ビエラ彗星
どうなってしまってもいいよ
それでも待ち続けるよ
誰よりも優れているとか
そんなことはなくても
二つの残響はどこまでも
鳴り止むことなく遠くまで
これまでの全てのことを
忘れてしまったとしても
私たちはなぜか熱意を注ぐことを
正しいと信じ込んでいた
田舎町の平日は
大定理に疑問を呈している
Kに二乗で衝突する
合唱はあなたのために
空想で作った理論
高く飛ぶには振り向かないこと
暗闇は聖人のように
私たちを遠くへと誘う
三点ユニットの水蒸気
軌道周期にあなたの音色
赤道傾斜角に
月に向ける斉唱
ただただあなたのために
高く飛ぶには振り向かないこと
どうなってしまってもいいよ
あなたと生きていたいよ
神秘的なことなんて
一つも起こらなくていいから
絡まる分散和音
新快速に乗って都会まで
分裂してしまい
二度と会うことはなくても