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養育費と幸福
父が亡くなる直前、子供達に感謝したいと言っていたが、俺には信じられない。自分が決して歓迎されない、社会という場所に、参加し続けなければいけない原因が、子供の扶養であったと、俺は思うのだ。
その様な意味で、俺の存在が、父を不幸にしたと、俺は考えている。俺の存在が、父を社会に縛り付けたのだ。だから、父の気持ちが理解できなかった。
結局、父は同僚達から陰口を言われながらも、会社に残った。子供達を養うという責任が、父に、この選択をさせたのだった。
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