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サイレンサー

 正しくはサウンドサプレッサーというそうです。国内外問わずどっちでも通じますがサプレッサーには二種類あるのでその点注意が必要です。


 銃声というのは非常に大きな音です。瞬間的な音なので映画などであまり気にしませんがおおよそ160~230デシベル程の音で、これはジェット機の噴射音かそれよりも大きい程度の音量です。このクラスになると窓ガラスが振動したり倒れやすい物が倒れたりもするそうです。

 人間が非常に不快に感じる(耳が痛かったり)音が130デシベル程だと考えればコレは相当大きな音だということがわかると思います。


 ちなみに時計の秒針や心臓の音、葉っぱの擦れる音は10デシベル程だそうです。静かな図書館で20デシベル、普通に会話している程度で40デシベル、ギネスに載るレベルの拍手で70デシベル、電話の音が100デシベル程だそうです。


 狭い部屋や石造りの部屋、トンネルなどで銃を撃つと耳が痛くなったり場合によっては鼓膜が破けてしまうそうです。


 サウンドサプレッサーには劇的な効果があり、おおよそ20~40デシベル程度音を抑制します。あまり変わらないじゃないかと思われるかもしれませんが、3デシベルで役1・5倍音量に違いが出ます。こう考えるとどれほど違いが生じるかが理解していただけると思います。


 では何故これ以上抑制できないかというと大まかに二つの理由があります。


1・オートマチック銃の場合銃声の大元である燃焼ガスが排莢と一緒に外に排出されてしまい音が漏れ出してしまうため。


2・スライドやボルトの後退する際に生じる音のため。



1はいわゆるボルトアクションスナイパーライフルなどを思い出していただくと良いと思います。ボルトアクションの場合ボルトハンドルを自分で後退させないと排莢されません、そのため燃焼ガスは前方向のみに向かい燃焼ガスの全てがサプレッサー通り音を抑制されます。しかしながら多くのオートマチック銃はガスでボルトを自動で後退させるため一部のガスがサプレッサーを通さず排莢口から漏れ出てしまい大きな音を出してしまうのです。

 この対策としてけん銃ではカスタムのひとつとしてスライドロック。つまりスライドが勝手に後退しないようにロックをかけてしまう機能を付け足す場合があります。この場合エアーガンのように手動で排莢する必要こそありますが大きな消音効果を発揮します。この機能が最初から搭載されている銃として有名なのはMGSでもおなじみのMk22という銃です。なのであの銃は本来連射することが可能なのですがゲーム上の仕様でできなくなっていますねw


2つ目の理由としてはスライド等の後退音や撃鉄の落ちる音です。金属同士が擦れる音を不快に思う人は多いですがスライドやボルトも金属で出来ている為に大きな音をたてます。具体的に言うとリボルバーけん銃で有名なスタームルガースーパーレッドホークの撃鉄の落ちる音はそれ単体で110デシベル程度の音を出すそうです。またスライドの後退音は110~130デシベル前後と電話の呼出音と同じくらいの音がするそうです。みじかにある鉄の擦れる音を例に出すと電車の塚するときに出す音と同程度の音量があるそうです。


 こちらもスライドロックをもうけるだけで60~90デシベル程音が抑制できるそうです。


 相性の良い銃に高性能なサイレンサーとスライドロック機能を設けると50デシベル程度まで音が抑制できるそうです。それでも大きいと思われるかもしれませんが昼の街中が60~170デシベルと考えればこの大きさの銃声であれば街中で発泡しても気がつかれません。また隣の部屋に居ても会話していたり目の前にいても大声で話していたり電話がかかってきていれば全く聞こえません。そう考えると恐ろしい兵器であると言えるのではないでしょうか?ロシアのPSSや中国の64式も60~80デシベル程度の銃声と考えればどれもちょっとしたことで聞こえなくなる恐ろしい銃です。


 完全に聞こえなくなる事を期待していた方には残念ですがそこまで技術は進歩していないということなのでしょう。しかしながら現代日本であればよほどのド田舎でもない限りエンジンのかかった車一台近くにあるか40mも距離があれば何も聞こえないこれらサプレッサー付きの銃とはサプレスド(抑制された)ではなくサイレント(静かな)キラーと呼んで差し支えないと私は考えます。

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