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第153話 特別研究生になるまで

今話からしばらく、特別研究生になり、大学院生になるまでの、主人公の愛唯(メイ)の日常を描く予定です。


なるべくわかりにくい話は避けたつもりですので、皆様、お付き合いください。



愛唯(メイ)です。季節は10月初旬、私はI大の特別研究生になった。

今話はそれまでのことを話そうと思う。

 

 

 

8月から、撫山教授から紹介された学内バイトを始めた。

そのバイトとは『IT特別ヘルプ』(第148話)と言う。

 

計算機センターの教職員によると、『特別研究生』と同様に(第150話)、撫山教授と学長が無理やり作ったらしい。

 

 

 

まあ、パンデミック前に『ITヘルプ』というバイトはあったんだよ。

 

常時、といっても授業があるときだけ、昼休みを除く10時から16時まで、計算機センターに待機しているんだ。

 

I大では入学時に学生一人一人にPC一台配布されるだけど、そのPCのネットワーク設定を含む各種設定のヘルプや、故障時等の困りごとの相談を受け持つバイトだった。

 

私も学部生の頃、入学してから卒業するまで、数回、お世話になったことがある。

 

誰でも『ITヘルプ』になれるわけではなく、CCコースか理数系の2年生以上の学生で、かつ先生の推薦がないとなれない。

そりゃ、PCに関する基礎知識がいるからね。。。

 

 

 

『IT特別ヘルプ』とは、『ITヘルプ』の業務も担うんだけど、それにプラスして、研究に必要なプログラム製作相談、まあ設計補助やアドバイスするんだ。

 

さらにはプログラミング教育サポート、要するにプログラミング教育で出題される課題に対する学生へのアドバイスって訳。

 

パンデミック前は若手教職員がやっていたんだけど、彼等は全員、パンデミックで亡くなっているんでね。。。

 

ま、40歳以上の教職員が最終的はプログラミング教育の課題の単位認定するんだけど、学生一人一人のプログラミングの出来まで見切れないし、指導できないってことらしい。。。

 

 

 

『IT特別ヘルプ』になるには、『ITヘルプ』になるより、当然、条件は厳しい。

 

大学4年生以上のCCコースか理数系の成績優秀な学生に限られる。

やっぱり、教職員の推薦がいる。

 

ほら、私は特別課題を3年生で課せられ、最終的にはCCコースで第3位になったから(第43話)、撫山教授から推薦してもらえたって訳。

 

実際、『IT特別ヘルプ』は、I大全体では私を除けば2名しかいない。

 

その2名とは、当然バカ(=孝)と、現4年生の成績トップの女子生徒だ。

 

あ、彼女(=現4年生の成績トップ)は大学院に進学予定だ。ただし、撫山教授の研究室ではないけど。。。

 

 

 

でも、相談自体がなければ、ほとんど暇なんだ。

 

相談がない時は、自分の研究活動が可能でね。

私の場合は、論文を読んだり、院試の勉強したりしてた。

 

バカ(=孝)も論文を読んだり、自分のPCを撫山研究室につないで、リモートでプログラミングしていた。

 

 

 

『ITヘルプ』より時給は良いとは言え、やっぱり『IT特別ヘルプ』も時給は安い。

でも、拘束時間は長いから、その拘束時間に応じたバイト代をもらえるから、結構なバイト代になるんだ。。。

 

 

 

すなわち、ほとんど研究活動しながら、バイト代がもらえる、『おいしいバイト』なんだ。。。

 

そう、バカ(=孝)の言うとおり、『学内で、時給は安いけど、おいしいバイト』(第127話)なんだ。。。

 

 

 

さずがに、8月は夏休みは学生がいないから、盆休み以外は毎日2時間(13時~15時)、週10時間の拘束時間があった。

 

盆休みは『IT特別ヘルプ』はお休みなので、8月全体では約25時間分のバイト代をもらった。

 

でも、約25時間の大半は、私は論文を読むのと、院試の勉強に費やしているけどね。。。

 

 

 

9月以降は、毎日最大5時間(10時~16時、昼休み1時間)、週最大20時間、最大80時間の拘束時間となる。

 

でも、実際は撫山研究室の都合もあるから、80時間も働けない。

約50時間分のバイト代をもらった。

 

やっぱり、約50時間の大半は、論文を読むのと、院試の勉強に費やしたけどね。。。。

 

 

 

本当、おいしいバイトだ~!!!

 

しかも、時々、理数系の先生から研究システムの相談を受けたりしてね。

それを通じて、理数系の先生にもツテができた。

 

バイト代だけでなく、ツテができたのは副次的な利益だったと、今では思っている。。。


もちろん、理数系だけじゃなく、人文系、特に社会とか心理とかもコンピュータをつかうので、そちらの先生にもツテができたけどね。。。

 

 

 

 

 

さて、9月、無事、院試(=大学院入学試験)を合格した。来年4月から大学院進学が正式に決定した。

 

まあ、I大の場合、帝大系や有名私大と異なり、大学院への進学希望者は少ないのでね、大学3年までの授業の内容を復習すればよかったら、撫山教授の言うとおり、楽勝だったよ(第152話)。。。

 

でも、院試の翌日、予告通り、撫山教授から、それまでの倍の論文を渡されたけどね(第152話)。。。

 

フン! まったく。。。

 

 

 

 

 

