110.なんか「ふにゅっ」てしたらしい。
今回、珍しく勇者様の方がラッキースケベを拾います。
大したものじゃ、ないですけどね!
その関連で、後書きが魔境の下着事情で埋まっています。
気付いたら結構な分量書いていましたが、気が向いた方は読んで笑ってください(笑)
………私、下着にどんな情熱傾けてるんでしょうね。
今まで設定メモを作らずに書いていたんですが、面倒になってきたので「ここは人類最前線」の設定や人物紹介に関するページを作る予定を立てています。
これが気になる! これの説明が欲しい!という要望があれば載せますので、何かありましたら感想欄か何かでコメントをお願いします。結構説明なしに書いている部分もありますので、この機会に纏めます。
表面上は模範的な素敵淑女なのに。
なのに目の奥だけがとっても怖い、ルシンダ嬢。
瞳の奥に渦巻く色だけ、ものすっごく異質なんですが。
この人…本気で怖いな。
何をするかわからない恐怖、というもの。
それはこういう人が持つ恐ろしさなのかもしれません。
傍目には完全完璧に抑えきっているだけに、本当に。
我慢の限界が臨界点突破したら、何されちゃうんだろう。
そう思わずにはいられない眼差しに、胆が冷えそう。
ただ、物凄く意外で、驚きなことに。
どうやらあの目の奥に渦巻く感情に気付いているのは、私達だけみたいで。
嘘だよねー…?
あんな、ものすっごい分かりやすいのに………。
それを、後に勇者様が言いました。
魔境の民に共通した、察しの良さと観察眼に寄るんじゃないか、と。
私達には、よく分かりませんが。
勇者様曰く、魔境育ちの私達は物凄く察しも良ければ勘も鋭く、直感だけで危険も全て排除するぐらい………野生の勘で生きているように見えるそうです。
普通の人間は、そこまで気付けないものだと。
疲れたようにそう言う、本人曰く種族の違いに疎い勇者様。
まぁちゃんが魔族だって自力で気付けなかった勇者様だから、凄く信憑性がありました。
だって、普通気付くよねー…?と。
首を傾げていた私達(ハテノ村村民)ですから。
そっか、人間の普通だと、気付けないんだ…。
こんなに、怖いのに。
…ということは。
あのルシンダ嬢のあからさま過ぎる執着と狂気。
あれに気付いているのは、目下のところ私達だけですか…?
勇者様は女難故に培った、危機察知能力で気付けそうなものですが。
勇者様ほど生死ギリギリの人生を歩んでこなかったからでしょうね。
安穏とした人生走者の皆さんは、本当の本当に気付けないんですね…?
なんて恐ろしい。
こんな身近に、狂人予備軍がいるのに…。
桑原桑原と呟いて、避けて終わりにできない身が嘆かれます。
それは、勇者様と一緒にいる限り避けて通れない厄災の始まりを告げるようでした。
………勇者様のお国の、身分も立場もお貴族様だから。
問答無用でぷちっとやって、危険排除できない焦りが募ります。
これがただの単なる敵対者だったら、話も早いのにな…。
対応も、選ばなくていいし。
だけど彼女は、傍目には。
本当に、表面上には。
「皆様、大丈夫でしょうか…っ」
とっても、友好的で穏やかに優しく淑女…だったから(怖)
お陰で此方からは、手も足も出ません。
これで何かやって危害を加えたら、こっちが迫害されかねませんよ。
折り重なるように潰し合い、総合的に勇者様を全力で押し潰す、私達。
そんな私達の前に膝をつき、暗黒淑女は心配そう。
表情、だけは。
ああ、あの無表情…もう取り繕ったんだ。早いなー…。
手を差し出して助け起こそうとしてくれますが…その手が怖すぎて、取れません。
というか、何故第一に私に手を差し出すんでしょうか…。
一番上に乗っているのは、むぅちゃんですよ?
