『未知のダンジョン』 眷属生成
「さて、今日はどうしようかな?」
エレメンタルクリスタルとの戦闘した次の日、僕は今日の予定を決めかねていた。
僕が現在採れる選択肢は三つ。出口の『挑戦者の扉』から外に出るのが一つ。入って来た『挑戦者の扉』から外に出るのが一つ。最後に、まだこのボス部屋にとどまるので一つ。
計三つ。基本的に外に出たら何処かに飛ばされるだろうから、行くか休むかの二択と言った方が正しいかな?
けど、その二択が問題だ。
これまでは進むことばかり考えていたけど、今回のエレメンタルクリスタルとの戦いで自分の力不足を痛感した。
今回、エレメンタルクリスタルが耐久型だったから強くなる時間があったけど、これが超攻撃型とかだったなら、速攻で死んでいただろう。そして、これからもダンジョンを進んで行くなら、その超攻撃型のボスモンスターに遭遇する可能性は充分にあるはずだ。
なら、今のうちに自分をもっと強化しておかないと、自分の身が危ないし、花化しているみんなも危ない。
みんなの命を背負っている以上、ここは安全第一でいった方が良い。
それを結論にするなら、強化を行う場所をここにするか余所にするかという選択になる。
ここはまあ、ボスモンスターが復活するまでは安全だろう。『挑戦者の扉』をくぐった先も、通常の階層のはずだから危険性はボス部屋よりは低めのはず。
選択肢としてはどちらもありかな。
さて、どちらにしようかな?
・・・決まらない。
自分的にはどっちでもいいから、逆にどっちにしようか迷うな。
こういう時は、他人の意見を取り入れてみよう。
「ねぇみんな、僕を強化するならここと通常の階層、どっちが良いかな?」
周りにいたラスペリ達に聞いてみた。
「うんうん、そうなんだ」
すると、ラスペリ達からいろいろな意見が聞けた。
ラスペリ達としては、後半日くらいならここで僕が強化しても良いらしい。
理由としては、それくらいの時間で次のボスが出現するからだそうだ。
たしかに、新しいボスが出現ならこの部屋にたらマズイ。
なら、少し新しい能力を試したら、普通の階層に行こう。
僕はそう決めた。
あれから半日程度の間、簡単に能力を試してみた。
どれもなかなか強力だった。ただ、魔法のレパートリーが明後日の方向にぶっ飛んでいる気がした。もともと星属性とは言えないようなのが混じっていたけど、完全に星属性とは言えないようなのがいくつもあった。ドリーム(夢)、アナザー(異なる)、ディメンジョン(次元)、ビアリオド(時限)等など、他にもいろいろ。夢に違いに空間に時間。どれもこれも別属性の魔法の気がした。まあ、初期の時点でオリジン(源初)とか、星らしくない魔法だったけどね。
もう気にしたら負けなのかな、僕の魔法って?
これも深く考えるのは止めておこう。
僕がどう空想しても、答えなんてでないんだから。
それよりも、そろそろ次のダンジョンに行かないと。後少しでボスモンスターが新しく出現するはずだ。
ステータスカードを見ていたら少しやりたいことも出来たことだし、前に進もう。
僕はそう決めると、ラスペリ達を連れて入って来たのとは反対の『挑戦者の扉』に向かって歩きだした。
「うわっ!今度はこんなのなのか」
『挑戦者の扉』をくぐった先。そこは荒廃した戦場のような場所だった。
基本的に大地はひび割れ、渇いていて植物などは皆無。多少木も見えるが、その全てが葉の一枚も無い枯れ木だった。
そして、大地のいたる場所に剣や盾の武器。人骨と鎧、防具がセットで転がっていた。
これがこのダンジョンの階層環境によるものか、またはこのダンジョンの攻略に失敗した者達の姿なんかはわからない。けれど、この光景からすると、このダンジョンではアンデットモンスターと戦うことになると思った。
ラースレイスみたいな、面倒でしつこい奴が出て来ないことを祈った。
「《擬似星盤》」
