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異世界保育士さん  作者: なの
2.異世界召喚
8/23

2 思考

「さて、あてがわれた部屋にきて4人だけになったわけだが。どう思う?」


 口火を切ったのは太一くんだった。


「どうってなに?」


「神官長や王様から聞いた話さ、何もかも怪しいと思わないか?」


「あの……僕、本が好きで、バスケやる前は毎日大量の本を読んでて、好きなジャンルとか特になくてなんでも読んでたんですけど……

最近のライトノベルで異世界転生したファンタジーものが流行ってて……」


「それいまのあたし達じゃん、なにそれウケる。」


 笑えるような笑えないような感じだなぁ……。太一くんはなんか怪しいって言ってるし、笑ってられないよねぇ。笑っちゃいたくなるけれど。自分が体験するんじゃなくて本として読む分にはきっと面白いんだろうなぁ……。

 物語の主人公が慣れない異世界で頑張る、なんてさ。そりゃあ手に汗握るカッコ良さなんだろうなぁ。


「えと、それで……定番なのが、実は魔王復活ではなく他国との戦争のためにチート能力を持つ勇者を召喚する……というのがあったりするんです……。」


「あー、ありそうだね、そういうの……。」


「なにそれ、騙しじゃん!」


 佑太郎くんがいうのはたしかにありそうな感じ。だって現に観月ちゃんは勇者様とか強そうだし、太一くんはめっちゃ魔法使えるし、佑太郎くんは滅多にいないらしい治癒術士とかいうやつだし……。

 私は保育士だけどさ……。


 そんな強い人たちが本当に呼べちゃったんだもん、魔王倒した後だとしても戦争に使えちゃうよ。

 あ、でも帰るから無理か。


「それもありそうだな。

 まぁまだ来たばかりだから魔王の被害がどれくらいとか目に見えなくて分からないけど神官長は『古の時代に倒されたという魔王が復活したらしく(・・・)』って言ったしな。らしくって。

 送還出来るって話も嘘なんじゃないかって俺は思ってる。」


え……。


「神官長に帰れるか聞いたときにどんな反応してたか覚えてるか?

『奪われた返還の書を奪い返して~』って言ってたんだけどな、普通に考えて何故魔王側は返還の書だけを奪うんだ?

 召喚されなければ少なくとも異世界からのチート勇者は来なくてこの世界のやつらとの戦いで済むのに。普通奪うなら召喚の書だろう。

 だからさ、返還の書なんてどこにも無いんじゃないか?

 あいつらが開発したものは『召喚の書』だけなんじゃないか? と話を聞いてて思ったんだよな」


 普通にありそうなその予想に思考回路が止まるのと同時に、よくそんなことあの場で思いついたなと驚いちゃった。

 私はそんなこと全く思いつかなかったよ……やっぱり脳みその作りが違うのか……。


「はぁー……なるほどねぇ……太一くんよくそんなことあの時気付いたねぇ。私はあの場の空気に飲まれちゃってそんなこと思えなかったよー。」


生きる屍いっぱいあつて怖かったし……。うめき声とか聞こえてくるんだもん……。ホラーじゃん。


「圧倒されてる人間は魔王を倒せって言われて『嫌です』なんて即答できないと思うが。」


「あれは口からぽろっと……。

 あぁ……それにしても帰れない可能性があるのかぁ……。

 でもまぁまだ分からないからさ、帰れるかどうかも調べたりしようよ。


 とりあえず私どう考えても役立たずな『鑑定』結果だった、し……ってなんかでた。」


 何やら視界の左上にゲームみたいな半透明の画面が出てきた。

 書いてあるのは多分自分のステータス、というか多分じゃなくて絶対そう。だって名前とか書いてあるしさっきのの詳細版みたいな感じ。



【名前】サクラ・サエキ(冴木 桜)

【年齢】22

【レベル】1

【筋力】36

【知力】53

【敏捷性】20

【生命力】10

【職業】保育士

【スキル】鑑定* 所持界越え* 亜空間 言語全翻訳 多種コミュニケーション

【称号】異世界からの迷い人 愛の女神の加護



「なんか、さっきの鑑定具で表示されたのよりいっぱい表示されてるよ。なんで表示されたんだろう?

 鑑定画面思い浮かべながら『鑑定』って言ったからかなー? あ、消えた。」


「『鑑定』……あ、本当だでたわ。へーいっぱい表示されるね。

 さっきの鑑定具って随分へぼいんだ。」


 へぼいって……。

 まぁでも確かにステータス表示全然なかったしスキルもほとんど表示なしの称号もなかったもんなぁ。


「ふーん……これは読める(・・・・・・)んだな。日本語表示だ。

 でもステータスや称号増えたりしてるし、みんなと比べてみたりもしたいな。

 侍女の人でも呼んでなんかメモ紙もらうか。」


 そういえば日本語で書いてあるね。

 あっちも読めたからか全然気付かなかった。



「あ、僕学校行くところだったのでノート持ってますよ。使いかけですけどこれでよければ使ってください。」


そう言って取り出した佑太郎のノートはめちゃくちゃ綺麗に纏められてたけど私には何を書いてあるか分からなかった。

数学ヲ学バナクナッテ何年タッテルトー。





アルファポリスさんの方で書いて、なろうさんにコピペして、あぁ、段落つけてない……なろうさんで段落をつけて、アルファポリスさんにコピペして……って召喚2をやっていたら間違えてこの話を消してしまいました。

全リセットです……嘆きました……。

消し方が間抜けすぎます……。


まぁでもちょっとだけ気に入らない話ではあったので書き直せてよかったのかもしれません。


ちなみに私は今数学やれって言われたら中1からお願いしますって言います。

算数まで戻っていいって言われたら小3からお願いします。



次回予告

「このチート野郎どもがっ!」です。


次回予告は1話分を一言でまとめてますが、これだけでまとまっちゃうってどうなんでしょうかね?

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