表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40歳未満の男性が100分の1となった世界。絶望の社会を明るく生きる女の子、愛唯(メイ)  作者: U.X.
番外編(その2) もし、瀬名が孝と恋人になるルートがあったとしたら
249/265

S-22(瀬名ルート・第22話) 【独自ルート】瀬名、下宿生活を始める。

【空想】

 

前話(S-21)にて、孝さんのリフォームを行った。加えて、100分の1の男性の真実をI大内で流し、誹謗中傷が減った。

 

そのこと自体は、良かったんだけど、、、

 

 

 

そうすると、今度は孝さんに言い寄る女の子が少しずつ増えてきた。。。(第21話)

 

頭が痛い。。。はー。。。

 

 

 

昨日まで図書館でひどいことを言って、手のひらを返したかのように、言い寄る女の子もいた。

 

当然、孝さんは、そんな女の子は相手にしない。

 

 

 

 

 

しかし、、、恋人として付き合い始めた私(=瀬名)は、心配で仕方がない。

 

 

 

だって、竜二さんのように、複数の女子学生に手を出す100分の1の男性がいるから。。。

 

 

 

竜二さんの恋人、久美子さんはパンデミック直後、竜二さんを献身的に看病したのよ?

 

しかも、退院直後、孤独と罪悪感に悩む竜二さんを、久美子さんは懸命に励ましたのよ?

 

にもかかわらず、竜二さんは複数の女子学生に手を出しているのよ?

 

 

 

ましてや、恋人として付き合い始めた私(=瀬名)は、心配で、心配で、仕方がない。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前話(S-21)で、孝さんに似合う古着をもらった。

 

でも、この古着は、提供してくれた女子学生の大切な亡きご兄弟の形見でもある。

 

よって、孝さんは、その形見を大切に使ってもらわなくてはならない。

 

だから、洗濯の仕方を細かく教えた。

 

 

 

これで、寮生活当初の洗濯の仕方が悪くて、服がヨレヨレになることは減るだろう。。。

 

 

 

でも、相変わらず孝さんには服を選ぶセンスがない。。。

 

だから、孝さんの服装がチグハグってことがたまに、というかショッチュウだ。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

I大の学食は、平日の昼食しか提供しない。(第11話)

 

私(=瀬名)は、孝さんの食生活も気になった。

 

 

 

そこで、私(=瀬名)は、図書館で一緒に勉強していた時、孝さんに尋ねた。

 

「孝さん、、、

 学食が開いている平日の昼食以外は、どんな食生活を送っているんですか?」

 

 

 

孝さんは苦笑いを浮かべて答えた。

 

「うーん、、、

 平日の朝は購買のコンビニですが、、、

 それ以外の、平日の夕食と土日祝日は冷凍宅配弁当ですね。。。」

 

 

 

学びなおしとして、一緒に勉強していた、里子さんは驚いた。

 

「孝、自炊はしてないのか?」

 

 

 

孝さんは苦笑いを浮かべたまま、顔を横に振り、右手で3本の指を立て、答えた。

 

「自炊は3つの理由で難しいですね。。。」

 

 

 

私(=瀬名)は、恐る恐る孝さんに問うた。

 

「3つの理由って?」

 

 

 

孝さんは右手で1本の指を立て、答えた。

 

「まず、1つ目の理由は、僕自身が不器用で、料理が苦手なこと。

 まあ、これは慣れの問題なので、大した問題じゃありません。

         

 残りの2個の理由が問題ですね。。。」

 

 

 

里子さんは戸惑いながら問うた。

 

「残り2個の理由って?」

 

 

 

孝は右手で2本の指を立て、答えた。

 

「次に、2つ目の理由として、自炊するには食材を購入しなくちゃいけませんが、

 購買では野菜や肉等は販売していませんから、

 大学近くのスーパーまで買いに行かなくちゃいけません。

         

 でも、それには大学から外出許可を得る必要があります。」

 

 

 

私(=瀬名)は問うた。

 

「外出許可を得るのは難しいのですか?」

 

 

 

孝さんは首を横に振り答えた。

 

「いえ。

  

