表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
43/265

第42話 朝の攻防

愛唯(めい)です。


購買に対する『ハイパーモグラたたき』の騒動(第41話)がまだ落ち着かない6月下旬、私が購買に行くと、店員さんが警戒してます。。。


はい。。。やり過ぎました。。。


(ごまかし笑い1回目)がはは。。。




さて、意外と思うかもしれないけど、私はバカ(=孝)といつもべったりしている訳ではない。

 

理由はね。。。

 

ほら、私は大学2年まで、留年寸前の低空飛行していたじゃない?(プロローグ)

 

しかもね。。。

 

大学2年の下期に至っては、『仏の撫山』を始め、CCコースの先生方の温情で進級させてもらっているじゃない?(第2話、第8話)

 

つまりね。。。

 

大学1年と大学2年で落とした単位が多くってね。。。

 

その落とした単位を取得しなくちゃいけないので、私はバカ(=孝)より多くの授業を受けなくちゃならない訳。。。

 

そう、私が大学1年や大学2年で落とした単位の授業を受けているときは、バカ(=孝)は課室にいるから、その時は私とバカ(=孝)は一緒じゃないんだ。

 

 

 

実は、私が大学1年とか大学2年の授業を受けているときに、そのすきを狙って、課室に残った孝に、どうも瀬名が親しげに話しかけているらしい。。。

 

でもさー、第38話に述べたように、私が瀬名に対して後ろめたい思いがあるので、それは黙認している。

 

また、私が不在の時に、瀬名が孝と会話することを黙認しているのは、他にも理由がある。

 

それについては、どこかの機会で話そうと思う。

 

 

 



話を戻すと、私は、大学2年生の授業とか、ひどければ大学1年生の授業を受けている。。。

 

しかも、、、CCコースの専門科目だけならいざ知らず、一般教養科目もある。。。

 

(ごまかし笑い2回目)がはは。。。

 

 

 

I大の場合はね。。。

 

一般教養科目って、単位認定のために、テストとか課題が出されるんだけど、出席日数さえ足りていれば、大抵単位が出るのさ。。。

 

つまり、、、その一般教養科目の単位を落としてるってことは、、、まあ、出席日数が足りなかったからで、、、

 

はい!

 

大学1年生と大学2年生の時、遊んで授業をさぼったり、寝坊して授業をさぼったりしてました!

 

(ごまかし笑い3度目)がはは。。。

 

 

 



実はね。。。

 

CCコース3年生なのに、大学2年生の授業とか、ひどければ大学1年生の授業を受けているのは、私だけじゃない。。。

 

例えば、パンデミック前は一緒に遊んでいた、優子も同じだ。。。

 

まあ、要するに、大学1年生と大学2年生のとき、私と優子は、健司(=愛唯の亡き恋人)と翔(=優子の亡き恋人)と、授業さぼって、遊んでました。。。

 

そう、私と優子が、大学2年生の授業とか、ひどければ大学1年生の授業を受けているのは、言わば『自業自得』って面がある。。。

 

これは率直に認めなくてはならない。。。はい。。。

 

 

 

そして、里子も、大学2年生の授業とか、ひどければ大学1年生の授業を受けている。。。

 

ただし、里子の場合、ちょっと事情が違う。その理由は後で話す。

 

 

 

優子は自嘲気味に話す。

 

「まー、CCコース3年生で成績の良い、瀬名と孝を『ツートップ』とすれば、  

 私達(=愛唯、優子、里子)は『スリーバック』だよね。。。」

 

 

 

『スリーバック』とカッコよく言っているが、要するに私と優子と里子は2年生の下期まで、成績の最下位争いを演じていたってわけ。。。

 

(ごまかし笑い4度目)がはは。。。

 

 

 



さて、私と優子と里子は、大学1年生と大学2年生の授業を一緒に受けている。

 

で、、、

寝坊して授業を欠席して、出席日数が足りなくって、単位を落とすってのはダメだ。

 

だって、今は大学3年生ってことは、来年は4年生になるわけで、、、就活や卒業研究で、大学1年とか大学2年の授業を受けるなんて、余裕はないからだ。

 

ま、そもそも、I大の場合、大学4年に進級する際は、結構厳しいチェックがある。

 

その際、大学1年とか大学2年の授業の単位を落としていると、大学4年への進級は極めて難しいんだ。。。

 

 

 



そこで、私と優子は互いに下宿の隣の部屋に住んでいるから、毎朝、互いに叩き起こすことが増えた。

 

でも、ほら、毎朝8時45分に寮の前でバカ(=孝)と待ち合わせ、朝食に購買のコンビニに行く(第21話)。

 

だからね。。。

私は早起きの習慣がついているので、どちらかと言うと私が優子を叩き起こすことの方が多いんだ! 


