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助けを借りて苦難を越える
また、母方の祖父は、こうも言った。
「今回だって、文子や私達の力を借りて、何とか乗り切ったじゃないか。不器用だが、彼は良い人間だ。また何かあったら、いつでも私達の所に来なさい」
母方の祖父からの言葉を聞いて、母は嬉しそうな笑みを浮かべた。
父は、まず詫びの言葉を発した。
「御心配をおかけして、すみません。今回の件は、大変な御迷惑をおかけしてしまい、申し訳ございませんでした」
その後に父は、感謝の言葉を伝えた。
「説得したいとおっしゃってくださり、ありがとうございます。泊めてくださり、ありがとうございます。誠に御世話になりました」
父は、深々と頭を下げた。
個人的な事だが、俺はこの時、母方の祖父の事を、とても好きになった。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。