 付き添いが1人いれば、

 大学のあるCV市に限り、1時間の外出許可を得ることができます。

         

 瀬名さんか里子さんに付き添いをお願いすれば、

 スーパーへの買い出しは、難しくはありません。」

 

 

 

私(=瀬名)と里子さんはうなずいた。スーパーへの買い出しに付き添うくらい、大した話じゃない。

 

 

 



孝さんは、ため息をつき、再び苦笑いを浮かべ、右手で3本の指を立て語る。

 

「だから、3つ目の理由が大問題なんですよ。。。」

 

 

 

私(=瀬名)は説明を促した。

 

「3つ目の問題って?」

 

 

 

孝さんは苦笑いを浮かべたまま答えた。

 

「僕達、100分の1の男性は、大学内の食費免除があるのですが、

  『スーパーで食材を購入する場合は、免除対象にならない』

 んです。」

 

 

 

孝さんは説明を続けた。

 

「加えて、僕達、100分の1の男性は、

 大学内で軟禁されているからバイトができないんですよ。

         

 だから、給付型奨学金の年額50万円だけで、

 1年間乗り切らなくちゃいけないんですよ。。。

         

 教科書等の文具代や、生活必需品の購入費や、衣料費を賄うと、

 あまりゆとりがないんです。

         

 特に、ほら?

         

 先日、NOH市のデパートに行って、衣服がメチャ高かったじゃないですか?」

 (S-17)

 

 

 

私(=瀬名)と里子さんは顔を見合わせた。同時に「「あ!」」とつぶやいた。

 

前話(S-21)で古着を入手した。

 

でも、どうしても傷んでくるし、1年毎に年齢を重ねる訳だから、季節ごとに上下1着くらいは、新しい衣服で補強したいと思っていたところだ。

 

 

 

でも、孝さんをはじめ、100分の1の男性は簡単に外出できないから、バイトが難しい。

 

つまり、孝さんの言うとおり、給付型奨学金の50万円でやりくりしなくてはならない。

 

一方、男性用衣服は安いものでもウン万円もするから、年額50万円だと、季節ごとに上下1着ずつ買うのが精一杯だ。

 

 

 

確かに、学内バイトもある。

 

実は、私(=瀬名)と孝さんはパンデミック前はITヘルプという学内バイトを一緒にしていた。

 

でも、これまで遠隔授業だったため、ITヘルプのバイトは停止中で、再開は4月以降の予定だ。

 

これはパンデミック前と同じだが、ITヘルプのバイトは平日のみだ。

 

しかも、パンデミックにより学生数が減ったため、それに応じて、パンデミック前よりシフトも減る見込みだ。

 

加えて、ITヘルプの時給は安い。

 

言い換えれば、学内バイトで、あまり稼ぐことはできない。

 

 

 

里子さんは天井を見上げ、つぶやいた。

 

「私は

  『100分の1の男性は、授業料全額免除と給付型奨学金の支給と、

   学生寮に住む場合の寮費免除、大学内の食費免除が受けられる。』

 と聞いた時、憤った。

 (S-9)

         

 でも、意外と余裕がないんだな。。。」

 

 

 

私(=瀬名)も天井を見上げ、つぶやいた。

 

「ええ。。。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これまでのところを整理すると、私(=瀬名)は孝さんの、以下のことが心配になった。

 

 ・孝さんに言い寄る複数の女子学生

 ・孝さんの衣服

 ・孝さんの食生活

 

 

 

この問題から、私(=瀬名)は下宿したいと思った。

 

そこで、孝さんが席を外したときに、図書館にいた里子さんに相談した。

 

「里子さん、、、私、下宿しようと思うの。。。」

 

 

 

しかし、里子さんは思案顔でこう答えた。

 

「孝は、基本、学外に出られないだろ?

