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真剣な訴え
しかも、脅しではなく、今度は真剣に訴えられてしまったのだ。ある同僚が、父に向かって言った。
「上司から気に入られているというだけで、能力がないのに、会社に居座っていられると、困ります。皆の志気に関わるんです」
能力の有無は、同僚が決める事ではないと、俺は思う。
実際、直属の上司は、父の事を、真面目で信頼できる人間だと、思ってくれていた様であった。仕事終わりに、上司が父を食事へ連れて行ってくれて、父が喜んでいた。それ程に、上司との関係は良かったのだ。
だが、父と同じ階級の同僚達は皆、父を良く思っていなかった。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。(昨日投稿できず、すみません。)




