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第108話 結婚後のクリスマスパーティ(その2) ー里子と久美子と綾子、竜二を説得するー

(前話からの続き)

 

共同住宅でのクリスマスホームパーティは続く。

 

里子は食事をしながら、ふと思い出したように語った。

 

「そうだ、久美子と竜二だけど、2番目以降の妻が決まったよ(第103話)。。。」

 

 

 

私は驚いた。

 

「えー! 誰?」

 

 

 

里子は笑みを浮かべて答える。

  

「それがさ。。。元サッカー部マネージャの二人。。。

  

 孝の言うとおりだったよ。。。

 久美子と竜二の両方から信頼を得ている女の子を探した方が早かった。。。

        

 両方から信頼を得ている女の子で真っ先に思い浮かんだのが、

 マネージャだった。。。

        

 そのマネージャに、竜二の妻にならないかって久美子が尋ねたら、

 あっさりOKが出たって。。。。」

 

 

 

里子は笑いながら話した。

  

「久美子の奴、嘆いていたよ。。。

  『竜二に言い寄っていた女の子に接触を図って、

   苦労していた月日は何だったの?』

 って。。。


 ははは!」

 

 

 

優子が問う。

  

「でもさ。。。

 どうして、マネージャは妻になることを受け入れたの?」

 

 

 

里子はおどけて言う。

 

「久美子から聞いたんだけど、、、

 マネージャ曰く、

  『パンデミックの前から竜二さんのことは憧れてましたけど、

   元サッカー部の男子部員を真摯に弔う姿を見て、

   改めて惚れなおしました!』

 だって。。。」

 

 

 

里子はやはりおどけながら続ける。

 

「久美子の奴、言っていたよ。。。

  『無理やり、竜二のバカをサッカー部男子部員の弔わせて良かった!』

 って(第51話)。。。」

 

 

 

瀬名は大声で笑った。まあ、彼女は竜二がサッカー部男子部員を弔うことを決意する場面にいたからね。。。

 

「ははは!」

 

 

 



バカ(=孝)が問うた。

 

「でも、よく、竜二君、一夫多妻を受け入れましたね。。。」

 

 

 

里子は真剣な表情になり返した。

 

「ああ、『懸け橋交流会』で孝が懸念したとおり(第103話)、

 竜二は一夫多妻をなかなか受け入れなかったよ。。。」

 

 

 

バカ(=孝)は再度問うた。

 

「じゃあ、どうやって。。。」

 

 

 

里子が答えた。

 

「私と、久美子と、マネージャ二人と、

 そして、ここにいる綾子さんの5人がかりで説得した。。。」

 

 

 

私は驚いた。

  

「え?

 そう簡単にHW大には入れないでしょ? 

 5人もいっぺんに竜二と会えないと思うけど。。。」

 

 

 

里子が答えた。

 

「ああ、、、

 竜二は就職のため、彼は教員になるため、

 ちょくちょくこの地方に帰っていたのさ。。。


 教員採用を受けると言うことで、県や市の施設に泊ったけど、

 HW大から帰るには5人の付き添いがいるから、その5人の付き添いが、

 私と、久美子と、綾子さんと、マネージャ二人だったってこと。。。

        

 そして市の施設の彼にあてがわれた個室で、5人がかりで説得した。。。」

 

 

 

バカ(=孝)は戸惑いながら問う。

 

「5人がかりでも竜二君を説得するのは大変だったと思いますが。。。」

 

 

 

里子はうなずきながら答えた。

 

「いやー、大変だった!


 竜二の奴、

  『女はもう久美子だけで十分だ。』

 とか、

  『好きでもない女とセッ◯スなんてもう慣れっこだ』

 とか、

  『俺が我慢すればよい話だ』

 って聞く耳持たなくてさー。」

 

 

 

私は綾子をちらっと見た。綾子はうなずいていた。

 

そして、綾子は口を開いた。

 

「私の口から、俊(=綾子の亡き恋人)が自殺し、

 その原因が拍子法行為だったって話したの(第103話)。。。

  

 そしたら、竜二さん、驚いて、動揺していたわ。。。

 まだ、竜二さん、俊(=綾子の亡き恋人)の自殺について、

 HW大への転校後のことだから、聞いていなかったようで。。。

        

 そして、竜二さんに言い放ったの。。。

  『私のような思いを、久美子さんにさせる気?』

 って。。。」

 

 

 

里子が語った。

 

「私も竜二に言い放ったんだ。。。

  『俊(=綾子の亡き恋人)の自殺の直後の、

   綾子さんは半狂乱で、見ちゃいられなかった(第68話)!

