旅の始まり編 4
名前も知らない町、レナと正式に結婚して初めての夜。初夜なんですが俺達の部屋は"静寂"とか"濡れ場"とか"幸せ満開"などからはかけ離れていた。その原因は…
「まさか闇の神様が"聖騎士団の魔神様"なんて知りませんでした!」
レナが興奮していた。
旦那を他所にアッシュカラーの髪をした黒い装備を身に纏ったイケメンと話をしている。
「まさか結婚までしてるとは思わなかった!
僕はてっきり彼女が瀕死の重体になったから"神様、助けて下さい!"的な話しかと思っていたよ。」
と話しているコイツが俺に仕事と装備をくれた"闇の神様"である。
「ツカサはそんなに弱くはないですよ。神様から頂いた装備が強すぎるんですけどね。」
「二人とも仲良くなったなぁ…俺を差し置いて…」
なぜ結婚初夜に神様がいるかというと、この町の領主の鼻を折ってやった報復に"十賢者"なる強者のうちの何人かが襲いに来るかもしれない。との事で急ぎ神様に連絡したら"まて、すぐに行く!"なんて言って話しも聞かずにこっちに来た。
しかも"闇の神様の仕事"というのは聖騎士団の団長達のトップで"魔神グレイ・アッシ"として生活していたらしい。…人間になって何してるんですか!…と思った。
「神様この町の神父に言われたんですけど、
実際の話し十賢者は俺達を襲いに来ると思います?」
来るなら情報を貰い作戦を立てないといけない。
「間違いなく来るね、僕の見立てだと貴族あがりの"閃光"と信仰心の強い"豪炎"辺りだね。
閃光は領主の頼みだから来るぐらいだけど、豪炎は彼女を潰しに来るだろうね。この世界でエルフェンは人間なのに悪魔扱いされているからな。」
「…」
レナは俯いている
「潰してもいいですか?」
俺は怒りながら神様に聞いた。
「潰せるなら構わない。魔力は君達が上だけど戦闘は彼等の専売特許だからまず無理だろう。今は逃げることを考えたまへ。僕も手を貸したいが、立場上動くことは難しいな。ヤバそうな時は考えるが…」
「じゃあ、いいです。あと、錬金術とかやり方教えてほしいんですけど…装備を作りたいんで」
何があってもいいように俺は引き出しの数を増やしたかった。
「僕がやる錬金術は一般的なものと違うよ。普通は"物→物"だけど、僕がやる錬金術は"大気中のマナ→物"だから出来るのは物であって物じゃない。扱いは神器になるかな。作り方のイメージとしては"魔力"で作りたい物の構造または仕組みを考える。効果、重さを考える。それと無理だろうけど、装備スキルまで考えられれば神になれるよ(笑)」
…へ?それだけ?
出来そう…いや、出来る!
そして俺は手を前に出して叫ぶ
「来いっ!」
目の前に光が集まり"白い装飾の綺麗なローブ"を作り出した。
「!?」
神様が驚いている。出来たローブをレナに渡して
「鑑定してみて。」
「は、はい…」
「レナのローブ 防御力550 魔法防御力 550…」
レナが涙を流しだした。
「どうしたんだ?、ちょっと貸してくれ」
神様が泣き出したレナの代わりに鑑定する。やっぱり鑑定スキル持ってるんだな。
レナのローブ 防御力550 魔法防御力550
特殊スキル レナ専用装備
ツカサがいる時 防御力+800 魔力+500
神の恩恵 全属性耐性70% 状態異常無効 即死無効
大地に愛される者 体力とマナが毎秒10%回復
最良の夫婦 魔法消費半減
「とてつもない装備を作ったな…
この装備なら十賢者くらいなら退けられるかもしれないな。」
神様が驚いている。
「レナには死んでほしくはないんです。
あと、"エルフェン"でしたっけ?