エッヘン!!

 

 

 



まあ、私が下宿の隣の部屋の優子を叩き起こし、朝8時45分に間に合うように下宿を出ると、数分後に優子は下宿を出て、優子も購買のコンビニに行くんだ。

 

じゃあ、、、

先に下宿を出た私の方が、先に購買のコンビニに行っているかと言うと、、、


そうじゃないんだ。。。

 

ほら、、、

第27話で、バカ(=孝)の格好を見て、服を選びなおしているだろ?

 

あれ、、、実は、、、『毎朝やっている』んだ。。。。

あの、ドタバタ、毎朝やっているんだ。。。

 

あのバカ(=孝)、本当に、服を選ぶセンスが全くないんだ。。。

 

毎朝、寮から出てきたバカ(=孝)の格好を見て、

私が「適当に服を選ぶな!」と罵り、、、 

バカ(=孝)の部屋に一緒に戻って、服を選びなおす。

 

でも、あのバカ(=孝)、選びなおした服も適当に着るから、、、

それも私が「適当に服を着るな!」と罵る。。。

 

毎朝、そんなワンパターンのドタバタを繰り広げている。。。

(あきれた笑い)がはは。。。

 

 

 



で、、、

ようやく、バカ(=孝)の服装が落ち着いて、ようやく購買のコンビニに行くと、優子はすでにコンビニで朝食を食べ終えている。。。

 

そう。毎朝のドタバタで、朝の貴重な時間を、私とバカ(=孝)は無駄にしている。

 

(ごまかし笑い5度目)がはは。。。

 

 

   



で、、、問題は里子だ。。。

  

実はね。。。。

 

里子はNOH市の自宅からI大から通っているんだが、、、 

その里子の自宅って、NOH市でも、西側にあるんだ。。。

  

一方、I大はNOH市の東の近郊都市のCV市にある。。。

  

つまりね。。。

里子はパンデミック前は数百万の人口を誇ったNOH市を西から東へ横切って通学しないといけない。。。

 

里子は車で通学しているが、車だと通常1時間半かかる。

 

しかも、朝だとNOH市の通勤・通学のラッシュ時とぶつかるので、2時間を超えることもザラなんだ。。。

  

ここで、I大の1限目は9時10分なので、7時には里子は実家を出ないと、1限目の授業開始に間に合わないんだ。。。

 

でも、里子は部活の疲れかもしれないけど、朝起き上がれないことが多いんだって。。。

 

「わかっていても。。。朝、起き上がれないんだよね。。。

        

 大学入学直後にさー、、、

 実家とI大との距離が遠すぎるからさー、、、

 下宿することも考えたんだけど。。。。

        

 うちも門限が厳しくて、とても下宿を許してくれそうもなかったんだ。。。」

 

 

 

加えて、本人曰く。。。

 

「大学に入って、しばらくしてさー。。。

 私、IT技術に全く向いてないってわかってさー。。。

 授業についていけないんだよね。。。」

 

 

ということで、里子も大学2年、ひどければ、大学1年の授業の単位を多く落としている。。。

 

 

  

で、、、私と優子は里子に頼まれたんだ。

 

「愛唯、優子。。。悪いんだけどさ。。。。

 1限目に一緒に授業が受けているものがあったらさ、、、

 朝6時半にモーニングコールかけてくんない?」

 

 

 

まー、、、

『スリーバック』として、里子と同じ授業を受けているんでね。。。

 

私も優子も渋々了解したわよ。。。

 

 

 

で、今朝の6時半、私は里子のスマホに電話を掛けたんだ。

 

ちなみに、今朝は私が里子を起こす番で、明日の朝は優子が起こす番だ。

 

案の定、里子はなかなか電話に出なかった。

 

やきもきしていると、ようやく、里子は電話に出た。

 

「(眠そうに)もしもし。。。」

 

 

 

私は電話口で怒鳴りつけた。

 

「里子! 早く起きなさいよ!!

