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反省と幸せ
母方の祖父が言った事に、俺は納得してしまった。それは、父の人生を間近で見てきたからであった。そして、母方の祖父は、こう続けた。
「損をしてでも真っ直ぐに生きる事が、果たして幸せなのかというと、そんな事などない。そう、私は思うんだ。私は、自分が決して真っ直ぐな人間でない事を自覚し、反省しながらも、器用に得をして生きる方が、幸せだと思う」
この言葉は、俺の心に強く残った。母方の祖父は、最後に、こう締めくくった。
「何より、漢一が頭を使っているのは、己の喧嘩の為ではなく、親の名誉の為だろう。だから、それをずる賢いと、卑下する必要はない。そして、喧嘩ではなく、あくまでも問題の解決策を探しているから、漢一が叱ってやるべきだと思うんだ。漢一ならば、理性を失わずに叱ってやれるから」
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