8月中に、特別研究生の学費25万円をI大学に納付し、10月から特別研究生となり、正式にI大の学生となった。

 

これで撫山研究室や学食以外の、大学内の施設(図書館等)を使えるようになった。

 

これは私だけでなく、バカ(=孝)も喜んだ。

 

というのもね、共同住宅と撫山研究室と(『IT特別ヘルプ』を行う)研究センターの一室の、3箇所だけしか居場所がないってのも、飽きるし、ストレス溜まるんだよ。。。

 

特に研究室なんか、撫山教授が不意にやってきて、大量の作業を指示したりするもんだから、ストレス溜まる溜まる。。。


撫山教授、勘弁してください。。。

 

 

 

だから、たまに、バカ(=孝)と一緒に図書館に行って、そこで論文読んだり、リモートで研究室につなげてプログラミングしたりしている。。。


また正式に学生になったから、I大のネットワークを使えるようになったしね。。。

私もリモートで研究室につなげてプログラミングしたりしている。。。

 

まあ、大学祭での大立ち回り(第38話)から、もうすぐ2年半が経過するから、あの事件を直接知っている学生は3年生以上となった。

だから、私について、図書館であれこれ言う学生(第40話)はほとんどいなくなった。

 

落ち着いて論文を読んだり、プログラミングしたりするには、図書館は絶好の環境なんだ。

 

 

 

 

 

あ、8月から4人(=ヨメンズ、孝)の生活は、働いている優子と瀬名中心となった。

 

優子は家計簿、瀬名は調理およびその片付け、そして残り全ての家事は私とバカ(=孝)が担うことになった。

 

 後の瀬名:「ま、冷凍宅配弁当を食べているから、

       調理と言っても、野菜や果物を切るだけで、、、


       片付けと言っても、

       野菜や果物を切った後の片付けだけなんだけどね。。。」

 

 

 

まあ、1日のスケジュールはこんな感じ。

 

 午前6時      起床

 午前6時半     洗濯開始

           (愛唯、ドラム式洗濯乾燥機のスイッチを入れる。)

 午前6時半~7時  4人揃って朝食

 午前7時半     優子、瀬名出勤

 午前7時~8時半  愛唯  :ドラム式洗濯乾燥機から洗濯物を取り出し、

                畳んだり、干したり。

                トイレ掃除

                最後に食洗器にスイッチを入れる。

           孝   :風呂掃除

                玄関掃除

                最後にロボット掃除機にスイッチを入れる

 午前8時半~正午  愛唯、孝:研究室、またはバイト

 正午~12時半   愛唯、孝:学食で昼食

 12時半~13時  愛唯  :食洗器から食器を取りだし、食器棚に

           孝   :ロボット掃除機で掃除できない箇所の掃除

 午後1時~6時   愛唯、孝:研究室、またはバイト

 午後6時~6時半  愛唯、研究室から戻り入浴

 午後7時~7時半  孝、研究室から戻る。

           夕食(それまでには優子と瀬名も戻る予定)

 午後7時半     愛唯、孝:研究室に戻る

 午後7時半~8時  優子入浴(瀬名と順番が前後する場合あり)

 午後8時~8時半  瀬名入浴

 午後8時半~9時  孝、研究室から戻り入浴

 午後9時      愛唯、研究室から戻る

 午後9時半~10時 平日のコミュニケーションタイム

           優子あるいは瀬名と、バカ(=孝)が構内を散歩

 午後10時     就寝

 

 

 

これ以外にも、バカ(=孝)を校外に連れ出すため、週に1度、ほとんどの場合は平日の昼間、私とスーパーに買い物に出かけ、野菜や果物と買ってきている。

 

その際、近くの喫茶店でランチを食している。

 

 

 

 

 

働いている優子と瀬名に遠慮して、平日の夜の散歩であるコミュニケーションタイムは私は返上した。

上のスケジュールのように、私は平日のコミュニケーションタイム(第92話、第127話)は返上した。

 

だって、私は毎日、バカ(=孝)と接することができる。

 

 

 

でも、優子と瀬名は働いているし、しかも家計を支えている。

 

しかも、特別研究生について、100分の1の妻の学費免除や奨学金の特典はない。

 

負担をかける優子と瀬名に申し訳なくて、遠慮せざるを得なかった。

 

 

 

 

 

そして、デート日やエッチナイトも(第92話)、優子と瀬名に大目に割り振ることにした。

 

私がRRFM社を退職するまでは、デート日は土日で、『愛唯』→『優子』→『瀬名』→『4人でお出かけ』の、2週間に1度廻ってきた。

だが、退職後は『優子』→『瀬名』→『優子』→『瀬名』→『愛唯』→『4人でお出かけ』で、優子と瀬名は3週間に2度、私は3週間に1度とした。

 

エッチナイトは退職前は水曜日と土曜日の夜、『愛唯』→『優子』→『瀬名』で1週間半に1度廻ってきた。

退職後は、『優子』→『瀬名』→『優子』→『瀬名』→『愛唯』で、優子と瀬名は2週間半で2度、私は2週間半で1度とした。

 

 

 

デート日に出掛ける場所もね、バイトしかしていない私が、働いている優子や瀬名より派手な場所と高級レストランに行くわけにいかないじゃない。。。

 

だから、近場とか、安いところとかにして遠慮したよ。。。

 

優子からは「あまり遠慮するな」と言われたけど、どうしても罪悪感を感じちゃってね。。。


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