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人間不信
俺は、妹と口をきかなくなった。
この喧嘩には、父も母も手を焼いた。妹も俺も主張を曲げず、歩み寄る姿勢が一切なかったのである。
妹は、父が全て悪いと主張した。また、父がのろまであるのも、兄がファザーコンプレックスなのも、事実なのだから、自分は悪くないと、言い張った。
俺は、父に対する尊敬の念を、ファザーコンプレックスと侮辱され、怒り心頭であった。仲裁に入った両親に対しても、反発した。
「これを許せと、親である父さんと母さんが言うなら、俺は人間を嫌い、人間不信になりますが、それでもいいでしょうか」
こう言って、俺は両親を困らせたのであった。
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