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凸凹コンビほど不思議な関係  作者: 如月朱鳥
第1章 国体に入るまで
5/12

アウトからセーフ、そして・・・

試験から2週間後、合格発表の日

郵送で若本の手元に合否通知が来た。

はさみで封筒を切って合否通知をそっと取り出した。

三つ折りになっている通知書をゆっくりと開きながら少し目を瞑った。

完全に開いてから数秒して目を開けるとそこには合格の2文字があった。

「えっ、受かってる・・・本当だよね?」

と驚きが隠せなかった。

筆記試験はボロボロで面接なんて5分という短時間で終わって不合格だと思ってからだ。

実際合格という字を見ても全く実感が湧かなかった。

そして、翌日課長へ国体推進課の臨時職員になることを報告すると

「よかったな、これで職には国体が終わるまでは困らないな」

と言われ、彼女はどう喜んでいいか迷った。

実際に国体が終わればまた就職活動をしなければいけない。

それがただ延長されただけの話なのだから。

それから数日後、課長に判子をもらう書類を持っていくと

「国体の担当競技だけど、ソフトテニスらしいぞ」

と突然言われた。

何の前触れもなく突然で彼女は理解が出来なかった。

それ以前になぜ知っているのか分からなかった。

判子を押してもらった後

「それは確定ですか?」

「そうらしい、国体の課長から聞いたから」

と言われ、ため息が出かけた。

席に座ると同時に、周りに聞こえてしまうくらいのため息をついた。

それは職員試験の発表の前後にリハーサル大会の規模などの大まかな情報が書かれた情報が職員用ネットワークに出ていた。

彼女もその情報を見て各リハーサル大会の参加選手数や職員の配置人数などを見て

「ソフトテニスだけは規模が大きいし、私はやりたくないな~」

と話していたのだった。

6競技行われる中で職員の配置は普通だが、一番ソフトテニスは参加選手数が多く、大会規模が一番大きかった。

他の5競技は選手の数も少なく、職員の配置も多くはなかった。

彼女は自分が担当する競技を知ってから1日ずっと落ち込んでいた。

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