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ビエラ彗星

作者: 翠泉


 どうなってしまってもいいよ

 それでも待ち続けるよ

 誰よりも優れているとか

 そんなことはなくても


 二つの残響はどこまでも

 鳴り止むことなく遠くまで

 これまでの全てのことを

 忘れてしまったとしても


 私たちはなぜか熱意を注ぐことを

 正しいと信じ込んでいた

 田舎町の平日は

 大定理に疑問を呈している


 Kに二乗で衝突する

 合唱はあなたのために

 空想で作った理論

 高く飛ぶには振り向かないこと


 暗闇は聖人のように

 私たちを遠くへと誘う

 三点ユニットの水蒸気

 軌道周期にあなたの音色


 赤道傾斜角に

 月に向ける斉唱

 ただただあなたのために

 高く飛ぶには振り向かないこと


 どうなってしまってもいいよ

 あなたと生きていたいよ

 神秘的なことなんて

 一つも起こらなくていいから


 絡まる分散和音

 新快速に乗って都会まで

 分裂してしまい

 二度と会うことはなくても


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― 新着の感想 ―
ビエラ彗星、元は一つの彗星が二つに分かれ、そして…タイトルと詩の中身とが共鳴し合うようで、心に残りました。 二つの残響、分散和音という言葉も印象的です。離れていても、時間差をおきながらも、互いに響き…
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