私の顔も、空々しい笑みで。
隣にいるまぁちゃんの顔に、爽やかな笑みが刻まれました。
まぁちゃん…その顔、怖いよ。
よく見たら、目が笑っていません。
「……………」
やばい。
魔王様が問答無用で外敵認定→ぷちっと排除に走りそう。
魔王陛下VS暗黒淑女なんてことになったら、どうすればいいんでしょうか。
泣く? 笑う? 便乗する?
勝敗の行方はまぁちゃん一人勝ちで確定だと思う。
ですが、そうなった場合の周囲に及ぼす影響が洒落にならない気がします。
勇者様は確実に倒れそうですね。心労と胃痛で。
勇者様、お気を確かに!
まだ起こってもいない出来事で、杞憂に終わるかもしれませんが。
それでもこのままであれば、きっと確実に避け得ぬ未来。
国が滅ばないと良いけど。
状況を見て取って危機感を募らせたのは、私だけでないのでしょう。
とりあえず私に向かって差し出されていた手には、むぅちゃんが手を出しました。
ちらり、此方を見てきます。
何食わぬ顔で、サムズアップしてきました。
「………(貸し、で良いね?)」
今度、むぅちゃんにはマンドラゴラの花束を献上しようと思います。
偉大なる同僚(年下)のお陰で、私は自分で立ち上がるという選択ができそうです。
まさか差し出された手を払いのける訳には……あ、楽しそうかも。
しまった、何か悪戯すれば良かった。
私が不穏なことを考えているのがわかったのでしょうか。
私の体の下。
私やまぁちゃんが下敷きにしていた人が、突如がばっと跳ね起きました。
「わひゃぁっ」
吃驚した! 吃驚した…!!
急にいきなり起きるのは止めてくださいよ…!
本来ならそのまま滑り落ちていそうでしたが。
驚いて、咄嗟に振り落とされまいとしがみついてしまいました。
咄嗟に飛びのいたまぁちゃん程の反射神経は、生憎持ち合わせていないものでー!
…現在、私は勇者様の首にぶら下がっている状態で。
「うぐ…っ」
必然的に、勇者様の首が絞まりました。
そして再び、べしゃっと崩れ落ちる勇者様。
………この人、何がしたかったんでしょう?
急に浮いて落ちるような感覚を味わったせいで、私も体勢を維持できず。
ついでに私も、べしゃっとうつ伏せに潰れた感じになってしまいました。
勇者様の、思いっきり背中の上で。
全身の、私の重みぜ~んぶ一緒に。
「~~~~~~~~~っっ!!?」
無言の呻きという、不思議なものが勇者様の喉から発せられます。
変な方向に器用ですよね、勇者様って。
「りっ リアンカ! 早く降りろ!」
「命令口調はよくありませんよー、勇者様。
私、勇者様のお友達ですけど、家来じゃないんですから」
「い、いいいいいいいから、降りてくれ…!」
「…どもりすぎです、勇者様。一体どうしたって言うんですか」
「……………諸事情により、黙秘させてもらう」
いきなりビシッと真顔の固い口調で宣言ですか。
そのまま宣言したきり、勇者様は本当に口を貝の如く閉ざしてしまいました。
「………?」
本当に、一体何だって言うんでしょうか…。
本物の貝なら熱してしまえば抉じ開けられるのに。
意味不明な動揺の真意を聞き出せないんだから、ままならないものです。
「…変な勇者様」
きょとんとした私のお隣で。
まぁちゃんが片手で顔の上半分を覆い、深い溜息をあからさまに溢していました。
え、なんでくつくつ笑ってんの?
びくっとなる勇者様。
「まぁ殿!? 不可抗力だからな!?」
「わぁーってるよ。別に責めてねぇーだろうが。魔境の下着事情もあっし、仕方ねーよ」
「??? まぁちゃん、何のお話?」
「リアンカは知んなくていー話」
「ぅ…? 仲間外れは良くないよ、まぁちゃん」
「男の話だ、察しとけ」
「んー…? 男の話って、ヨシュアンさん的な?」
…あ、勇者様が顔面からいっちゃった。
こう……ずしゃっと!
ずっこけた勇者様は再びがばりと身を起こし、泡を食ったお顔で狼狽えます。
あれ? 図星?
