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他者からの承認
それから数日後、俺達は階道家に戻った。
母の実家を出る時、母方の祖父が、ある事を母に頼んだ。
「近い内に、漢太君の御両親と、食事がしたいんだ。特に御父上と会いたい。文子、すまないが取り計らってくれないか」
「分かりました。しかし、どうして食事を?」
母の問いに、母方の祖父は、こう答えた。
「漢太君の事を認めてやってほしいと、御父上に会って伝えたいんだ。彼は、決して悪い奴なんかじゃないだろう?それは、私も昔から知っている。無論、どうしようもない人間などでもない。だから、説得したい」
母方の祖父は父の事を認めてくれていた。
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