   そんな思いを、久美子にさせる気か?』

 と。。。」

 

 

 

里子は続けた。

 

「続けて私は竜二にこう言い放ったんだ。。。

  『あんた(=竜二)が拍子法行為に出掛けている間、

   HW大の簡易宿泊所で、あんた(=竜二)のことが心配で、

   久美子がどれだけ泣きはらしたと思っているんだ(第102話)!

         

   久美子に、また、そんな思いをさせる気か?』

 と。。。」

 

 

 

里子はさらに続けた。

 

「さらに続けて、私は竜二に言い放った。。。

  『実は孝も拍子法行為を行った。

   孝が出掛けている間、愛唯は下宿で泣きはらしていた(第73話)。』

 ってね。。。

        

 そしたら、竜二は驚いて、私に問うた。

  『あのすげー女でもそうなるのか?』

 って、私は黙って頷いた。。。

        

 そして、竜二は再度私に問うた。

  『久美子から、孝が一夫多妻を受け入れたって聞いたけど、

   そう言うことか?』

 って、私は黙って頷いた。

        

 それで、竜二も一夫多妻を受け入れた。。。

        

 二人目以降の妻として、女子マネージャは竜二も不満はなかった。

  『こいつらなら、信頼できる』

 ってね。。。」

 

 

 



私は戸惑いながら里子に語った。

 

「里子、竜二の2番目以降の妻について教えてくれてありがとう。

  

 それで、さっき、竜二が教員になるため、

 ちょくちょくこの地方に帰っているって言ったけど、教員に採用されたの?」

 

 

 

里子はうなずき、答えた。

 

「ああ、竜二はNOH市の小学校教員に採用された。

 なんと、久美子もだ。」

 

 

 

瀬名は驚く。

 

「ええ!?

 じゃあ、夫婦揃って、4月からNOH市の小学校の教員になるってわけ!?

 同じ学校に赴任したら、面白いだろうなー。」

 

 

 

優子は否定する。

 

「いや、普通、同じ職場に夫婦がいるのは避けるから、それはないんじゃない?」

 

 

 

だが、里子は意外なことを口にした。

 

「うーん、優子の意見はパンデミック前はそうだったんだけど、、、

 パンデミック後はそうでもないらしい。。。」




優子は驚き、「へ?」とつぶやいた。




里子は話を続けた。


「ほら、竜二は100分の1の男性だから、

 NOH市からの施設から赴任先に通うことになるだろ?


 じゃあ、通勤に付き添いが必要になるじゃないか。

 

 となると、久美子と竜二が同じ小学校の方が都合が良いじゃないか。。。」




優子はうなずき、「それもそうか。。。」とつぶやいた。




里子はさらに続けた。        

「それと、パンデミックから3年が経過して、

 小学校だと父親をよく覚えていない子供が入学している(第50話)。

        

 数年後にはパンデミック後に生まれてきた子供も、小学校に入学してくる。

        

 だから、夫婦ってものを学校で見る機会を作ろうって動きも、

 NOH市当局にあるらしい。。。

        

 なので、久美子と竜二が同じ小学校に赴任する可能性があるらしい。。。」

 

 

 

バカ(=孝)がつぶやいた。

 

「そうか、それなら、あのウイルスに勝つ確率が高くなる。。。」

 

 

 

そしてバカ(=孝)は私をちらっと見た。だが、すぐに目を離した。

 

 

 

 

 

私は里子に言葉をかけた。

 

「里子、久美子さんと竜二の教員採用について教えてくれてありがとう。

  

 ところで、結婚したら、この共同住宅に引っ越してくるんだろ?

