9/114
祖父と祖母
母に恋をした父であったが、気持ちを伝えるつもりはなかった。ただ、母に何かあった場合、必ず力になろうと、心に誓った。それからも、母に支えてもらい、父は何とか中学校を卒業した。
卒業後、父は進学せず、新聞の配達員になった。何故かというと、祖父が進学を許してくれなかったためであった。義務教育である中学校で不登校になったのだから、高校に行くなど認めない。これが祖父の考えだった。
祖母が懇願し、自習用の本だけは買ってもらえたが、高校へ行くための学費は、出してもらえなかった。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。




