第91話 結婚生活本格スタート
愛唯です。
まあ、一夫多妻を受け入れてから(第79話)、新居に移って、結婚パーティ(第88話)までは本当に慌ただしかった。。。
10話分が、たった1か月のことだよ?
あまりにも忙しくって、、、じっくり物事を考える余裕はなかったな~。。。
そして、4年生の4月となり、、、ヨメンズ(=愛唯、優子、瀬名)とバカ(=孝)の結婚生活が本格的に始まった。。。
これが、、、大変だった。。。
『甘い新婚生活』には程遠かった。。。
まずは一夫多妻の家庭を安定させるのが大変でな~。
ま、これは次話以降に話すことになる。
そして、バカ(=孝)を守るためにはヨメンズは『懸け橋』とならなきゃいけないわけで、『懸け橋』として役割を本格化させていくことになる。
また、ヨメンズもバカ(=孝)も、このとき大学4年生だから、就職または進学と、進路を選択したし。。。
卒業研究にも取り組んだ。
これもいずれ話すことになる。
さて、新たに結婚生活が始まった、4月以降の変化点について、説明したいと思う。
まず、私達が入居した100分の1の男性の既婚者の住居は、旧女子寮の1つを改装したものだが、私達(=ヨメンズ、バカ(=孝))を含め、6家族が入居した。
教職員が2家族、私達を含め学生結婚の家族が4家族だ。
つまり、昨年の3月から、私達を含めて、4人の100分の1の男子学生が結婚したことになる。。。
実は、私達の部屋の隣は、新入生の家族でね。。。
驚いちゃった。。。妻は4人だった。。。
大学入学するまでに4人の女の子と結婚したことになる。。。
まあ、パンデミックっで当時の大学3年生以下は1年ダブっているから、彼は19歳なので、結婚は可能と言えば可能なんだけど。。。
ヨメンズもバカ(=孝)も驚いていた。。。
念のため、この共同住宅は、寮と違って、防音も行き届いている。
だから、『あの時の喘ぎ声』は、別の家族の住人には届かない。へっへっへ。。。
さて、一夫多妻の特典である、大学内の食費減免であるが(第84話)、申請にすると数日すると、私達のスマホに専用アプリをダウンロードの指示があり、学食や学内のコンビニのレジにかざせば自動支払いされるようになった。
翌月に75%引きで、バカ(=孝)の口座から引き落とされる。
また、夕食の宅配冷凍弁当も、75%引きで、口座から引き落とされる。
あ、4月から、一部適用範囲が拡大されてね。。。
I大学と周辺のスーパーとの調整で、専用アプリでの食料品の購入が可能となった。
つまり、周辺のスーパーのレジで、スマホをかざせば、75%引きで、口座から引き落とされることになった。
この適用範囲の拡大は、とりわけ優子と瀬名は喜んだ。「自炊できる」って。。。
住宅賃貸料や光熱費も、75%引きとなって、毎月口座から引き落とされた。
話は変わって、バカ(=孝)をはじめとする、100分の1の男性の外出制限が緩和されてね。。。
なんと、大学から100m以内であれば、事前申請と付き添いがあれば、時間無制限に外出可となりました!
撫山教授が困り顔で背景を説明してくれた。
「実は、『他大学で事件』があった。
政府当局は頭を痛めてなー。
当局から、『外出制限を緩和しろとの指示』があった。」
ともかく、この外出制限緩和は、とりわけバカ(=孝)は喜んだ。
大学から100m以内の店に、ヨメンズとバカ(=孝)は外食に出ることが、しばしばとなった。
あ、外食には食費減免措置はないから、そんなに外出したわけじゃないけど。。。
ところで、なんでもっと早く緩和してくれなかったわけ?
『他大学』も、なんでもっと早く『事件』を起こしてくれなったわけ?
1年早く緩和してくれたら、バカ(=孝)と恋人として付き合っていた頃、デートにあんなに苦労しなくて済んだのに。。。
フン!