        

 引っ越してきたら、またホームパーティをやろう!」

 

 

 

里子は笑顔で答えた。

 

「もちろん! 


 今度はこっち(=里子、浩司、綾子、加奈)が、

 そっち(=ヨメンズ、孝)を招くわ!


 ね! 皆!」

 

 

 

と、浩司、綾子、加奈に振り返った。

3人は微笑んで頷いた。

 

こうして、クリスマスパーティの夜は更けてゆきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パーティが終わり、里子、浩司、綾子、加奈が帰ると、私達は後片付けをした。

そして、眠りについた。

 

共同住宅の私達の住居は洋室2間あり(第85話)、一つの洋室は私達ヨメンズの寝室となっており、もう一つの洋室がバカ(=孝)の寝室となっている。

バカ(=孝)の寝室は一つの洋室をマルマルあてがっているが、家具が多く、実際はあまり広くはない。

 

実は、入居当初は私達ヨメンズと同じ洋室で寝ていたのだが、、、

誰が隣に寝ていても、バカ(=孝)にエッチないたずらをするので、、、

寝室を別にしたって訳。。。

 

 後の優子:「特に、『あんた(=愛唯)』がね!」

  

 後の瀬名:「本当。油断も隙もありゃしない。。。」

  

 後の愛唯:「・・・」

 

 

 

さて、そのクリスマスイブの夜、ヨメンズはパジャマ姿で布団に入っていたのだが、その夜はなかなか寝付けず、私は瀬名と優子に話しかけた。


「ねえ皆(=優子、瀬名)、起きてる?」




優子も瀬名も寝付けなかったようで、まず瀬名が「うん」と返事をし、次に優子が「どうしたの?」と返事した。




私は続けた。


「ねえ、今の世の中じゃ仕方ないんだけど、、、


 やっぱりさー、クリスマスイブの夜は、

 ホテルで二人でロマンチックな夜を迎えるのが憧れだったじゃない?」




優子と瀬名は同意した。


「「うん。。。」」

  

  

 



優子も布団の中から話しかけた。

 

「クリスマスイブの夜に、このまま何もなしってのも、、、

 さみしいもんね?」




私と瀬名は同意した。


「「うん。。。」」






とどめに、瀬名が布団の中から話しかけた。


「3人の中で、1人だけというのも不公平だもんね?」




私と優子は同意した。


「「うん!」」











、、、ということで、ヨメンズ3人は、布団から起き上がり、バカ(=孝)の寝室に押し入り、やっちまいました。。。





















ええ、、、禁断の『1対3の変態乱交プレイ』を。。。


























がはは!




まあ、『ロマンチックな夜』には程遠いけど。。。




いや~、本当はね。もっと早く、『1対3の変態乱交プレイ』をしたかったんですけどね。。。


いえいえ、、、ヨメンズ全員、『1対3』より『1対1』の方が好きですよ。


これは誤解なきように!




ほら、私なんか、正式に結婚するまでは、バカ(=孝)が優子と瀬名と結婚するまでは、『本能のおもむくまま、』バカ(=孝)としていましたし。。。

(もちろん避妊はしてましたけど。。。)


でもね、バカが私だけでなく、優子と瀬名と結婚したとなると、『本能のおもむくまま、』ってのはできないわけですよ。。。




バカ(=孝)曰く、「僕は『絶倫』ってわけじゃないので。。。」ということで、、、

 

それなりにバカ(=孝)のため、間隔を置かなきゃいけなくって、ヨメンズ一人一人はその間隔に合わせて、ローテーションってことになるじゃないですか。。。




バカ(=孝)は「間隔2日くらいだと薄いものしか出なくて。。。」ということで、、、

 

水曜日の夜と、土曜日の夜に、『エッチナイト』を設けている訳ですが、、、

 

そうなるとヨメンズ一人の間隔は1週間半となるわけです。。。




しかも、私たちは、まだ大学4年生で、就職してすぐ出産ともいかず、予定ではあと2年と少しは避妊しなくてはいけない。


つまり、ヨメンズ一人一人の生理のサイクルを調査している訳です。。。

 