「だってうちの村で『男の話』って言うと、何故か大概ヨシュアンさん関連の話になるんですよ?」
「あー……全然違ぇとも言えねぇか? 当たらずしも遠からじ、ってヤツか」
「納得するのか、まぁ殿!? 違うだろ。違うだろう! くそ、滅べ紳士会…!!」
うちの村の紳士会と名乗る邪悪組織(下心的な意味で)に悪態をつく勇者様。
あー…そうですよね!
勇者様がそんな、下ネタ話なんてする訳がありません!
卑猥な魔境の紳士会とは違うんですから。
だって勇者様は、本物の紳士だもの!
「勇者様、早とちりして御免なさい」
悪いと思ってしまいましたので、早々と私は謝罪にぺこり。
ハテノ村の紳士と、本物の紳士を一緒にして済みませんでしたー。
「………別に謝罪なんていらないのに」
釈然としない顔ながら、私がごめんねと言うと、勇者様は別にいいと返してくれました。
卑猥な紳士と一緒にして、本当にごめんね、勇者様!
私が輝かんばかりに信頼の眼差しを注ぐと、何故か勇者様が項垂れました。
あれぇー…?
何故に、と思う私の横で。
何故か、まぁちゃんがひたすら苦笑を噛み殺していました。
――魔境の下着事情。
何の意図があってか、まぁちゃんがそんなことを言葉の端に上らせていましたが。
何かおかしなことでもあるのかと、私は首を傾げるばかり。
私は知りませんでした。
魔境の下着事情が、人間さん達の常識に比べてかなりの薄着文化だということを。
勇者様がうっすら、頬を染めて。
熱そうに、赤くなった耳を押さえていました。
「………心臓に悪い」
そんな呟きも、耳に入らない私でした。
勇者様の背中から早急に立ち去るよう、強固な要求をいただきました。
「いきなりそう言われても、服が縺れてるんですよー…」
「い・い・か・ら、早く!」
勇者様が床をぱんぱんと叩いて求めてきます。
なんか、不機嫌な猫が尻尾で床を叩いている様子に似てます。
しかしそう急かされても!
さっき一緒くたに縺れ合って倒れたせいか、本当に服が絡まって…!
「勇者様、勇者様」
「…なに」
「二択です。勇者様のマントをざっくりいくのと、私のスカートと飾り帯をざっくりやるの…
どっちがマシだと思います?」
「考えるまでもないだろう…!? 俺の服なんて、ざっくりやっても構わない!」
「いやいやでもでも、ほら、公式謁見だってことで、勇者様ったらしっかり王子様な格好してるじゃないですか。マント一つとっても、見るからにかなりの高級品ですよ」
「それでも、良いからひと思いにやってくれ…!」
「衣装代をまかなっているのは、国民の血税じゃないんですか?」
「……………」
あ、勇者様が沈黙した。
さ、この隙に頑張って布を分離させようっと!