俺の世界の物語だと"エルフ"って言うんですけど、神に近い種族なんですよ。
魔力も高くて容姿もいい。
きっとここのエルフェンてのはエルフのことだから、レナには自信を持ってほしいかなーって…
それに、レナ一人で十賢者の人を撃退したら世界が変わりませんか?」
ツカサの考えに神様が考え込んだ
「変わることは変わると思うが、それがどちらに転ぶかまでは分からない。最悪の場合は…」
「エルフェンの大虐殺…」
神が言い切る前にレナが答えた。
「それは僕が困るからやめてほしい。何かいい方法を考えるか…」
神様でも悩むんだな。
とりま悩んでばかりいても進まないから俺も自分の装備を作ろう。
「俺の装備は…誰も知らないスタイルでいこうかな。」
俺は日本刀を二本、デカめのハンドガンを二丁作った。
神様は興味津々のようで
「この剣は変わった形をしているな刀身の色が青と赤か。それとこのL字の塊はなんだ?黒と白があるが…」
「鑑定してもいいですよ。」
神様はすぐに刀を手に取る。
極刀・天地 攻撃力800 素早さ500 ツカサ専用武器
一刀両断 防具無効、防御力無視
一閃 攻撃スピード200
特技 疾風剣(一瞬で敵の背後に移動しながら10回切りつける)
「おいおい…こっちは?」
次にハンドガンをみる
Heaven or hell 攻撃力1000 命中500 ツカサ専用武器
風、雷属性(遠距離武器)
摘まみで5段階まで威力調整可能MAX200%
「これは投擲武器なのか?」
「違います。ここを引くと、ここから魔弾が高速で発射されます。弓と違って肉眼だと見えないかもしれないですね。"デザートイーグル"ってのがモデル何ですけど…分からないですよね。」
神様の目が点になっている。レナは、いつの間にか泣き止んでいた。…着替え終わっている?!
「ちょっと使ってみてくれ!見てみたい!」
そう言って神様は有無言わさず転移魔法でゴブリンの前まで俺達を転移させた。いきなりすぎてビビったけど、俺は構えて適当に撃った。
ババババババババババババババン!!
ゴブリンが蜂の巣になる。
「なんという威力?!君の世界にはこんな武器があるのか?」
「ありましたけど、魔弾ではなく実弾ですね。コレはモンスター専用武器にしますから心配しないでください。」
「君は神にでもなる気なのか?創作センスが俺達以上だぞ。」
「それは勘弁ですよ。俺はレナと一緒にいたいだけです。もちろん、旅をしながら依頼はこなしますよ。」
「・・・わかった。君達を信用しよう。十賢者の件だが僕からてを引くように言っておく。」
「お願いします!」
そう言って神様は以前のように霧に紛れて帰っていった。
あぁ、今日は疲れたなぁ…
レナが袖を引っ張る。
「どうしたの?」
「私、今まで生きてきて一番幸せです!」
「いえいえ♪」
笑顔でレナの頭をくしゃくしゃにしてやった。
「もぅっ!」
レナのふてくされた顔を微笑ましく見ながら宿に帰ることを促す。帰りはレナの転移魔法で帰った。
宿に着くと二人とも何かするわけでもなく同じベッドで死んだように寝た。俺達にはムードがないようだ…
朝になり目が覚めると、宿屋の亭主がやって来て"領主が呼んでいるからお屋敷に向かってほし"との事だ。
「めんどくさいんですけど…」
思わず本音が出てしまう。
「私も行きたくないですぅ…」
二人ともやる気がない。
「あんなヤツどうでもいいから昨日の続きしよっと♪レナの装備まだ作るからね。」
「わぁーい♪私の全身ツカサ色ですね♪」
などとアホな会話をしながら全身装備を二人分作った。
レナは双剣使いなのに防具はかなり上等なプリーストスタイルだ。ブーツも似合っている。
俺は刀を左右の腰に装備してレナと同じスタイルにする。
デカイハンドガンはケツの上で×状に装着した。
