『あなた認知症じゃない?』と言われたので検査してみました
【注意事項】
本作には認知症検査の内容が記されています。近々受診予定の方は正確な診断を妨げる恐れがあります。
ここ数年のこと。
・なんだか人の名前を覚えなくなった。
・頼まれごとを忘れることが増えた。
・会話をしていて「あれ」「それ」の内容が一致しない。
って事が増えている気がする。
一番の問題は、ヨメちゃんと会話するとなんかズレること。いや、私もそそっかしいから結構な頻度で忘れてるし、間違えてる。だけど、ヨメちゃんの話が唐突すぎたり、長い上に内容があっちこっちに飛び回ったりするので、「あれ」「それ」が分かんなくなるせいもあると思うのだ。
そもそも、自分と他人が思い描くものが完全一致するわけ無い!「あれ」「それ」「これ」を瞬時に同期させられると思う方が間違っている!(力説したい)それで「どれ?」と思って考えてたら、「黙らないで!」と怒られる。たった3秒黙っただけで。そんでもって自分はこっちが「あれそれ」で話すと「人の頭に配慮がない」とこれまた怒るのだ。
理不尽すぎる。
そしてそんな事を言ったところで、「あなたの認知機能が落ちている!」って調子で、ヨメちゃんは頑として自分の事を振り返らんし、認めない。
理不尽この上ない。
そもそもだな。
君の行動力と突拍子もない思考パターンを想定して答えようと頑張った挙句のズレということがちっとも分かってない。
ほんとーに理不尽にも程がある。
えーい、そこまで言うならまだそんなトシではないけど検査してきてやるわーい!
と言うことで受けてきましたよ認知症検査!
予備知識ほぼゼロ!すっごい不安だ!
睡眠時間が足りてない自覚はあるから、アミロイドベータは蓄積している自信しかないぞ?
アルツハイマー病の原因物質・アミロイドベータを取り除く新しい薬が出てるのは知ってるけど………薬代を聞いて驚く。
保険適用はされるらしいけど、それでも3割負担だと月約10万。高額医療費制度適用等でまた変わるけど、高い。万が一の事があったら一大事なのだが、ここまで来てあとに引けない。でもその前に………
「ところで、診察代っておいくらでしょうか?」
「えーと、この後テストしてMRIとって、血液検査してもしかしたら点滴するってなったら1万超えますね」
テスト?
MRI??
点滴???
何故に血液検査と点滴????
「………お支払いはクレジットでも?」
「現金のみになりますー」
おろして来まーす。
(普段あんまり現金持ち歩かない)
まずはアンケートを書き、看護師さんによる予備質問。
「何か大変な事が起きました?」
「いえ、カクカクシカジカで」
「あ~あるある。コミュニケーションってちょっとの気遣いで上手くいったりいかなかったりするわよね」
「ですよね〜」
「うちなんかね〜」
やたらとフレンドリーな看護師さん。このままだと世間話に発展しそうだったので、適度に相槌をうって切り上げる。
続けて問診を受けていたら、なんだかやたらと「頭痛がないか」「肩こりがないか」と聞かれる。「片足立ち」や「前ならえ」もさせられる。どうも脳梗塞の前駆症状っぽいのが無いか、診ている模様。
「………特に問題無いねえ。じゃあ2階に上がってテストしてみてください」
アクリル板で遮られた向こう側の試験紙に、MMSE(ミニメンタルステート検査)という文字が見える。うーん、ヤバかったらどーしよー。短期記憶は確かに自信無いぞ?
「じゃあ今から簡単なテストしますねー」
ううっ、やだなあ。
※ミニメンタルステート検査(MMSE)とは
時間や場所の認識、言葉の復唱、図形描写などを評価する世界共通のテスト(30点満点)
「お名前は?」
「住所は?」
楽勝。
「今日の日付は?」
ヤバい!普段からあんまり気にしてなさすぎる!えーとハイ、先週土曜日から計算して◯日!
「この病院の名前は?」
うっ。朝テキトーに調べて初めて来たもんだからうろ覚えだ!………あ。おっちゃんの服に書いとるやん?まさかそれに気付けるかってテストか?(そんなわけなかろーもん)
「じゃあこれ8つ覚えてください。後で聞きますから」
それ一番プレッシャーかかるやつぅ!
「じゃあお願いします」
もうかい!えーと、えんぴつ、キリン、カメラ……(中略。もう覚えてないし)……あと一つ………メガネ!
ハイクリア!よし来たあ!
「100から7ずつ引いていってください」
それ知ってる。宇宙飛行士のテストであったぞ?珠算3級舐めるな!えーと93、86、79、72……………
「では最後です。この平仮名のセット、同じものなら◯してください。ハイヨーイドン!」
こーいうのは得意………あ、1個間違えた!集中が切れかけとる!
「ハイ、お疲れ様でした。30点満点、問題無いですね」
ごめんなさい、1個だけカンニングしたんです……
さて、この検査が終わるとMRI。
狭いとこ苦手、うるさいの苦手な人にはちと苦痛らしいけど、問題無し。横になって目を瞑れるだけ楽ってもんよ。
で、再び問診。
「どの画像見ても異常ないねえ。頭痛がするときはしっかり水分飲まないとダメだよ?大体体重の4〜5%位が目安ね」
だから頭痛持ちではないと言ってるんですが。
「◯リットル……それ、水だけで、じゃないですよね?」
「そうだね。あんまり水ばっか飲むと自発性脱水になって逆効果だし、かと言ってコーヒーやジュースばっかもアウトだね。まあ適度に」
「さいですか」
「どうする?薬うっとく?」
いやなんで問題無いって言ってんのにそうなる?
「結構です!」
とりあえず、認知機能は年齢と共に衰えるけど、認知症もその兆候も無しとのこと。良かった良かった。
これで「認知症じゃないぞ!」と胸を張って言える!
けどそんな事言ってマウント合戦かますよりは、「ごめん、もう少し気をつけて話を聞くようにするね」と心掛けていた方が、良い関係を築けるんじゃないかと思うのです。争いごとなんか苦手だし、無いにこしたことはないんだから。
ヨメちゃんの本意は、「認知機能が低下してるなら、自覚して気をつけるようにしてね」だし。認知症そのものをバカにしているつもりはないってのは分かってます。
あと、心配ならやっぱり早目の受診をした方が良いそうですよ。
忙しくて血液検査の結果はまだ聞いてません。




