S-22(瀬名ルート・第22話) 【独自ルート】瀬名、下宿生活を始める。
【空想】
前話(S-21)にて、孝さんのリフォームを行った。加えて、100分の1の男性の真実をI大内で流し、誹謗中傷が減った。
そのこと自体は、良かったんだけど、、、
そうすると、今度は孝さんに言い寄る女の子が少しずつ増えてきた。。。(第21話)
頭が痛い。。。はー。。。
昨日まで図書館でひどいことを言って、手のひらを返したかのように、言い寄る女の子もいた。
当然、孝さんは、そんな女の子は相手にしない。
しかし、、、恋人として付き合い始めた私(=瀬名)は、心配で仕方がない。
だって、竜二さんのように、複数の女子学生に手を出す100分の1の男性がいるから。。。
竜二さんの恋人、久美子さんはパンデミック直後、竜二さんを献身的に看病したのよ?
しかも、退院直後、孤独と罪悪感に悩む竜二さんを、久美子さんは懸命に励ましたのよ?
にもかかわらず、竜二さんは複数の女子学生に手を出しているのよ?
ましてや、恋人として付き合い始めた私(=瀬名)は、心配で、心配で、仕方がない。。。
前話(S-21)で、孝さんに似合う古着をもらった。
でも、この古着は、提供してくれた女子学生の大切な亡きご兄弟の形見でもある。
よって、孝さんは、その形見を大切に使ってもらわなくてはならない。
だから、洗濯の仕方を細かく教えた。
これで、寮生活当初の洗濯の仕方が悪くて、服がヨレヨレになることは減るだろう。。。
でも、相変わらず孝さんには服を選ぶセンスがない。。。
だから、孝さんの服装がチグハグってことがたまに、というかショッチュウだ。。。
I大の学食は、平日の昼食しか提供しない。(第11話)
私(=瀬名)は、孝さんの食生活も気になった。
そこで、私(=瀬名)は、図書館で一緒に勉強していた時、孝さんに尋ねた。
「孝さん、、、
学食が開いている平日の昼食以外は、どんな食生活を送っているんですか?」
孝さんは苦笑いを浮かべて答えた。
「うーん、、、
平日の朝は購買のコンビニですが、、、
それ以外の、平日の夕食と土日祝日は冷凍宅配弁当ですね。。。」
学びなおしとして、一緒に勉強していた、里子さんは驚いた。
「孝、自炊はしてないのか?」
孝さんは苦笑いを浮かべたまま、顔を横に振り、右手で3本の指を立て、答えた。
「自炊は3つの理由で難しいですね。。。」
私(=瀬名)は、恐る恐る孝さんに問うた。
「3つの理由って?」
孝さんは右手で1本の指を立て、答えた。
「まず、1つ目の理由は、僕自身が不器用で、料理が苦手なこと。
まあ、これは慣れの問題なので、大した問題じゃありません。
残りの2個の理由が問題ですね。。。」
里子さんは戸惑いながら問うた。
「残り2個の理由って?」
孝は右手で2本の指を立て、答えた。
「次に、2つ目の理由として、自炊するには食材を購入しなくちゃいけませんが、
購買では野菜や肉等は販売していませんから、
大学近くのスーパーまで買いに行かなくちゃいけません。
でも、それには大学から外出許可を得る必要があります。」
私(=瀬名)は問うた。
「外出許可を得るのは難しいのですか?」
孝さんは首を横に振り答えた。
「いえ。
付き添いが1人いれば、
大学のあるCV市に限り、1時間の外出許可を得ることができます。
瀬名さんか里子さんに付き添いをお願いすれば、
スーパーへの買い出しは、難しくはありません。」
私(=瀬名)と里子さんはうなずいた。スーパーへの買い出しに付き添うくらい、大した話じゃない。
孝さんは、ため息をつき、再び苦笑いを浮かべ、右手で3本の指を立て語る。
「だから、3つ目の理由が大問題なんですよ。。。」
私(=瀬名)は説明を促した。
「3つ目の問題って?」
孝さんは苦笑いを浮かべたまま答えた。
「僕達、100分の1の男性は、大学内の食費免除があるのですが、
『スーパーで食材を購入する場合は、免除対象にならない』
んです。」
孝さんは説明を続けた。
「加えて、僕達、100分の1の男性は、
大学内で軟禁されているからバイトができないんですよ。
だから、給付型奨学金の年額50万円だけで、
1年間乗り切らなくちゃいけないんですよ。。。
教科書等の文具代や、生活必需品の購入費や、衣料費を賄うと、
あまりゆとりがないんです。
特に、ほら?