その上で、避妊具をして、慎重の上に慎重を期して、アッチをやっているわけです。




すると、、、常に1週間半というわけにもいかなくて、たまにローテーションを飛ばしたりする必要があるわけです。。。






それにね。。。生理のサイクルで大丈夫だとしても、体調ってもんがあるわけで。。。


もちろん、それはヨメンズの体調もあるけど、バカ(=孝)の体調もあるわけですよ。。。




特に、バカ(=孝)は、連日、撫山教授に厳しい指導を受けているから(第106話)、ヨメンズはどうしても遠慮してしまうわけですよ。。。


私なんかバカ(=孝)と同じ研究室だから、この目でバカ(=孝)が大変な目に遭っていることを見ています。。。


だから、、、土曜日のエッチナイトはともかく、水曜日のエッチナイトでアッチをやろうという気にはならないんですよ。。。


水曜日のエッチナイトはバカ(=孝)との二人っきりのコミュニケーションだけにして、バカの体調に気を遣って、休養にあててあげたくなるんですよ。。。




そう、実質、私の場合、アッチの方は3週間がサイクルで、、、それも生理のサイクルとか、私自身の体調不良なんかが重なると、、、それ以上の期間が空くってわけです。。。




で、、、どうやら、これは優子も瀬名も同じみたいなんです。。。


ま、二人とも恥ずかしがって、こういうことははっきりとは言わないけどね。。。






でも、、、そうしていくとね。。。


欲求不満というか。。。


なんというか、、、






どんどん『溜まっていく』んですよ。。。はい。。。






で、『溜まる』もんでね。。。

 

ヨメンズは以前から「1対3の変態乱交プレイやろうぜ!」と話し合っていたんです。。。




でも、その都度、良識派の瀬名が「越えてはいけない一線は、越えない方が良い」と言って、彼女がストッパーの役割をしてくれてたわけですよ。。。




しかし、、、あのクリスマスイブの夜に限って、ストッパー(=瀬名)が外れちまいましてね。。。


禁断の『1対3の変態乱交プレイ』となったわけです。。。


はい。。。











で、、、


一度、『1対3の変態乱交プレイ』をやっちまったもんだから、、、


ヨメンズは『越えてはいけない一線を、越えてしまった』ので、、、


『瀬名の懸念した通り』のこととなりました。。。











実は、、、

 

あのクリスマスイブの夜以降、たまに(数か月に1回程度)ですが、『1対3の変態乱交プレイ』をやっています。。。











しかも、、、

 

毎回毎回、ヨメンズ全員がバカ(=孝)の寝室に押し入り、バカ(=孝)の「やめてー」という声を無視して、無理やり。。。




がはは。。。











まあ、バカ(=孝)よ!


苦行かもしれんが、それもこれも、お前がハーレムなんか作るからだ!


自業自得としてあきらめてくれ!




 後の孝     :「だから、僕はハーレムなんて作りたくなくって、

           愛唯さんと優子さんが

           無理やりハーレムにしたんじゃないですか(第79話)!」


 後の愛唯    :「だまれバカ(=孝)!

           それもお前を守るためだったろ!!

           結局、お前が全部悪い!!!」


 後の優子と瀬名 :「「そうよ! そうよ!!」」


 後の孝     :「・・・」



























 後の瀬名   :「(反省の念を込めて)でもさー。


          やっぱり、あの夜、

          『越えてはいけない一線は、

           越えちゃいけなかった』よね?」


 後の愛唯と優子:「「(反省の念を込めて)うん。。。」」






 後の優子   :「(自嘲気味に)私達、どんどん『変態』に

          なっていく気がして怖いよね?」


 後の愛唯と瀬名:「「(自嘲気味に)うん。。。」」






そう、ヨメンズは全員、あの夜、一線を越えてしまったことを反省し、後悔している。。。

















しかし、、、











 後の愛唯   :「(開き直って明るく)でも、もう、戻れないもんね!」


 後の優子と瀬名:「「(開き直って明るく)うん!!」」


 後の孝    :「・・・」





もう一線越えちまったんだ! 戻れねーんだ! 


仕方ねーだろ!!


(やけ笑い)がはは。。。


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