そう思いつつ、新しい能力を発動させた。
《擬似星盤》は、星遊戯盤の機能縮小版だ。ただし、星遊戯盤と違うメリットは当然存在する。
まず第一に、星遊戯盤と違って空間固定ではない点だ。
このおかげで、星遊戯盤と違って自由に移動が出来る。
第二に、本来の星遊戯盤の範囲内にあるものの名前が見えるし、その存在を感知出来る。
第三に、アバターの能力が少し上昇する。
デメリットは、他の駒が使えないことと、星地変転などの星遊戯盤内でのみ効果を発揮する能力が使えないこと。あと、プレイヤー視点とかも無くなっている。
比べてみると、デメリットの方が大きいかな?けど、小回りや扱いやすさという意味ではこっちの方が上だと感じられた。
とりあえず、これで周囲を確認してみた。
その結果、近くにはいなかったけど、そこそこ離れた場所にスケルトンやゴーストの名前が確認出来た。
やっぱりこのダンジョンのモンスターはアンデット系のようだ。
つぎに、階段の位置も試しに探してみた。すると、遠くの方で発見出来た。
駄目元だったのに、ずいぶんあっさりと発見出来た。
どうやら、エレメンタルクリスタル戦で星遊戯盤のLevelが上がり、星遊戯盤のボードの範囲もダンジョンの階層丸々一つを効果範囲に出来る程に広がっているようだ。
それを認識した後、僕はラスペリ達を連れて階段に向かって移動を開始した。
今回は、新しく仲間になったウ゛ァースが大活躍した。
アンデット系には魔法が効果的だったので、それらの対応をウ゛ァースに頼んだ。
ウ゛ァースは僕の頼みを快く引き受けてくれて、次々とエレメンタル達を召喚。魔法攻撃で次々とアンデットやゴースト達を倒していった。
僕はウ゛ァースの戦いを少し見た後は、ボス部屋で出来なかったことをやりはじめた。
今回僕がやってみたいと思ったのは、眷属生成。
今まではまったく使っていなかったけど、これからは使っていった方が良いと思った。
理由としては、エレメンタル達と戦って、もっと柔軟に対応出来る戦力が欲しいと思ったからだ。
たしかにラスペリ達は強いけど、能力が独特で戦う相手を選ぶ。
たいていは力押しで良いけど、今回みたいな相手だと、途端に一人だけで戦うことになってしまう。
今回は僕だけが戦えたけど、別の相手だとラスペリ達の内の一人だけが戦えることもきっとある。
その時に一人だけで戦わせる事態は避けたい。
汎用性が高い戦力は、あって困ることはない。
さて、まずは眷属生成の内容の確認をしておこう。
僕は、ステータスカードを取り出して眷属生成の項目を確認した。
眷属の生成方法
1.眷属の材料となるものを用意する。材料は生物・無生物問わない。(モンスター・アイテム・魔石等など)
2.用意した材料を対象に眷属生成を発動させる。
3.能力発動後、発光現象及びステータスメニューが出現する。
4.ステータスメニューを操作して眷属の名前や形状、能力等を設定する。(眷属の大きさ、見た目、重量、能力は、材料にしたもので最大値が決定される。その範囲内なら、自由に設定出来る)
5.ステータスを設定する。(初期ステータスは、ベースとなったものである程度自動決定する。初期ステータスの合計値は変更出来ないが、その範囲内までなら自由にステータス値を割り振れる。LevelUP時の成長補正も、この法則に従う)
6.眷属の全てを決定したら、内容を確認して終了する。
7.発光現象が停止し、眷属が誕生する。
と、いうことのようだ。
なんかやっぱりゲームっぽい。けど、血肉を自慢で縫い合わせたりしないこの仕様の方がありがたい。
サイエンス風に試験管やガラス瓶の中でホムンクルスを培養するようなやり方でなかったのもよかった。
とりあえず、この方法なら問題無く眷属生成は出来そうだ。
さて、それじゃあ試しに何か生成してみようかなっと。どんなのが良いかなぁ?
