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無愛想
幼心にも、父の性格が社会に上手く適合できるものではない事を、俺は察していた。ずる賢さがない父の性格は、4歳の俺には眩しく映ったが、周囲からの評価は低かったのだ。
父の仕事は丁寧であった。だが、配達時間に関しては、決められた時間を守っていたものの、いつも、比較的遅い方であった。
また、挨拶はするが、無口な性格のため、仕事以外の会話を、ほとんどしなかった。
幸い、同じ職場の同僚達は、父と似た様な性格の人間が多かった。そのため、同僚内で浮く事はなかった。だが、配達区域の住人からは、無愛想だと言われ、不評であった。
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