気を取り直して、外出許可申請は、昨年までは紙ベースだったが、IT化され、バカ(=孝)のスマホかパソコンから申請可で、先生方の誰かが、学内のパソコン操作すれば外出可となり、とても便利になった。
バカ(=孝)の口座に、私達の奨学金、総額150万円が5月に振り込まれた。
ここから残り25%の授業料50万円超を払わなくてはならないから、残りは100万円弱となる。
さらに75%引きとはいえ、食費や光熱費や住宅賃貸料を払う。
そして、減免措置のない4人の衣服代や書籍などの諸々を考えると足りない。
まあ、両親からいただいた250万円(第85話)はほとんど残っていたが、これは『非常用』と『将来』のためキープする必要がある。
つまり、バイトをして、奨学金で足りない分は埋める必要がある。
バカ(=孝)は家庭教師のバイトを辞めて(第30話)、大学から100m以内に新たに建設された学習塾へ、瀬名とバイトを始めた。
理由はずばりバイト代が高いから。。。
まあ、あの家庭教師のバイトは、隠れてバイトしていたから、足元をみられてなー。
家庭教師としては、時給が安かったのだよ。。。
当然、私も優子もバイトして、生活費を稼いだ。。。
ただ、このとき大学4年生だったから、就職と進学と卒業研究で忙しく、それほどバイトしたわけじゃないけど。。。
さて、結婚したので、、、
優子と瀬名は、それぞれ初夜を迎えることになった。
まあ、私とバカ(=孝)は経験済なのだが(第69話)。。。
しかしだ、初夜に1対3の変態乱交プレイはやりたくない。
と言って、1対1でやるとしても、、、
『あの時の喘ぎ声』は聞かれたくもないし、聞きたくもない。。。
共同住宅は防音されているとは言っても、それは他の家族には聞こえないだけであって、私達の部屋の間仕切りは薄い壁一枚なので、『あの時の喘ぎ声』は聞こえ放題。。。
ということで、水曜日と土曜日の夜は『エッチナイト』と称して、バカ(=孝)とヨメンズの誰か1人が、ローテーションで、新居で一夜を過ごすことにした。
他の2人は、優子の下宿でその夜を過ごす。
へっへっへ。。。
だから、優子の下宿は解約しなかったのだよ(第85話)。。。
肝心の初夜の感想だが、、、優子は浮かぬ顔で言った。
「うーん、、、あんまりよいものじゃなかった。。。」
だが、瀬名はうれしそうに語った。
「素晴らしい体験でした!」
うーん、私もバカ(=孝)と結ばれた時は、あまり良いもんじゃなかった(第70話)。。。
プロポーズについても、私も優子もイマイチって感じだったけど(第68話、第79話)、瀬名は感動していた(第80話)。。。
もしかすると、男女の枠だけで考えると、
『ヨメンズの中で、瀬名が一番、バカ(=孝)との相性が良いかも?』
って思うと、私はちょっと嫉妬を感じたのでした。。。
ちなみに、私が下宿していた部屋はすぐに埋まった。
なんと、里子が実家を出て、下宿生活を始め、私が下宿していた部屋に入った!
里子は照れくさそうに話した。
「いやー、私の実家から大学までは車で1時間以上かかるしさー。
この大学内じゃないと、浩司(=里子の恋人)に会えないし。
浩司のとの心の距離を縮めるには、私が下宿しないとダメかなーって。」
まるで、私とバカ(=孝)が交際スタートした時に私が思ったことを(第21話)、抜け抜けとぬかしよったわけ。。。
里子は続ける。
「いやー、本当にここ(=愛唯が下宿していた部屋)、便利だよ。。。
いざとなったら、浩司が抜け出して、ここに来れるしさー。。。」
ま、里子と浩司君の恋を応援するとしよう。。。
結婚生活の詳細については次話で。
新章「第4章 妻、すなわち懸け橋」が始まりました。
次話より、本格的に第4章を展開予定です。