生成する眷属はどんなのにしようかしばらく考えた。
その結果、とりあえず最強の一体を創ってみることにした。
まずは素材から。モンスターは、今まで全部魔石にしてたからこれは無い。
けど、ラスペリ達に下位種を出してもらえば問題は無い。
ラスペリ達も、自分と同族の方が共闘しやすいだろうし。
魔石は今までの分と、エレメンタル達との戦いで得た分が魔石交換に大量にストックしてある。
あとはアイテムか。手持ちというか、装備品もないのでもともと一つも持っていない。しかし、星器召喚と星物召喚で適当に召喚すればいけるだろう。
こうしてみると、材料には事欠かないみたいだ。
これなら何体でも試作が出来そうだ。
次はどんな形状にするかとかだ。
どんな形が良いかな?やっぱり、今まで会ったラスペリ達ボスモンスターみたいに巨大な方が良いかな?それとも、今みたいに人型大が良いかな?
どちらも良いけど、いっそ両方出来るようにしようかな。
こないだ得た星駒交換で、巨大化なんかを使える駒を入手して、それを材料に加えればおそらくいけると思う。
駄目でも、試してみるのはただだしね。
なら、サイズは今は保留。考えを戻して、形状はどうしようかな?
ここはやっぱり、最強の称号に相応しい姿形が良いから、神話なんかをモチーフにしよう。
まあ、神話で巨大な存在だと、その神話体系の神様やその配下。または敵ということになる。
さらに今から創る眷属の分類は多分モンスター。
そうなると、人型から逸脱している存在の方がモチーフとして適していると思う。
やっぱりドラゴンかな?最強のモンスターの代表格だし、僕の名前と同じなのもなんか良い感じがするし。
僕は、モンスターの姿はドラゴンにすることに決めた。
次は能力をどうするかだよね。ドラゴンならやっぱり、ブレスとか咆哮の能力とか絶対にいるね。星駒交換で、ドラゴンモンスターを一体入手してそれをベースにするのが一番お手軽な方法かな?
そう思って、現在の手持ちの駒と魔石で交換可能な駒を調べてみた。
「うん?これって・・・」
そして、その内の一つに目が止まった。名前以外の部分も確認してみた。
「これがいいな」
そう思った僕は、早速その駒を交換した。
手持ちから使っていなかった駒と、魔石がそれなりに消えて、替わりに一つの駒が手元に現れた。
「良し!あと、他には良いのないかなぁっと」
それから少しの間、手持ちと駒の交換を続けた。
「うん、これで能力面もオッケー。さて、あとはラスペリ達に下位種を呼んでもらって、アイテムなんかも召喚して眷属を生成するだけっと。みんな、お願い」
コクリ
僕のお願いに、みんなが下位種を呼び出しはじめた。
僕もアイテムを召喚しよっと。
ええっと、召喚可能なアイテムはっと。僕は、ステータスカードを使って、召喚するアイテムを選んでいった。
星剣、星槍、星盾、星弓、星槌、星斧、星杖、星鎌、星刀、星鎖、星鞭、星鎧、星杯、星釘、星書、星火、星水、星骸、星鏡、星布、星鍵、星錠、星譜、星卵・・・
かなりいろいろ種類があったけど、召喚コストとかはなかったので、とりあえず召喚しても危険ではなさそうな物を全部召喚することにした。
「えっと、《星器召喚》!」
能力を発揮すると、足元に魔法陣が出現。
魔法陣から凄そうなアイテムの数々が次々競り上がって来た。
「こっちは準備オッケーっと。みんなの方はどう?」
アイテムの山から、ラスペリ達の方を見た。
するとそこには、大量のモンスターがいた。
名前を確認すると、マタンゴ、マタタンゴ、マタマタンゴ、アルラウネ、ドリアード、アメデルフィネ、バジリスク、コカトリス、バジリュークス、ヒュドラ、カルキノス、タートルスリップ、ヒュキノストール、各種エレメンタル、クリスタル、エレメンタルクリスタルがいた。
「うん?ランクアップ前のモンスターがいるのはいいけど、なんでドリアードやコカトリスなんてモンスターが混じっているの?」
僕は、今いるモンスターに違和感があって、ラスペリ達にどうしてか理由を聞いた。
「うんうん。へぇー、そうだったんだ!」
ラスペリ達は、その理由を説明してくれた。
その結果、僕は今の状況の新しい情報を手に入れた。
ラスペリ達いわく、僕がボス部屋シャッフルと呼んでいる現象は、《コネクション》と呼ばれるダンジョンのシステムらしいこと。
僕が入れ代わりや転移だと思っていたのは、ボス部屋自体が余所のダンジョンのボス部屋と融合することで起きて等、今まで原因不明だったあれこれの理由が次々判明した。
ただ、ラスペリ達にも誰が現状を引き起こしているのかは不明らしい。
