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父の人生を語る
誕生から亡くなるまでを書く予定です。
「社会に適合できる人間になりたかった。だが、それは一生かかっても、なれなかった。どうしようもない僕と結婚してくれた文子、そして、僕を父と呼んでくれた子どもたちに、感謝している」
これは、俺の父である階道漢太が、死の直前に残した言葉である。
父が亡くなった今、俺は父の人生について、語ろうと思う。何故語るのか。それは、世渡り上手でなかった父の人生を、誰かに伝えたいからである。
この物語は、ありふれた人生でもなく、数奇な人生でもないが、それなりに苦しんだ男の話である。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。




