりだし、俺なんて・・・


「私は顔の整った男性は好きではないです。」


「じゃあ、独身組の二人は対象とならずか。」


どういうこと?中川専務はともかく、俺は全然整ってなんか・・・


「寿島JCで一番顔が整っているのはジョーだと思っていたけど、エントが入ってからはどっちだろうってね。」


「エントって、うちの奥さんと娘が大好きなアイドルにそっくりなんだよ。

家族交流会では二人ともはしゃいじゃって。

娘なんて喜んでくっついてたもんな。お父さんは悲しかったね。」


どういうこと?

テレビもあんまり見ないからアイドルなんてよく知らないけど、俺に似てる人がいるのか?

そんなこと初めて言われたよ。


「シーサーは、何で顔の整った男性が嫌いなの?」


「整った顔は見ていても、ただ単に整っているだけなので心が動きません。私は見ていて不思議な気持ちになるような、そんな顔の男性に惹かれます。」


「じゃあ、ういろうの顔は?不思議な気持ちになる?」


「どういう意味かな!」


「ういろうはリーダの顔をされてます。実際の役割とマッチしているので違和感も不思議な感じもしないですね。」



そのあとは芸能人で誰が好きなのかという話題で盛り上がった。

俺は好きな芸能人なんていないし、そもそもテレビもあまり見ないと言ったら、皆からびっくりされて色々と突っ込まれた。

昔だったら人の趣味なんてどうでも良いだろう、放っておいてくれとしか思わなかったけど、今は構われることが楽しいし、声をあげて笑ってもいる。

改めて思うのも恥ずかしいけど、こういうのを青春っていうのかもしれないな。





オールナイトとはいうものの、眠くなったら寝て良いよと言われ、いつしか俺は寝てしまっていた。ふと目が覚めると、皆も寝ている。

外はまだ暗くて、また寝ようかと思ったけど露天風呂に入るなら今だと思った。

というのも「ことぶき」の露天風呂は混浴で、さっきも酔っぱらった野島委員長が皆で入ろうなんて言い出すから、皆で笑いながら必死で止めるということがあったんだ。

皆、寝てるし、他のお客さんもこんな時間にお風呂に入る人はいないだろう。

俺は皆を起こさないようにそっと抜け出した。



「うわあ!」


最高だ!熱いお湯に浸かって空を見上げると沢山の星が見える。

冬の冷たい空気も露天風呂の気持ち良さを更に引き立ててくれる。

俺は引き籠っていたから、こんな気持ちが良いことも今までできなかったんだな。

こんな贅沢を独り占めも良いけど、本当に皆で入ったら楽しいかもと思えてくる。

まあ絶対無理だけど。などと考えながらのんびりしていると、背後に気配がして


「うわあっ!く、熊!」


「安心して。寿島に熊はいないから。驚かせてごめんね。」


「こ、小柳理事長・・・」


「私も目が覚めてね。露天風呂といえばこれだろう!」


「ふ、風呂桶?」


「お風呂に入りながらお酒だよ!エントも何か飲む?ジュースもあるよ。」


「あ、ありがとうございます。」


小柳理事長は、たまたま目が覚めて、露天風呂でお酒を飲もうと来たのかな?

でもジュースもあるってことは俺がいるのが分かっていたってこと?

寝たふりをしていて俺を付けて来たのか?

小柳理事長は単純に親切なのか、それとも何か他の思いがあるのか・・・


「私はね。エントが好きだよ。」


ええええええええええ!


「ジョーもアイラもシーサーも皆、大好きなんだ。」


びっくりした。紛らわしい言い方するから。


「エントはからかうと反応が面白いから、ついついね。

もうすぐ今年も終わりで、私の理事長としての務めも終わるんだけど、何を成し遂げれたのかって考えてしまうね。エントはJCに入って今年一年どうだった?」


「さ、最初は、お、驚いてばかりだったけど、い、今は、た、大変だったけど、よ、良かったって・・・」


「来年は事務局長として、もっと大変かもしれないけど、その分良かったがもっと増えるように皆でやっていこうね。」


「い、いつも、あ、ありがとうございます。」


「何で今、私がエントに一生懸命、色んなことを教えていると思う?」


「えっ?り、理事長だから?」


「エントは専務と委員長が今までしていた仕事を引き継ぐのだから、本来であれば中川専務が教えるべきなんだけど、私がエントに事務局長としての仕事を教えるって言い出したんだ。」


俺に勘違いさせて楽しんでいるのか、それとも本当に下心があるのか?どっちだ?


「寿島まつりが終わったあとに人間ドックを受けてきてね。」


急に話が?


「あと数ヶ月だって・・・」


え?え?何が?


「理事長として、いや、人として精一杯のことをしたくてね。」


ま、まさか・・・


「花見の時に話したよね。私の葬式でエントは泣いてくれるかなって・・・」


花見の時に数ヶ月間で関係性が劇的に変わるもんかって思ったのを覚えてる。


















何なんだよ。

畜生、号泣だ。


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