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気合と根性
早く働いて、家にお金を入れたい。それが俺の望みであった。理由は、父と母に楽をさせてあげるためであった。
一方、父の望みは、息子が自分と同じ苦労をしない事であった。学歴が就職活動や収入に影響してしまう事を、父は身をもって知っていた。
「漢一、お前は頭が良い。だから、高校へ進学するべきだ。学費の事は心配するな。僕が必ず払う」
父の収入は多くないものの、やると言ったら、やり切るのが父であった。それは、今まで俺と妹が、何不自由なく生活し、幼稚園でも小学校でも中学校でも、貧乏人などと言われなかった事から、俺もよく知っていた。
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