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my都市鉄道経営記  作者: つぼみの紫陽花
2/10

Part2


登場人物

P:社長 紫川(しかわ) 陽一(よういち)

M:主人公/鉄道事業本部 花守(はなもり) 裕也(ゆうや)

W:同僚/鉄道事業本部 和方(わかた) 明人(あきと)

R:同僚/鉄道事業本部 () 伊陽(いよう)

O:上司/鉄道事業本部車両課長 追船(おおふな) 正志(まさし)

E:鉄道事業本部長 榎田(えのきだ) 和寛(かずひろ)

A:建設課長 葦沢(あしざわ) (たく)

T:設備課長 十島(とじま) 圭史(けいじ)



出社初日は6時に起き、少し早めに徒歩で会社へ向かった。この会社のオフィスは、旧舞倉中央駅の駅ビルの8、9、10階を利用している。私の所属する部は各部を統括する部なので社長室に近い10階に位置する。出社してしばらくすると聞いたことのある声がした。

W:「ハナー、おっはー」

振り返ると前任のmy都市開発鉄道時代の同期の和方がいた。

M:「!!?!??!え?お前もここに異動だったの?」

W:「あれぇ?話さなかったっけ?同じとこに異動だって」

M:「いやいや、お前年度末バタバタだったじゃねーか。親父さんが以下略で」

W:「たしかにそうだったけど、言ってなかったっけ?」

M:「まあそこはどうでもいいや。こっちとしては見ず知らずのメンバーばかりの部署で働くより一人でも知ってる奴がいる部署の方が心強いし。」

W:「それは違いないな。」

M:「まあこれからもよろしく。」

W:「おう。こちらこそ。」


そうこうしている間に会議の始まる9時が近づいた。

同じ10階にある会議室に身を移し、しばらく待つ。

そして鉄道事業本部長が入ってきた。本部長は元運輸部の課長で、出世する代わりに本社からこっちに飛ばされてきた。

E:「それでは今年度最初の会議を始めます。本日の進行は私、部長の榎田が務めます。まず、会社発足から一発目の会議ということで、それぞれ自己紹介をお願いします。まずは私から。私は開発鉄道運輸部から来ました、課t…失礼、つい癖で…えー部長の榎田和寛です。部長という地位ですが、決して踏ん反り返る事なく、皆さんと対等に仕事をしていきたいと思っております。もちろん運輸部出身だからといって運輸部に我田引水することはございません。趣味は車の改造です。えーこんな感じで皆さん自己紹介してください。次は各部署ごとに自己紹介をしていただこうと思うのですが、今日私はくじを持って来たので、それで順番を決めましょう。えーと、車両部出身の方、お願いします。」

W:「どっち先に行く?」

M:「じゃあ俺行く」

W:「よろ」

M:「えーと、車両部出身の花守裕也です。PCを使った作業が得意なので、それを活かした仕事をしていきたいと思います。趣味はPCをいじることです。よろしくお願いします。」

W:「車両部から来ました和方です。怠ける事なく、常に自分のベストを尽くして仕事に向き合っていきたいと思っています。趣味はいわゆる撮り鉄です。…」

そんなこんなで一通り自己紹介が終わり、次の議題へ移った。

E:「はい。皆さんありがとうございました。自分もおいおい顔と名前を一致させて行くので皆さんも早く親睦を深めて和気藹々と仕事をしていきましょう。さて、次の議題ですが、軽く今後のスケジュールを確認します。まず、4月中に新設する車両基地の候補地と、舞倉中央駅(2代目/仮称)からの回送線のルートを決定します。これは当部で大まかに決めたあと、施設、土木、車両の各部との会議で最終決定します。また、放置されている旧環状線の構造物の強度の調査を行い、改修で済ませるのか、一旦撤去して新築するのかも並行して協議していきます。さらに、磯辺(旧舞倉中央/仮称)、舞倉中央(2代目/仮称)の各駅の駅ビルも、耐震補強や、下層階の耐荷重補強も6月までに着工する予定です。そのほかにも決めることや検討することは多々ありますが、それはまた後日にしましょう。それでは会議はこれで終了です。次回の会議は明後日の10時から、先に言いました回送線のルートを検討します。各課の課長には複数ある候補地のデータを送っておきますので、各課で検討してください。明日の進行は土木部さんにお願いします。それでは今度こそこれでお開きです。お疲れ様でした。」

一同:「お疲れ様でした。」


W:「んがーーーーつがれだ…自己紹介超緊張した〜」

M:「お前もう文面死んでたしなw」

W:「だって所信表明とか聞いてないよー。急に言われたらああ言うしかないでしょ」

M:「まあな」

O:「さて、お疲れのところ悪いが、続いてルートと候補地選定の会議…いや、検討を始めるぞ。…とは言っても流石に今すぐは無理そうだから15分後からな」

MW:(びっくりしたー)