 あんたに頼まれて、こっちも6時半に早起きしてんのよ!!!」

 

 

 

そう、6時半に里子にモーニングコールする、私も優子も大変なのだ。。。

 

だが、里子は眠たそうに答える。

 

「そうは言っても、、、朝は苦手なんだ。。。」

 

 

 

それにもかかわらず、私は里子を電話口で怒鳴りつけた。

 

「知らないわよ! とっとと起きて、登校しなさい!!」

 

 

 

里子はまだ眠そうに答えた。

 

「は~い。。。」

 

 

 

こんなのが、大学3年生の間、続いた。。。

 

 

 



さて、当の里子は朝の6時半に叩き起こされても、1限目に授業があるときは7時に家を出なければならないので、実家で朝食を食べる時間も、身支度を整える時間もなく、I大学にやってきた。

 

そう、『すっぴん』のまま、髪もぼさぼさのまま、登校してきた。食事は通学の車の中でパンをかじってきたらしい。

 

私と優子と里子は1限目の授業を受ける教室に一列に座った。

 

そして、『すっぴん』の里子を横目で見ながら、優子はニヤリと笑い、小声で里子をからかった。

 

「里子、あんたの素顔、かわいいね♪」

 

 

 

私も笑いをこらえながら、里子を横目で見ながら、小声で里子をからかった。

 

「そうそう♪」

 

 

 

里子はむっとして、小声で返した。

 

「うっさい!」

 

 

 

 

 

そんなある日、私は授業の合間、別の教室に『スリーバック』で移動している間、見かねて里子に言った。

 

「里子、あんた下宿したら?  

 私の実家もパンデミックの前は門限で厳しかったけど、

  『パンデミック後は40歳以下の男性は

   大学や企業で軟禁されているから、門限の意味が薄れた』    

 ってことで、下宿を許可してもらったし(第21話)。。。」

 

 

 

里子は腕を組み天井を見上げながら、歩きながら答えた。

 

「そうか。。。  

 パンデミック後の今は、うちの実家も下宿を許可してくれるかも。。。」

 

 

 

里子は歩きながら、私に問うた。

 

「そう言えばさ、、、愛唯、どうして下宿を始めたの?

 あんたの実家、車で30分でI大に来れるだろ?」

 

 

 

私は答えた。

 

「うーん、、、

 パンデミック前なら下宿しようなんて思わなかったと思う。。。

  

 ほら、3月、優子と一緒に孝と図書館で勉強していて(第11話~第14話)、

 孤独と誹謗中傷がひどくって、なるべく長く一緒にいて、

 孝の孤独を少しでも癒してあげようってのが、一つ目の理由(第21話)。

        

 もう一つは、孝は学外に出ることが難しいから、

 孝との関係を深めようとすると、

 長く会う機会を作るしかないからってのが、二つ目の理由(第21話)ね。。。」

 

 

 

里子は腕を組み、歩きながら、つぶやいた。

 

「そっか。。。」

 

 

 

そして、里子は不意に寂しそうに笑った。

 

私は歩きながら横目で見て、問うた。

 

「里子、何? その寂しそうな笑い?」

 

 

 

里子は歩きながら、苦笑いを浮かべて答えた。

 

「ごめん、ごめん。。。

  

 もし、聡(=里子の亡き恋人)がパンデミックで生き残ったとして、、、

 孝や竜二(第36話~第40話)のように、友人を全て亡くしていたら、、、

        

 きっと、『孝と竜二以上に、孤独で悩んだだろう』って思ってね。。。

        

 たぶん、聡が生き残っていたら、聡の孤独を癒すために、

 『家出してでも、下宿しただろうな』って思って。。。」

 

 

 

優子は歩きながら、戸惑い、問うた。

 

「そうなの? 聡君、孝や竜二以上に孤独で悩みそうなの?」

 

 

 

里子は歩きながら、頷き答えた。

 

「ああ、、、聡はああ見えて、とっても寂しがり屋だったから。。。」

 

 

 

優子は歩きながら、驚く。

 

「ええ! 意外。。。」

 

 

 

里子は歩きながら、頷き、私に向けて語った。

 

「愛唯、ありがとう。下宿については考えさせてもらうよ。」

 

 

 

実際、里子は次の年の4月から、つまり大学4年の4月から、下宿を始めたんだ。

 

だが、その理由と、下宿の場所は、、、

驚くというか、あきれることになるが、、、

これは先の話。。。

 

 

 

 

  

さて、、、

こうして、私と優子と里子の『スリーバック』は大学1年と大学2年の一般教養科目は皆勤賞で単位を確保したよ。。。

 

で、、、

大学1年と大学2年の専門科目は、ほら、私と優子は2年の3月に『学びなおし』(第11話~第14話)しているから、楽々とはいかなかったけど、バカ(=孝)にちょっと教えてもらえば、大丈夫だったよ。。。

 

でもね。。。

『学びなおし』をしていない里子は、私と優子にこう言ったよ。。。

 

「何?  

 愛唯と優子は、大学1年と大学2年のとき、

 この専門科目を私と一緒に苦労していたじゃん!   

 私を置き去りしないでよ!」

 

 

 

がはは!


『知らんわ!』











ああ、、、


結局、里子は瀬名に教えてもらえながら、、、


課室で『学びなおし』をして、大学1年と大学2年の専門科目の単位を取得したよ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