「はぁ…」
そんな私達を見て、まぁちゃんが呆れの溜息。
ちまちまと絡み合った布をいじっていた私の両脇に、手を差し入れてきました。
そのままひょいっと持ち上げられて。
「まぁちゃん、私のスカート及び飾り帯と、勇者様のマントが仲良くしているままなんだけど…」
「こっちの方が手っ取り早いだろ、勇者」
呼びかけられた勇者様が、何かにはっと気が付いて。
まぁちゃんが顎をくいっと上げて促すと、応じる動きで頷き一つ。
そのまま素早く身を起こし、体を捻る勇者様。
勇者様は目にもとまらぬ早業で、ぱぱぱっと自分のマントを外してしまいました。
そのまま、その赤いマントを私の腰にくるくるっと巻き付けてきます。
引っ張られてちょっとスカートや帯が乱れかけましたけど、勇者様は問答無用で包み上げ、端をマント留めのブローチで固定しました。
たっぷりとした赤い布は、さながら巻きスカート状態。
私の腰から下が、過重包装です…。
問いかける眼差しを長身の青年二人に向けて見やれば。
「これが一番の解決策だろ?」
「俺も、そう思う」
公式の場でマントを取っ払ってしまったというのに、勇者様は満足げで。
ご自身の体面など、気にされていないんでしょうね。
私を背中から引き下ろし、腰にマントを巻き付けさせて。
その状況で心底安堵し、肩の荷が下りたと言わんばかりの晴れやか笑顔。
その笑顔を、目にして。
どこぞの暗黒令嬢様がどんな反応をなさるのか…
残念なことに、一つ仕事を達成した勇者様は…
そこまで、気が回っていなかったようでした。
「――殿下」
背筋に、ぞくりと。
全身がひやりとする、淡々とした声音。
何の感情も挟まないよう、丁寧に心の消された声。
それが、私の受けた感想で。
感想そのままの、無味無臭な声。
だけど…
声をかけて注意を引いて。
勇者様に目を向けてもらって。
ルシンダ嬢が赤い口の端を持ち上げ、にっこりと笑う。
夢見るような、うっとりとした微笑み。
でも目が笑ってない。
渦巻く感情を嵐へと成長させつつある、不穏。
勇者様の口が、さりげなくひくっと引き攣った。
「先程は…得体のしれない状況ではありましたが、あのようなことをした私のことを庇っていただき…有難うございます」
そう言って、深く腰を折るルシンダ嬢。
先程の得体のしれない状況って、アレですよね?
私とまぁちゃんの合作! おんぶお化け(笑)
同時に思い至ったらしい勇者様が、顔を引き攣らせます。
ちらりと視線を寄こしてきましたが、まぁちゃんは素知らぬ顔で堂々としているばかり。
その腕に抱きあげられた私も、従兄様を見習って笑ってみました。
呑気に手なんか振っちゃいますよ!
そうしたらまぁちゃんの背中から肩の上へと攀じ登ってきたせっちゃんが、私ににこーっと笑って同じように勇者様に手を振り始めました。
→ 勇者様は見なかったことにした!
視力がちょっと鈍った!
眼精疲労が激しさを増した!
そんな私達の無言の遣り取りに、気付いているのかいないのか。
切なげに悲痛な笑みを浮かべ、ルシンダ嬢が儚く声を震わせる。
「責められても仕方のない卑小な身ではありますが…殿下は庇ってくださいました。
そこに特別な感情がなかったとしても。本当に嬉しゅうございました」
震える、煙るような睫毛が。
微かに朱を上らせた、透明な頬が。
多分、こんな姿に世の男性陣はぐっとくるんじゃないでしょうか。
儚げ、可憐、健気、庇護欲をそそる。
そう言った表現を自然と感じさせる姿。
しかも演技じゃありません。
装うとどうしても同性にとっては鼻につく態度ですが、これは違いますね。
これが彼女の自然体だと悟らずにいられない自然な姿で。
同性の反感を封じるだけの説得力が、そこにあります。
計算の介在しない態度に、内心で慄いてしまいました。
凄いや! これが素って末恐ろしい!
そこに演技が挟まれないことで、男性を惑わす魅力は倍増している気がします。
やっぱり、養殖よりも天然ものの方がインパクトあるよね。
これで目の奥に渦巻く激情さえなければ…惜しまれてなりませんよ。
しかし男性にとって、それは重要な要素ではないでしょうし。
多分、気付ける人も少ないでしょうから。
見惚れる分にはちっとも支障がないのでしょう。
謁見の間、私達を取り巻く多くの男性陣が、息を呑む音が聞こえました。
ルシンダ嬢に見惚れ、心を掴まれる音が。
だけど。
どうやら勇者様は、世の一般的な男性陣とは一線を画すようで。
私が挙げ連ねた要素は、勇者様にとって重要でも何でもないようで。
むしろ気になるけど見惚れる分には問題のないと思ったもの…
……瞳の奥の狂気こそが、勇者様にとっては最重要。
普段は気配とか魔力とかに疎い勇者様。
そんな彼が、落ちつかなげに忙しなく瞬きを繰り返しています。
…勇者様ったら、さりげなく、目線がルシンダ嬢から逸れてますよ!