〜15分後〜

O:「どの案がいいと思われますか?候補地は舞倉空港西側2kmの低湿地帯A案か、舞倉中央駅北方4kmの台地B案か、北西6kmの田園地帯C案か、になります。」

W:「一番車両運用で楽なのはAですね。しかも騒音区域内なので地代も安いですし。ただ、舞倉空港の…なんだっけえーと…アイなんちゃら?なんか電波が出るやつの電波に干渉するかr…」

R:「ILS:計器着陸装置ですね」

W:「あーそうそうそれだ…ってえ?李さん?李さんって航空マニアだっけ?」

M:「おい、タメ口やめろ。会議中だぞ。」

R:「いえいえ。別に構いませんよ。一応年下ですし。私は航空マニアなんかではなく、父が航空会社勤務なので色々と英才教育を(ry」

W:「そうなんですか」

M:「とにかく空港の電波に干渉するから地下回送線にしないといけないと。さらに低湿地帯だから難工事になって金がどんどん吹っ飛ぶと。」

W:「そう言うことです。だから現実性がありません。」

M:「李さんはどの案がいいと思います?」

R:「私はC案ですね。確保できる用地も広く、そこまでのルートも平坦です。そのため、甲種輸送や貨物輸送に充当する予定の大型電気機関車も入線可能です。直線も多く工事も楽ですので、そこまで建設費用はかかりません。将来旅客線化した際の旅客需要や、乗務員の移動にやや難がありますが、それを差し引いてもこの案のアドバンテージは大きいかと。」

M:「舞倉中央からのルートはどうするんですか?舞倉中央の北側には白崎川があるのでそこを渡ってから左にカーブするのは難しいかと。」

R:「なぜですか?川を渡ってから左に曲がるのはそこまで難しい工事ではないはずですが。

M:「予定ルート上には舞倉港旅客ターミナルの予定地があり、すでに建設は決定していると聞いているので大きく北に迂回しなければなりません。そうなると北には住宅地しかありませんので、高架で通すにしろ地上で通すにしろ建設費か用地代がかさみます。」

R:「では一旦南側の川岸を走って南側に迂回すればいいです。」

M:「なるほど。難工事にはなりますがそれが一番ベターでしょうね。」

O:「花守くんはどの案がいいと思うかね?」

M:「私はA案でしたが、先の二人の説明を聞いてC案に変えました。」

O:「では車両部としてはC案を推すということでよろしいですかな」


会議が終わり、少しデスクワークをしたら、すぐに定時になった。

家に帰る前に、少し舞倉の街を散策する。社員寮が完成すればまた住所は移動するが、土地勘をつかまなければいけないので、とりあえず市営団地の周りを歩く。まずは寮の北側にある市役所と、隣接する消防署だ。市役所は地上8階建て、地下2階建てのそれなりに大きい建物だ。周りには高層ビルも十数棟建っているので、あまり大きく見えないが、想像以上に大きい。市役所には後日住民票関係でいかなければいけないので、きっちり場所は覚えておく。消防署はそこまで特徴もない普通の消防署だった。少し西に歩くと、舞倉市営バスの車庫があった。バスにはそこまで詳しくないのでよくわからないが、少なくともここ数年以内に製造されたであろう比較的新しいバスが並んでいた。そこから北に数百m歩くと市立病院があった。ここは市内に複数ある市立病院の総本山のようなところらしく、かなりの人がいた。ここにはバスターミナルがあり、市内各方面へひっきりなしにバスが出発していた。どうやらこの街は空港のおかげなのか相当福祉サービスがいいようだ。あらかじめインストールしておいたM-apという舞倉市が独自に制作した地図アプリを開くと、近くに舞倉中央駅跡があると出たので、ついでに行ってみることにする。外観は昔の駅ビルという感じであった。建物内に入ると、改札(なんと有人改札であった)は封鎖されていて、ホームに入ることはできない。ホームを見下ろせる位置にあるデッキへ行くと、なんと25年前に廃線になった当時の車両が何本か放置されていた。もちろんとっくに廃車になり、除籍されているが、解体待ちの間仮置きされ、とうとう解体されずに放置されることになったのであろう。

すでに19時を回ってしまっていたので、駅ビルの中に入っていたラーメン屋で夕飯を済ませ、バスで市営住宅まで戻った。今日も風呂に入り、ニュースを見て少しゲームをしてから布団に入った。

前話よりも内容を増やしました。

相変わらずセリフが多く、読みづらいかとは思いますが、元の文がゆっくり茶番(?)用に作ったものなのでその点につきましてはご容赦ください。

一応方角等の設定は自分の中では出来ていますが、まだアウトプットできていません。そのうち地図を作ります。


次回は番外編として登場人物の詳細設定を作ります。

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