上は黒のパーカー。下は黒のズボン。
いい感じの装備が出来たもんだ。
レナと俺は一緒にいると攻撃力が3000を超え、防御力が
4000を超える鬼畜仕様になっている。
ちなみに攻撃力20の武器でゴブリンを倒すには1~2回切らないといけない。
それがドラゴン相手になると200くらいの武器(この世界で買える一番強い武器)で数十回切らないといけないらしい。
一応、リジェネーションなどモロモロのスキルを付けたので神様の依頼も問題ないだろう。
「装着した?終わったら見せて。」
「はい。いきますよ~」
レナはカーテンを開けるとクルっ!と回って照れ笑いしている。
「えへへ♪ツカサの作ってくれた服凄く可愛いです!」
「服じゃなくて防具な(苦笑)動きにくくない?サイズ合ってる?」
「特に嫌な感じは無いですよ。なんか洗いたてのような爽やかな感じがいいです!」
「あ、それスキルで常に除菌と洗浄してるからだと思うよ。」
「ええっ!私そんなに臭いですか?!」
レナが慌てて自分のニオイを嗅いでいる(笑)
「違うよ!これから長い旅になると思うけど、体洗えない日が続く事もあるからね…それでも近くにいたいでしょ?」
「はい。・・・私は多少臭くても我慢しますよ?」
「ならスキル消す?」
「・・・すいません、私が、悪かったです…」
「分かればよろしい♪」
「さあ、そろそろ行きましょうか!私早くこの町から出たいです。」
「じゃあ、手持ちのお金の半分は店主にあげて。領主を無視して行くから迷惑料ね」
「分かりました!」
そう言ってレナは敬礼をすると駆け足で店主に事情を説明しに行った。
「俺も荷物を持って下に行くか…」
俺は腰を上げて階段を降りる。すると、チンピラ冒険者がレナの首にナイフを当て人質にしていた。
「何してんの?」
俺は一応聞いてみた。
「フン!エルフェンごとききがいい服着て高そうな得物を持ってるもんだからよ、身ぐるみ剥がすところよ!」
喧嘩売る相手間違ってますよ~・・・
敵は三人か、店主は?…カウンターの裏で震えてる。俺はカウンターまで歩き店主に
「大丈夫?何かされた?レナから迷惑料貰った?」
と聞いていると
「ひどいですぅ、か弱いお嫁さんの心配はしてくれないんですかぁ…」
「か弱いおっさん達の心配ならしてるぞ(笑)レナ、間違っても殺さないでね♪」
「鬼ぃ~っ!」
レナの一言でケラケラ笑っていたらチンピラがキレた!
「殺してやるっ!」
チンピラ冒険者がレナの首にナイフを刺そうと動いた。
多分大丈夫だろうけど、一応の為に装備スキルその1を発動させた。その名も"魔眼" 簡単に説明すると、俺に睨まれた俺より弱いヤツは気絶する。
「っ!!」 バタン!
レナ以外の3人は気絶して倒れた。店主は何が起きた?と状況が理解できていない。レナの頬っぺたはパンパンになっていた。怒っているようだ。
「むぅぅ~」
「ごめん悪ふざけしすぎたよ。」
「むぅぅ~」
「悪かったって!言うこと聞くから許してよ!」
「なんでもですか?」
やってしまった!、何を要求してくるつもりだ?これは作戦だったのか?!
「それじゃぁ…」
ごくり、生唾を飲む…
「しばらく手を繋いでてください。」
「へっ?」
「だ・か・ら、手を繋いでてください。」
「全然いいけど、なんなら腕組みでもやってみる?」
それを聞いてレナは顔をワクテカさせながら凄い勢いで"ウンウン"やっている。やりたかったのかい(笑)
「お、お邪魔しますっ!」
緊張しているのか言葉が変だ。
お、俺まで緊張してきた。
そういや今まで"大切だから"とか、"側にいてほしい"とかでしか考えてなかったけど…これが"好き"ってことでいいのか?
恋とかしたこと無いもんなぁ~。
ありのままでいればいいのかなぁ?
