表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/9

3.オーク討伐

「ちょっと待ちな!

 その依頼、私たちも参加させてよ!」


俺に声をかけてきた人物はシルバーランクの冒険者だった。


「なんだ?これは俺の獲物だぜ?」


いい案件を横取りしようってか?


「あんた新人でしょ?

 ギルドの案件には横取りも何もないわよ。

 協力してクリアしようが1人でクリアしようが、ランク上げには関係ないのよ。

 報奨金は山分けだけどね。

 冒険者の何たるか、手取り足取りお姉さんが教えてあ・げ・る!

 だから一緒にやりましょ!ね?」


ずいぶんと強引な人だな。


俺は押しに弱い。


だから引き受けてしまった。


まあ、横取りされないなら良いか。


なんか冒険者について教えてくれそうだし。


「いいぜ。

 だが、オークはすべて俺が狩る。」


「ヒュー、なかなかやるようね。

 私はエマ。

 で、パーティメンバーはトードにゴンズ。

 よろしくね!」


「ああ。俺はツグク。」


エマは美人だが、トードはカエルみたいだしゴンズはゴリラみたいだ。


動物好きなのか?こいつ・・・。


そうして、俺たちはオーク狩りに出掛けた。


道中の出来事だ。


例のごとく、俺のスキル「無限メタルスライム」が発動した。


すると、エマ、トード、ゴンズは驚く。


「おい、メタルスライムだぜ!

 狩れーーー!!!」


おっと、こいつらに倒されてはしゃくだ。


俺は瞬時にムチでメタルスライムを狩った。


「ちぇっ!最初に見つけたのは俺だぞ!

 きさまーーーー!!!」


トードが悪態をつく。


「ふん。見つけようが何しようが、倒したやつが正義だ。」


「私、メタルスライム初めて見たあ!

 きっともう2度と見れないわね。」


はあ。スキルの説明するのめんどいし、黙っておこう。


そうして、俺たちは依頼主のもとへたどり着いた。


「これはこれは冒険者様。

 わしらの村へようこそ。

 最近、オークが大量発生しておりましてな。

 なにとぞ、討伐のほど、よろしくお願いいたしますじゃ。」


村長がそう言うと、挨拶もそこそこに、俺たちはオークが出るという森へ向かった。


ポカーン!


はあ、また「無限メタルスライム」だよ。


「ええええ!!!

 またメタルスライム!?

 どんな幸運だよ!

 もしかして俺たち、今日死ぬの!?」


バチンっ!


すかさず俺がメタルスライムを狩った。


「ムキー!

 きさま!また俺から横取りしたな!」


ふん、脳内お花畑ガエルめ。


いちいちうるさいやつだ。


すると、オークが出てきた。


俺はオークと闘ったことが無い。


だから、オークがどんなもんの強さかわからない。


まして、俺自身、魔物との戦闘は皆無。


俺自身の強さだってわからないのだ。


俺はためしにムチでオークを攻撃した。


バチンっ!


ぐしゃ!!!


え?


一撃で顔が吹き飛んだぞ!


やっぱ俺ってば、めちゃつええ!!!


エマたちはそれを見て唖然としている。


「うそでしょ!

 オークってのは、たいてい3人がかりでゆっくりと1体を倒すものよ!

 それをムチの一振りで一撃だなんて!」


「お、お前、何者だ!」


「ふははははは!

 だから言っただろう!

 オークはすべて俺が狩ると!」


この調子ならばあっという間にオークを狩れる。


なんて楽な仕事だ。


バチンっ!

バチンっ!

バチンっ!


俺はあっという間に20体のオークの頭を消し飛ばした。


「な、なんてこと・・・。

 本当にすべてのオークをたった一人で・・・。

 しかも、スキルも使わず、ムチのたった一振りで・・・。」


「お、おそれいった!

 さっきはたてついてわ、悪かった、です!」


ふん、わかればいいんだよ、トード。


俺たちは村長のもとへ戻った。


「本当にありがとうございました。

 これでわしらの村も安泰ですじゃ。

 良ければこんばんはうちに泊まってくだされ。」


村長のお言葉に甘え、俺たちはこの村に泊まることとした。


そして、俺は眠りについた・・・。


ポカーン!


「やや!メタルスライムだ!

 ようやく俺に狩られに来たな!」


バシバシっ!


・・・。


「やったーーー!

 レベルアップだー!」


騒がしいな・・・。


俺は寝ぼけまなこで辺りを見回すと、トードが俺のメタルスライムを狩っているではないか!


「貴様!俺のメタルスライムをよくも横取りしたな!」


「へ?なんのことで、旦那?」


ああ、こいつらには俺のスキルの説明をしていなかったな。


「もお、騒がしいわね。なんの騒ぎよ。」


エマも起きてきてしまった。


全員揃ったし、俺のスキルを開示するか・・・。


「俺のスキルは『無限メタルスライム』。

 メタルスライムが無限に湧いてくるんだ。

 それをこいつが横取りしやがった。」


「そ、そうなんですか旦那!

 知らずとはいえ、すみません・・・。」


「どう落とし前つけてくれようか。」


「そうだ!報奨金は全部ツグクにあげるのはどうかしら?

 ほとんどツグクがオークを倒したんだし!」


「ふん。報奨金などたかが知れているな。」


俺の経験値を横取りしたやつがなんだかしゃくだ。


報奨金などでは腹の虫がおさまらん。


「うーん。私たちに払えるものはなさそうだしなあ・・・。

 そうだ!私のおっぱい揉む?」


はああああ!!!!????



==== 作者あとがき ====


ブクマ、評価ボタンをポチっとしていただけると大変ありがたいですm (_ _) m


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