先日、NOH市のデパートに行って、衣服がメチャ高かったじゃないですか?」
(S-17)
私(=瀬名)と里子さんは顔を見合わせた。同時に「「あ!」」とつぶやいた。
前話(S-21)で古着を入手した。
でも、どうしても傷んでくるし、1年毎に年齢を重ねる訳だから、季節ごとに上下1着くらいは、新しい衣服で補強したいと思っていたところだ。
でも、孝さんをはじめ、100分の1の男性は簡単に外出できないから、バイトが難しい。
つまり、孝さんの言うとおり、給付型奨学金の50万円でやりくりしなくてはならない。
一方、男性用衣服は安いものでもウン万円もするから、年額50万円だと、季節ごとに上下1着ずつ買うのが精一杯だ。
確かに、学内バイトもある。
実は、私(=瀬名)と孝さんはパンデミック前はITヘルプという学内バイトを一緒にしていた。
でも、これまで遠隔授業だったため、ITヘルプのバイトは停止中で、再開は4月以降の予定だ。
これはパンデミック前と同じだが、ITヘルプのバイトは平日のみだ。
しかも、パンデミックにより学生数が減ったため、それに応じて、パンデミック前よりシフトも減る見込みだ。
加えて、ITヘルプの時給は安い。
言い換えれば、学内バイトで、あまり稼ぐことはできない。
里子さんは天井を見上げ、つぶやいた。
「私は
『100分の1の男性は、授業料全額免除と給付型奨学金の支給と、
学生寮に住む場合の寮費免除、大学内の食費免除が受けられる。』
と聞いた時、憤った。
(S-9)
でも、意外と余裕がないんだな。。。」
私(=瀬名)も天井を見上げ、つぶやいた。
「ええ。。。」
これまでのところを整理すると、私(=瀬名)は孝さんの、以下のことが心配になった。
・孝さんに言い寄る複数の女子学生
・孝さんの衣服
・孝さんの食生活
この問題から、私(=瀬名)は下宿したいと思った。
そこで、孝さんが席を外したときに、図書館にいた里子さんに相談した。
「里子さん、、、私、下宿しようと思うの。。。」
しかし、里子さんは思案顔でこう答えた。
「孝は、基本、学外に出られないだろ?
女子寮は閉鎖されたままだし、学外に下宿しても、
あまり意味がないんじゃないか?」
私(=瀬名)の実家はNOH市のNE区にある。
車で道が空いていれば、30分余りでI大に来れる。
確かに、あまり意味がない。。。
だから、こうつぶやくしかなかった。
「そっか。。。」
そこで、ダメもとで、孝さんが席に戻ってきたときに相談した。
「孝さん、、、私、下宿しようと思う。。。
でも、大学の近くで下宿しても、孝さんは簡単に下宿には来れないし。。。
だって、外出許可を得なくちゃいけないし、、、
あまり意味ないから、迷っているの。。。」
すると、孝さんは苦笑いを浮かべ、こう答えた。
「うーん、、、外出許可を得なくても、、、
僕が自由に下宿を訪ねる方法がないわけではないです。。。」
ここから先は、優子さんルートのY-22と同様で、GPS誤差を利用すれば、大学からGPS誤差範囲内のアパートなら、孝さんが訪れてもバレないことを教えてくれた。
優子さんルートと同様、私(=瀬名)と里子さんは、孝さんと一緒に、抜け穴からI大から抜け出して、近くのアパートを指さす、孝さんの実証をあきれて眺めていた。
ははは。。。
その晩、私は母に下宿を願い出た。
下宿する理由は、以下のとおりである。
・私(=瀬名)が片思いしていた男性が、奇跡的に生き残ったこと。
・その生き残った男性と恋人として交際を始めたこと。
・40歳未満の男性が100分の1となった今、
その男性を逃すわけにはいかないこと。
・I大の100分の1の男性は、軟禁状態にあり、それをサポートするには、
どうしても近くに住む必要があること。
母は、特に100分の1の男性が軟禁状態にあることに驚いた様子であった。
でも、
『40歳未満の男性が100分の1となった今、
その男性を逃すわけにはいかないこと』
には同意せざるを得ず、「仕方がない」と下宿を許可してくれた。
翌日、私(=瀬名)と里子さんは購買の不動産窓口を訪ね、下宿を申し込んだ。
購買の不動産窓口は不動産屋に連絡を取り、その日のうちに、私(=瀬名)と里子さんは不動産屋を訪ねた。
下宿したいアパートはすでに絞り込んであったので、その日のうちに内見を済ませた。
どの部屋に下宿するかを里子さんと相談して決め、次の日に再び、私(=瀬名)と里子さんは不動産屋を訪ね、賃貸借契約を結んだ。
実際に下宿に引っ越したのは1週間後だった。
というのも、洗濯機と冷蔵庫とか、家具とかを購入する必要があったから。
母と、家電量販店とか、家具屋に行き、店の手配で、下宿に洗濯機と冷蔵庫を設置してもらった。
引っ越しした次の日、外出許可を得て、孝さんと里子さんと一緒に、I大の近くのスーパーに行った。
もちろん、引っ越し祝いの飲み会を、私の下宿でするためだ。
そこで、酒の肴に、孝さんはザーサイとメンマを購入した。
里子さんは驚きの表情で孝さんに語った。
「孝。。。お前、ザーサイとメンマを酒の肴にしているのか?」
孝さんは照れ笑いを浮かべて、答えた。
「ええ、、、聡君(=里子の亡き恋人)から、教えてもらいました。」
里子さんは微笑み答えた。
「ははは。。。私もだ。。。」
里子さんは続けて、孝さんに語った。
「時々、部のメンバーと、
部室とか、大学周辺で下宿している子の部屋で飲むんだけど、、、
酒の肴としてザーサイとメンマを、一緒に食す奴がいなくてな。。。」
こうして、時々、私の下宿で、里子さんと孝さんの3人で飲む機会が増えた。
私は酒の肴として、ザーサイとメンマを食しようとは思わないのだが、里子さんと孝さんは必ず食した。
そして、聡さん(=里子の亡き恋人)を懐かしみながら、里子さんと孝さんが差しで飲むことが増えた。(第58話)
次話は2025年2月13日の午前0時に更新予定です。