むぅ、経験不足だな。など、一人で考え込んでいると俺の顔を見て
レナが声を掛けてきた。
「どうしました?痛いですか?私の胸あまりないですから嫌ですよね?」
「ん?そうじゃないよ。なんかさ、今まで恋とかしたことなかったから新しい感情に戸惑ってるだけかな?」
「それはいい意味でしょうか?」
レナの顔が不安そうになる。そんなつもりはなかったので悪いことをしたな。
「いい意味だよ。幸せな気持ちになるし、レナが嫌な思いすると俺も凄く嫌な気持ちになるし…これが好きで合ってる?」
「はいっ!…多分♪」
レナはニコニコしながら腕を"ぎゅっ!"てしてきた。
こんな話をしていたら町の出口まで来ていた。
「あの!」
レナが何か言いたそうにこっちを見た。
「なに?愛の告白?」
「それは毎日してますぅ!違いますよ、あそこにほらっ!」
レナが指差す方向をみるとヤツがいた。
「げっ!領主いるし…」
「面倒だからフード被っていこう。」
「了解です。」
ヤツに関わると面倒なので素通りする。
昨日と全く違う格好をしているから大丈夫だろう。
あと少しで通過するってとこで声をかけられた。
「待ちなさい!私が来いと言ったのになぜこないのですか?
話があると言ったでしょう。」
バレていた。
「何でバレた?」
「フン!貴様達の格好をよく見ればいい。こんな上等な装備のヤツが町に入ったなら私のところに話がくるに決まっているだろう?」
「あぁ、確かに(笑)ご忠告ありがとう。じゃ!」
俺達はそのまま行こうとした。
「だから待ちなさいと言っているだろう!」
チッ!ダメか…
「なに?用件は手短にしてください。俺達には仕事があるんでね。」
俺は隠すことなく"嫌だな"オーラ全開で言った。
「フン!貴様はこの私に渡すべき物があるだろう?わざわざ取りに来てやったんだから早くその娘を置いて一人で勝手に出ていきなさい。」
「は?意味わかんねーし!喧嘩売ってる?俺の嫁であってお前の"物"じゃないの!」
「いいえ私の物だ、なぜなら森でその契約をして"はい"と言ったのはコ・イ・ツ!なんだからな!!」
「その理屈が通用すると思う?直筆の契約書あんの?肉声でも録ってある?それともこの子が"言いました"なんて言うと思う?」
「ぐっ!口の減らないガキがっ!御二人ともよろしくお願いいたします。」
俺に論破されて領主が出した最終兵器は・・・十賢者だった。
「お前達が悪魔の手先か?」
そう言ってきたのは、赤のローブに身を包んだ大男だった。
赤色ってことは豪炎か?とりあえず声をかける
「アンタが豪炎か?」
そう言った瞬間、足下からとてつもない業火が立ち上ぼり俺達を包んだ。
「うわっ!」 「きゃあっ!」
熱量が凄い!でも防具のお陰で二人とも無傷だ。
炎はまだ俺達を包んでいる。
「豪炎様!娘は攻撃しない約束ではっ!!」
「うるさいっ!エルフェンごときが十賢者に並ぶなど許される話ではないっ!ここで消し炭にする!」
領主が叫んでる。てか、俺だけ焼くつもりだったのね(笑)
まったく、こんな茶番に付き合ってられるか!
「レナ、行こうか。」
「え、いいんですか?攻撃の最中みたいですよ?」
「いいよ無視無視」
俺達はなに食わない顔で火柱から出て外に向かって歩き出す。
みんなが無傷の俺達に驚いている。
なんか"閃光"と思われる白いローブの金髪青目のキリッとしたおじさんがいたけど、何もしてこないのでスルーした。
「まてっ!悪魔ども!!」
後ろがやけに暑いな…一応振り返ってまた前を向く
「背中が暑いんですが、何かありました?」
「いや、なんでもない。」
俺は無視を続けた。豪炎も魔法をいろいろ出してはいるけど、俺達の防御力が高すぎて相手にならない。
「もう諦めろ豪炎!」
「止めるな閃光!」
仲間割れが始まったようだ。
やれやれ、俺は後ろを振り返って口を開く
「悪いんだけどさ、これから闇の神様の依頼でモンスター退治するから邪魔しないでほしいんだけど。」
「!?」
ツカサ達が闇の神の信者だということは誰も知らない。
驚くのも無理もない話だった。
「これ以上やるならぶっ飛ばすよ。」
俺とレナは腰の得物に手をあて睨み付ける。みんな青い顔して動けない。
「私達を攻撃するってことは、闇の神様に喧嘩売るって意味ですから気を付けて下さい。」
レナも言うようになったな♪
みんな黙ってるし…なんか言えよ!