けど、ウ゛ァース以上のボスなら何かを知っているらしい可能性はあるそうだ。
ウ゛ァース以上のボスとは遭遇したくないけど、遭遇したら情報収集は忘れないようにしようと心に決めた。
さて、話が逸れたけど、早速眷属生成をはじめよう。
「まずは材料を一カ所に集めて」
僕は、ラスペリ達に頼んで山になっているたくさんのアイテムを、召喚されたモンスター達の足元に運んでもらった。
「あとはこれとこれ。これも足してっと」
その合間に、僕の方もさっき交換した駒や魔石をモンスター達の足元に置いていった。
「ついでにこれも試してみよ。《限定透過》」
そして、限定透過を使って血を数滴アイテムの上に垂らした。
せっかく眷属を創るんだから、自分と血が繋がっていたら嬉しいからね。
けど、それを見たラスペリ達の様子が少しおかしくなった。何か慌てているみたいだけど、いったいどうしたんだろう?
どうかしたのか尋ねてみる。
けど、ラスペリ達からはなんでもないという返答が返ってきた。
あからさまに怪しかったけど、聞かれたくないようだったので、深くは聞かないことにした。
それよりも、準備が終わったのだから次に進もう。
「《眷属生成》」
僕は、一カ所に集まっている全てを対象に能力を発動させた。
すると、説明文のとおり発光現象及び、ステータスメニューが目の前に出現した。
僕は、予定通りにドラゴンの姿に眷属の姿を調整していった。
材料の量のせいで全てのモンスターの要素は前に出せなかった。なので、全体像は駒のドラゴンとして、各所に少しずつ要素が混じる感じに調整していった。
アイテムの要素に関しては、ちょっと細工を施すことでごまかした。まあ、ギミックという扱いで良いだろう。
次にステータス値の調整。
この子のステータスは、ボスモンスターを五体も材料にしているせいか、かなり高かった。
ドラゴンとしては十分なステータスだ。ただ、魔力や耐久力にかなり偏ってもいた。
エレメンタルを各種全部材料にしたせいかな?
とりあえず、体力や筋力にも割り振ってバランスをとることにした。
「こんなものかな」
とりあえずある程度のバランスは取れたと思うので、次は能力の方に移ろう。
この子に引き継がせられる能力について確認した。
「うわー」
かなりの量の能力が表示されていた。
もうこのまま全部引き継がせたいところだったけど、許容量があったのでそれは無理だった。
なので、能力の取捨選択をはじめた。
あれもこれもは無理な以上、最初にメインになる能力を決めないと。
そう思った僕は、汎用性や利便性、応用性が高い能力から準に選んでいった。
あと、コンボが出来る能力も忘れずに組み込む。
最終的に満足がいったので、眷属生成の最終段階に入ることにした。
「決定っと」
最後にメニュー画面を確認して決定ボタンを押した。
すると、発光現象で発生していた光がおさまり、ステータスメニューでいじっていた姿が僕の目の前に現れた。
全体像は西洋風のドラゴンにした。
縦長のトカゲに似た頭、長く伸びた首、鋭い爪を生やした手足。筋肉質な身体に太い尻尾、蝙蝠のような皮膜の翼。
基礎部分は何処からどう見ても立派なドラゴンだ。
ただ、これはまだベースの話。
この子には、ラスペリ達やアイテムの要素もちゃんと反映させてある。
まずラスペリの要素は、背中に列ぶキノコ達だ。本当は突起があったんだけど、キノコに差し替えた。
次にブルームの要素は、この子の手首の辺りに反映した。フリフリの服みたいに、花びらが手首の周りで円状に配置してある。
次にストゥリクトの要素は、バジリスクの石化の瞳をこの子の眼に与え、コカトリスの翼はドラゴンの翼の下に配置した。
次にアサイドの要素は、タートルスリップとカルキノスの甲羅と甲殻の部分は、プロテクターのようにしてこの子の手足の部分に配置。
ヒュドラの部分は、この子の首と尻尾の方に細工した。
普段は普通に一頭一尾だけど、戦闘等で切り飛ばされたりすると、その傷口から蛇頭が飛び出してくる仕掛けだ。
まあ、自分の意思でも各所から蛇頭は出せるようにしているけどね。
最後にウ゛ァースの要素は、この子の鱗の部分に反映した。ドラゴンの全身を覆う数多の鱗。その一枚一枚が各種エレメンタルを変質させたものだ。
耐久力もエレメンタルゆずり。
鉄壁の防御力だ。
最後に、大量に放り込んだアイテムの要素。
これは模様の形で各所に盛り込んだ。
その結果が今のこの子の姿だ。
ただ、一つ気になることがある。
この子の体色が、ステータスメニューで設定したものよりも透明感がある気がしてならないのだ。
理由は何だろう?
