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質素倹約
父を苦しめたのは、主に経済面であった。中学校を卒業してから、新聞配達をしていた父だったが、収入が多い訳ではなかった。
祖父の持家である実家で暮らしていたため、家賃の心配はなかった。だが、俺の養育費を稼げるか、父には不安があった。
自分の収入で、子供にきちんと食べさせ、教育を受けさせなければならない。父と母は節約し、なるべく貯金をする様にした。
俺が誕生した事で、親としての責任が、父の心に生まれた。だが俺は、この事が父の苦労を決定づけたと、考えている。
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