世界幻想文学の金字塔といえば?幻想小説ベスト31
世界の幻想文学を狭義のとらえ方をすれば
いわゆるイギリスゴシックロマンスとかドイツロマン派とかフランスロマン派、、、
ハイ・ファンタジー系文学(Mエンデ、CSルイス、トールキン、ル・グイン、)
EAポオとかETAホフマンというありふれた結果になるでしょうね。
まあ、それはそれでいいんでしょうが、
もっと広義のとらえ方
つまり人間の想像力の限界に挑戦したような文学作品、宗教作品全般という
とらえ方をすればおのずとまた
違ったとらえ方の視界も見えてくることでしょう。
そういう意味では
幻想文学とは、オカルト系文学やら、宗教系文学やら、宗教書または神話伝説、、、
今風に言えば、ハイ・ファンタジー文学なども包含されるのでしょう。
ただし、、ここではSF系はとりあえず?除外しました。
別項目で、「SF小説の金字塔」として後日、書いてみたいので
さて、、、
そうした広義の幻想系の文学作品から
浩瀚で、、大作で、、力がみなぎっていて、、
一つの創造的な作品コスモスの大伽藍を樹立した作品を
私の超こだわり?選択肢で選ぶと
以下のようになりますね。
これらはみんなそれなりの大作で
長大な作品です。
そしてその作品世界につらぬかれているポリシーは
あくなき想像力の飛翔でしょう。
ある意味それは限界を超えているとさえいえるかもしれませんね。
そういう画期的な作品世界を持った作品です。
ですからこれらの作品はみんな
独自のオーラを放っているし
そのオーラはとても強烈ですね。
あまりに強力すぎて?
エピゴーネンを生むことすら拒絶するかのような、、そんな偉大な
作品世界となっているのです。
これらをましてや
越えるなど、、越える作品をあなたが、、この私が作り出すなど、、ほとんど不可能ですね。
だからこそ、これらは時代からも屹立してそびえたち、
追随を寄せ付けないのでしょう。
以下のそれぞれの書物についてそれぞれ詳しい解説を加えるとなると
それだけで最低でも1万語は必要となるので
ここでは解説は省略します。
一行コメントだけになります。
御了承くださいませ。
興味があればご自分で原本をご一読くださいませ。
大体の作品は邦訳書が出てますから探せば見つかると思います。
〇千夜一夜物語 天馬空を行く、、という表現がぴったりの物語集。
それまで伝わっていたインド・アラビア・中国・ペルシャなどの説話文学を
まとめ上げた作品です。
〇ファウスト これはまさに幻想の玉手箱やあ。
〇神曲 天国地獄の幻想旅行やあ。
〇往生要集 (恵心僧都源信、著)
こちらは日本の『神曲』?とでも言いたくなるような地獄めぐりの
奇書?です。
〇聖書(外典、偽典も含む)
宗教書というよりも、最高の幻想文学でもある。
〇聊斎志異 チャイニーズファンタジーの宝石箱やあ。
これを元ネタにした「チャイニーズゴーストストーリー」って映画良かったなあ。
〇ガルガンチュア・パンタグルエル物語
祝祭文学のパンドラの箱やあ。
〇ガリバー旅行記
(児童向けの柔いダイジェスト版でなく、シニックで悪夢の横溢した原本を読んでくださいね)
〇ギリシャ神話・ローマ神話
神話文学と言えばこれですね。
〇グリム童話集
(これは初版が悪夢とスラッシャーに満ちていてまるでホラーですね)
まさに本当は怖いグリム童話です。
「グリム名作劇場」ってアニメ面白かったなあ。
〇マニュエル年代記 (JBキャベル著。全18巻)未訳
異世界年代記のこれが嚆矢的作品ですね。
〇失われた時を求めて (プルースト著)
時がテーマです。
〇天路歴程 (ジョンバニヤン著)
宗教的寓意文学の白眉です。
〇今昔物語
日本を代表する幻想的な物語集です。
〇指輪物語(シルマリリオン、ホビットの冒険も含む)Jトールキン著
まったく別の世界を創造し、その言語から歴史までを物語化するという
別世界物語。「ロードオブザリング」として映画化されていますよね。
〇宝瓶宮福音書
イエスの幼少期から30歳で布教を始めるまでのいわゆる福音書に未記載の
伝記を霊感で記述したもう一つの福音書。
〇霊界通信、ベールのかなたの生活
イギリス心霊科学の記念碑的な書物です。
〇法華経
あなたの中に宝玉が隠されていると説く、自己啓発本の元祖、
〇不可知の雲 (ザ・クラウド・アンノウイング)
著者不肖の汎神論的啓示宗教文学の至宝。
〇オーロラ (ヤコプベーメ著)
ドイツロマン派にも影響をを与えた、啓示宗教書。
〇瞑想詩集 (シレジウス著)
霊感で着想した世界と人間の真相を直観で解き明かす霊感詩集。
〇天界の驚異と地獄界の形貌 (エマヌエルスエーデンボルク著)
著者が霊視した天国と地獄の真相とは?
〇四運動と一般的運命の考察 (シャルルフーリエ著)
フランスの空想的社会主義者フーリエのこれは地球と人類の未来予想図。
〇ベールを脱いだイシス (ブラバツキー著)(未訳)
いわゆる魔法的な真理を解いた書物です。
〇ツアラツストラは、このように語った。 ニーチェ著
疲弊し文明に毒された20世紀人類への啓もう的な自己再創造の書。
〇心理学と錬金術 (ユング著)
夢に現れた寓意とシンボルをユングが解き明かします。
〇ヨーロッパ中世騎士道物語(アーサー王物語系)
「薔薇物語」「円卓の騎士」みんなが知ってる中世のロマンスですね。
〇カター・サリット・サーガラ(岩波文庫絶版)
散逸した幻の大説話集『ブリハット・カター』を後世、詩人のソーマデーバが収集して作ったダイジェスト本です。
抄訳として「死屍25話」があります。
〇サラゴサ手稿 (ポトツキ著ポーランド人です)
ポーランドの千夜一夜物語、、と言われる物語集。
全体の5分の1くらいが、世界幻想文学大系に抄訳されています。
原文はフランス語です。
ポーランドで3時間の長編映画化されています。
〇抱朴子(平凡社、中国古典文学大系に邦訳あり)
仙人になりたい人は必読書です。
〇アカシャ年代記より(ルドルフシュタイナー)
霊知で見通した地球と宇宙と人類の真相です。