僕の血のせいかな?
まあ、体色ぐらい問題は無いと思うし、気にするのはここまでにしておこう。
「さて、君の名前は何が良いかな?・・・ネクサス。絆が良いね。僕達みんなの力を持っているんだし。よろしくね、ネクサス」
『よろしくお願いします主様』
僕が名前をつけると、ネクサスから返事が返ってきた。
「えっ!?ネクサス喋れるの!?」
僕は、そのことにことのほか驚いた。
ラスペリ達の意思は、契約をパスにして何となく把握していたので、ネクサスがこうもはっきりとした言葉を伝えてくるとは考えてもみなかったのだ。
『はい。会話は可能です』
「そ、そう。結構驚いたけど、別に喋れることに問題は無いよね。じゃあ、行こうか?」
『はい。どうぞお乗りください』
眷属生成が一段落ついたので、僕はダンジョン攻略を再開することにした。
すると、ネクサスが身体を沈めながらそう言ってきた。
「乗る?騎乗しろってこと?」
『はい。どうぞ』
ネクサスに確認すると、頷かれた。
けど、僕ってドラゴンに乗れるのかな?馬的な想像をいったんしたが、ネクサスには言葉が通じるから大丈夫だろうと判断した。
「わかったよ。それじゃあ失礼して」
僕は、ネクサスの背中に飛び乗った。
偶然ではあるけど、背中のキノコが椅子になってくれて、乗り心地は悪くなかった。
「それでは出発!」
『はい』
コクリ
僕達は、改めて移動を再開した。
それからの道程は、さらにはかどることとなった。
基本的に弱いモンスターは、ネクサスを見ると逃げ出していったのだ。
近づいて来たモンスター達も、ウ゛ァース、僕、ネクサスという三人の魔法の餌食となっていった。
途中からネクサスは、巨大化してみんなを乗せて空を飛んだ。
このおかげで、地形やスケルトン等の飛行能力や対空攻撃が無いモンスター達を無視出来るようになった。
飛行するから移動速度もかなり上がって、次々に階層を攻略して行けた。
気づいた時には、次の『挑戦者の扉』の前まで来ていた。
「あれ?なんで『挑戦者の扉』があるんだろう?・・・ああっ!方向逆だった!」
僕は、『挑戦者の扉』を見て、自分が道を間違えたことを理解した。
ウ゛ァースのボス部屋を出る時、上りじゃなくて下りの『挑戦者の扉』をくぐってしまっていたのだ。
「どうしよう。戻った方が良いかな?それとも、このまま進んだ方が良いのかな?」
僕は、上と下。どっちの『挑戦者の扉』をくぐろうか迷った。
本来だと、上に戻らないと駄目だ。
けど、今まで第五階層の辺りをうろついていた結果、砂漠とかに出ていた。
ここは発想を切り換えて、下に潜るのもありかもしれない。
今の僕はそう思っていた。
なぜなら、ウ゛ァース達の話でボスから今の事態の解決方法を聞ける可能性が発生しているからだ。何処ともしれない外に出るより、《コネクション》を解決する方が今後やりやすくなるという利点もある。
ダンジョンに潜る度に何処か別の場所に出ていては、堪ったものじゃないし。
うん、今回は下ってみよう。
僕は、目の前の『挑戦者の扉』をくぐることに決めた。
『未知のダンジョン』攻略中のステータス
リュウセイ
Level:80
年齢:18
種族:アステリアン
【補正】全項目+10451
【体力】
15500/15500
【魔力】
3500000/3500000
【星力】
10450/10450
【筋力】85
【耐久力】 83
【敏捷】12400
