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「行ける、かな……」


「行ける。じゃなきゃ、待ってる俺がムナシイだろ」




 好きだ、好きだ、好きだ。



 いつのまにか、ずっと永く、心の中だけで繰り返される言葉。



 歌のリフレインのような、この言葉は、雛子へ届くだろうか。





「あと一年、頑張って、友達作って、無理じゃない程度に学校きて、そんで高校にこいよ。なんかあれば俺はちゃんと駆けつけるから」



 きつい要求なのは、わかってる。


 けど



 護るから。安心して、ただ一歩、踏み出してくれねーか。




 ライトは、絶対に肩がいいやつで、味方に背中を預けられる役。


 一番遠い場所から、マウンドで一番頑張ってるやつに、遠くから声をかける役。



 俺の、心の中のマウンドには常に雛子が立っていて、病気とかいろんなものを相手に戦ってて



 俺は、そんな雛子の背中を護るから。





「------ちゃんと高校合格して追いかけてこねーと、浮気しちまうからな。絶対にそんなことさせねーぞ、って勢いでちゃんと受験して、合格して、俺のとこにこい!今度は俺が、ずっと待ってンだからな!!」




 ずっと、俺が見てたのは雛子だけだったから




 だから、頼むから、その足で


 今度は俺をおっかけてくれ。



 どんな問題も、俺がキャッチして、マウンドの雛子のとこへ、必ず返すから。




 妹と母親とが、遠くで俺を呼んでいて、俺は手で追っ払った。



 ほんとーーーー兄貴なんて、こんなもんだよ。


 雛子のこと、ひたすら大事にして、



 ずっと頭から、心から、離れないのは、兄貴だからじゃねーよ。



 それを見て、雛子が一瞬目を丸くして、微かに笑った。



 ”いいおにいちゃん”の正体、見たりーーーだろ。



 特別なのは、雛子だけ。



 .




「そんじゃ改めて……俺は卒業すっけど、付き合ってください」


「はい以外に、返事なんかないよ……」



 満塁ホームランーーーーーーー



 永く永く、願った想いは今。



 一つに叶って。




 ただ、理想の兄貴になれなくってゴメンーーーー



 そう、恋をしなければ、もしかしたらずっと、”いいおにいちゃん”やれたかもしんねーけど



 でも、”妹”だったら、やっぱここまでの想いに、ならねーよな。






[カミツレ:親交。君を癒す]




 一年間、ずっと雛子を待つ。


 どんなやつが現れても、雛子が絶対俺から離れないような、男になって。



 次の年、逆境から勝ち上がった雛子を、俺が癒せるように。







 カミツレから始まった恋は、これから花を開く。








 .

なにか恥かしいもにょもにょした作品ですが、例の素晴らしい作品によってカミツレの花言葉がマイブームを起こしたついでに、こんなものを書いてみました。



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