プロローグ─アルク編─
華やかな町、セラスを出て丸一日と少し。
僕たち三人はトラブルもなくひたすらに次の町アルクを目指していた。
「ううっ、寒い。」
今、ティラが放った言葉が三人の中での流行語である。
「もう完全に冬だね。」
「そうだな。」
人間と違って毛皮があるものの、この世界の冬の平均気温は
マイナス五度位で体感的には現実世界と変わらなかった。
「けどまだ私達はマシな方よ。」
「そうだね。この世界には毛皮が無い種族もいるもんね。」
自分は毛皮が無いことを想像してブルッとした。
「そういえばクーロ。前から気になってたんだがクーロが居た世界にも
俺達みたいな種族っているのか?」
「あ!それ私も気になってた!クーロは『人間』って種族だと聞いたけど
他にも居るの?」
「う〜んと…まあ居るっちゃ居るけどこんな風に他種族と言葉でコミュニケーションを
取ることが出来ないんだ。あと、あっちの世界ではもっとちっちゃいんだ。」
「小さい?背が?」
ティラが不思議そうに聞いた。
「なんていうか…あっちの世界には四足で歩く猫がいて、それは両腕で抱ける大きさなんだ。」
「りょ…両腕で…!抱く!?」
ティラは頬に手を当てて顔を真っ赤にした。
「お前なぁ…はぁ…」
トーダは額に手を当てた。
「…まあそんな感じ。」
そんな雑談をしているとアルクの街明かりが見えてきた。
お久しぶりです。たむです。
最近、リアルの方が忙しく投稿できていませんでした。
今後は徐々に治まる予定なので今後ともよろしくお願いします。m(_ _)m
さて今話から新章、アルク編の始まりです。
実はこの章の中で三人にとってのビッグイベントを起こそうかな、と考えてたりします。
まあ、まだそこまで書いていないのでどうなるか分かりませんが乞うご期待ください。
それでは、また。