【器用】12040
【精神】66500
【幸運値】50%
【属性】星
【称号】
世界を渡った者、死を経験した者、■■■の盟友、インセクトキラー、暴星の葬者、繰り返す者、夢羊の羊飼い、赤き天災、白の猛威、マタンゴルーラー、魔石製造機、アメデルフィネルーラー、樹のユグドラシルに認められた者、青の厄災、バジリュークスルーラー、ヒュキノストールルーラー、エレメンタルキラー、エレメンタルーラー、ドラゴンテイマー
【能力】星遊戯盤 Level:58
星属性魔法 熟練度:64
《オリジン》《ビックバーン》《オリジンティック》《ビギニングライト》《カオス》《スター》《コスモス》《ビカム》《ブラックホール》《ホワイトホール》《ワームホール》《バタフライエフェクト》《ガンマ線バースト》《パルサー》《フレア》《メテオライト》《シューティングスター》《コメット》《グラウ゛ィティ》《カーレント》《ウ゛ォーテクス》《ラーウ゛ァ》《ウェイブ》《サンダー》《トルネード》《アースクエイク》《イラプション》《アウ゛ァランシュ》《シムーン》《スーパーセル》《ドラウト》《フラッド》《ファフロツキーズ》《リソース》《サンライト》《ムーンライト》《スターライト》《オーロラ》《クラウド》《レイン》《ストーム》《スノーストーム》《フォグ》《ミラージュ》《エクスプロージョン》《フリーズ》《ドライ》《コンプレッション》《イクスパンション》《サンクチュアリ》《フライ》《リード》《カンステレイシャン》《フォース》・・・
眷属召喚 Level:1
眷属生成 Level:2
星地変転 Level:2
星空変転 Level:1
星定軌道 Level:25
星座祝福 Level:1
魔石交換 Level:31
星駒交換 Level:1
元素変転 Level:1
星天輝導、星刻閲覧、星間転移、星界庭園、仮想星夜、星器召喚、星物召喚、星光領域、星境力場、星護衛群、限定起動、高速起動、限定加速、限定透過、擬似星盤、星下減衰、始源混沌、終焉虚無
【祝福・加護】
ルシフェルの祝福
【職業】
星導司Level:58
【備考】記憶欠落状態態
持ち駒
アバター・アイディアル×1
アバター・ウィッシュ×1
アバター・レコード
アバター・スピリット
アバター・ドラゴン
アバター・ネメシス
アバター・ユートピア
アバター・タリスマン
ファミリア・マタンゴロード=ラスペリ×1
ファミリア・アメデルフィネロード=ブルーム×1
ファミリア・バジリュークスロード=ストゥリクト×1
ファミリア・ヒュキノストールロード=アサイド
ファミリア・エレメンタルロード=ウ゛ァース
ファミリア・アステリアンドラゴン=ネクサス
アテナオウル
×1
ハンターズホーク
×1
フレイムビー×1
ブラッティリーチ
×1
アラクネスパイダー
×1
サイレントスネーク
×1
ランマッシュ
×1
デザートスコーピオン×1
貯水ラクダ×1
貯水サボテン×1
ポイズントード×1
マッドスネーク×1
ウイル・オ・ウィスプ×1
イグジスタンス改×1
各種エレメンタル×57~15246
キャンドルファルロス×1
ソルジャースケルトン×1
スペクター×1
ファントム×1
ホーント×1
ポルターガイスト×1
ドッペルゲンガー×1
スプラウトコクーン×1
フラワーバタフライ×1
アーミーアント×1
ドリームシープ×1
デススコーピオン×1