  

 女子寮は閉鎖されたままだし、学外に下宿しても、

 あまり意味がないんじゃないか?」

 

 

 

私(=瀬名)の実家はNOH市のNE区にある。

 

車で道が空いていれば、30分余りでI大に来れる。

 

確かに、あまり意味がない。。。

 

だから、こうつぶやくしかなかった。


「そっか。。。」

 

 

 

そこで、ダメもとで、孝さんが席に戻ってきたときに相談した。

 

「孝さん、、、私、下宿しようと思う。。。

  

 でも、大学の近くで下宿しても、孝さんは簡単に下宿には来れないし。。。

         

 だって、外出許可を得なくちゃいけないし、、、

         

 あまり意味ないから、迷っているの。。。」

 

 

 

すると、孝さんは苦笑いを浮かべ、こう答えた。

 

「うーん、、、外出許可を得なくても、、、

 僕が自由に下宿を訪ねる方法がないわけではないです。。。」

 

 

 

ここから先は、優子さんルートのY-22と同様で、GPS誤差を利用すれば、大学からGPS誤差範囲内のアパートなら、孝さんが訪れてもバレないことを教えてくれた。

 

優子さんルートと同様、私(=瀬名)と里子さんは、孝さんと一緒に、抜け穴からI大から抜け出して、近くのアパートを指さす、孝さんの実証をあきれて眺めていた。

 

ははは。。。

 

 

 

 

 

その晩、私は母に下宿を願い出た。

 

下宿する理由は、以下のとおりである。


 ・私(=瀬名)が片思いしていた男性が、奇跡的に生き残ったこと。


 ・その生き残った男性と恋人として交際を始めたこと。


 ・40歳未満の男性が100分の1となった今、

  その男性を逃すわけにはいかないこと。


 ・I大の100分の1の男性は、軟禁状態にあり、それをサポートするには、

  どうしても近くに住む必要があること。

 

 

 

母は、特に100分の1の男性が軟禁状態にあることに驚いた様子であった。

 

でも、

 『40歳未満の男性が100分の1となった今、

  その男性を逃すわけにはいかないこと』

には同意せざるを得ず、「仕方がない」と下宿を許可してくれた。

 

 

 

 

 

翌日、私(=瀬名)と里子さんは購買の不動産窓口を訪ね、下宿を申し込んだ。

 

購買の不動産窓口は不動産屋に連絡を取り、その日のうちに、私(=瀬名)と里子さんは不動産屋を訪ねた。

 

下宿したいアパートはすでに絞り込んであったので、その日のうちに内見を済ませた。

 

どの部屋に下宿するかを里子さんと相談して決め、次の日に再び、私(=瀬名)と里子さんは不動産屋を訪ね、賃貸借契約を結んだ。

 

 

 

実際に下宿に引っ越したのは1週間後だった。

 

というのも、洗濯機と冷蔵庫とか、家具とかを購入する必要があったから。

 

母と、家電量販店とか、家具屋に行き、店の手配で、下宿に洗濯機と冷蔵庫を設置してもらった。

 

 

 

引っ越しした次の日、外出許可を得て、孝さんと里子さんと一緒に、I大の近くのスーパーに行った。

 

もちろん、引っ越し祝いの飲み会を、私の下宿でするためだ。

 

そこで、酒の肴に、孝さんはザーサイとメンマを購入した。

 

里子さんは驚きの表情で孝さんに語った。

 

「孝。。。お前、ザーサイとメンマを酒の肴にしているのか?」

 

 

 

孝さんは照れ笑いを浮かべて、答えた。

 

「ええ、、、聡君(=里子の亡き恋人)から、教えてもらいました。」

 

 

 

 

里子さんは微笑み答えた。

 

「ははは。。。私もだ。。。」

 

 

 

里子さんは続けて、孝さんに語った。

 

「時々、部のメンバーと、

 部室とか、大学周辺で下宿している子の部屋で飲むんだけど、、、

 酒の肴としてザーサイとメンマを、一緒に食す奴がいなくてな。。。」

 

 

 

こうして、時々、私の下宿で、里子さんと孝さんの3人で飲む機会が増えた。

 

私は酒の肴として、ザーサイとメンマを食しようとは思わないのだが、里子さんと孝さんは必ず食した。

 

そして、聡さん(=里子の亡き恋人)を懐かしみながら、里子さんと孝さんが差しで飲むことが増えた。(第58話)




次話は2025年2月13日の午前0時に更新予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