しばらく沈黙が続いていたが、町の奥から兵士か走ってきた。
「伝令っ!」
手紙を持った騎士が走ってきて閃光に手紙を渡した。
手紙に目を通してから大きな声で豪炎に言った。
「"雷電"殿からの命令だ!撤退する!」
「クソっ!!あの魔神めぇっ!」
「雷電?・・・ああ、神様の命令か。闇の神様なのに雷電かよ!
まあ、いいか。一応"何とかする"って言ってくれてたし約束守ってくれたのか。」
豪炎が帰っていく。怒っているようで顔が怖い…
閃光はこちらに向かって歩いてきて
「君達は本当に闇の神の使いなのか?」
「一応そうだと思います。誰も会ったことないから本人かどうか知りませんけど…
でも魔法が使えるようになりましたし、装備を貰いました。」
そう言って俺達の武具を見せる。殆ど俺が造った装備ですけどね(苦笑)
「ほう…これほど良き武具は初めて見た。なればこそ本当の話だろう。失礼した!旅の武運を祈っている。」
閃光は去っていった。
そういや何で十賢者って凄い魔法が使えるんだ?
神様に聞くの忘れてた。
「まて、レナ・ロックフォード!」
なんだ、まだコイツいたのか・・・神様に質問してみるか。
[神様…この町の領主を神様の名のもとにぶっ飛ばしていいですか?]
神様に念話で確認する。正直領主の顔も見飽きた。
[ほどほどにな!]
[ラジャ!]
「さてと、許可も出たし・・・」
俺はレナに頷いた。レナも俺が神様に連絡したのを察して頷く。
「神様から許可が出ましたので遠慮しません!」
遠慮してくださ~い、人殺しはだめですよ~。
「わ、私は領主だぞっ!な、何をする気だ!!」
レナは今まで見せたことのない冷たい目で言う。
「殴ります」
ジワジワ近づくレナに尻餅をついて動けない領主。
レナが目の前に立って口を開けた。
「うっそで~す!殴りませんよ~。」
「ほ、ほんとうかっ?!た、たすか」「押しますね!」
レナが指で領主の頭を"ちょん"と押したら領主の首が変な方向に曲がっている。すかさず回復魔法をかける。また押す、回復する、また押す…何回やる気だよ!笑いながら無限ループしてるレナが怖いよぉ~
「レナ、みんな引いてるよ…俺もだけど…」
この光景を目の当たりにした人は顔面蒼白になっていた。
尋常じゃないホラー映像だった。
領主は・・・失禁している。
「もういいだろ?
「ハイっ!スッキリしました♪行きましょう!」
レナは本気で怒らせてはいけない存在かもしれないな。
領主も首をやられ過ぎてきっと障害が出るだろうな…
まぁ、これ以上悪さは出来なくなっただろう。
悪人成敗の依頼達成だな!
「結局さ、領主潰したのレナだよね?」
「あ、そうですね♪でも、ツカサに出会えたから私の運命が変わったんですよ!」
レナの運命を俺が食ったのか・・・確かに、俺のせいで色々な人の運命が変わったかもしれないな。
感傷に浸っていると元気のいいレナの声が聞こえる。
「次の目的地に早く行きましょう!」
「待って、走るなって!」
「あ、!食糧まだ買っていませんでした~。」
もうちょっと旅はお預けだな。
結局その日は、買い物して、神父に闇の信者の話をバラした事を謝罪した。時間がかかったので次の日に旅立つことになったのでした。
完
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