気配に疎い癖に、心情や他人の感情の機微には聡い、勇者様。
どうやらそれも、勇者様の処世術の………生死を分ける、処世術の一つのようで。
そりゃ、こんだけ散々四方八方から狙われている人です。
他人の心情に敏くなければ、危険も察知できないでしょう。
…確実に、生き永らえることはできないよね。
…どうやら、勇者様もまた対面したことで気付いたようで。
頑なにルシンダ嬢と目を合わせようとしない、勇者様。
あの瞳の奥の炎に、きっと勇者様もまた、気付いている。
健気な様子でルシンダ嬢が言い募る、感謝も謝罪も。
八年前のいきさつに関する、身を切り、断罪を求めるような懺悔と悔恨の謝罪だって。
ゆるやかに過ぎ去っていく、時間の中。
それを苦痛だと、責め苦だと感じているような顔で。
勇者様はひたすら、誰にも聞こえないような小声で。
ただただ口の中、「早く終われ」と繰り返し続けていました。
…これ、確実にルシンダ嬢のお言葉は右から左、ですよね?
後はもう、ただただ祈りましょう。
勇者様の苦悶の呟きが彼女の耳に届いていないことを、天の何かに祈るばかりです。
謁見が終わり、解放され。
ルシンダ嬢と共々謁見の間を出された、その瞬間。
解き放たれた兎みたいに勇者様が脱兎しちゃったのは、誰も責められないと思いました。
魔境の民はどんな下着をつけているかという話です。
興味のない方はスルーして構いませんが、一応説明します。
魔境には下着に関して、三つの派閥があります。
即ち、上下つける派と下だけつける派と、つけない派です。
つけない派………まあ、言ってしまえば生装備ですね。
ハテノ村に住む女性は、殆どが上下つける派です。
上はキャミソールみたいな、腹巻きみたいな、胸当てみたいな。
まあそんな感じの薄い布を当てています。
精々、服の上から透けないように着る…くらいの概念。下着文化舐めてます。
それじゃ垂れるよ!という胸は、帯の位置がハイウエストなので服と帯で押さえるように固定しています。
…だから、胸の形が結構露骨。
大陸各地の様々な出身地から人の集うハテノ村ですが、多くの移住者(拾い子)はどこまでが胸でどこからが腹かわからないような年齢で村にやってきます。
結果、様々な各地の文化や風習を取り入れたりもするのに、下着文化は発展せず。
勇者様のお国のコルセットな皆様に比べて、かなり薄いです。
そして、魔族。
魔族はハテノ村の女性より更に薄い…というか、男女問わず結構な割合で下着という概念そのものがない方々がいます。
したぎー? なにそれ美味しいの? みたいな。
例を挙げると、ヨシュアンさんの実家(セイレーンの里)なんかがその口です。
ヨシュアンさん自身、下半身が魚になるという特性を持っている為、実は生装備。レギンスみたいなズボンを脱いだら、そのまま真っ裸です。
他にも半獣半人属性の方は下着?な人が多い設定。
そりゃ下半身が馬だったり鹿だったりしたらつけないでしょう。
獣姿と人姿がきっちり分かれている魔族は、またちょっと事情が変わりますが。
ちなみにりっちゃんはちゃんとパンツ穿いてます。
でも個人的趣向により、寝る時は 全 裸 です。←無駄な設定。
魔族の女性は体をよく鍛えているので、敢えて下着に頼らなくても垂れないという羨ましいお体をお持ちです。人間じゃないしね!
あと、常に若々しい細胞の頑張りが凄いです。
元々露出過多気味種族なので、下着はつけてもパンツだけという人ばっかり………。
敢えて言うと、ビキニは服の分類です。
なので以前ラーラお姉ちゃんが裸を嫌がって第三形態の時に身につけたビキニは、下着ではありません。
それから裸に羞恥心のない大自然の生物:エルフさんは生装備です。
ついでに竜の姿がベースで人に化けられるかに個体差のある真竜さん達も下着という概念はありません。
人は服を着るもの、という認識はあっても、その下に更に着用を要するものがあるとは思っていません。←表面的な理解。
ただロロイとリリフはハテノ村&魔王城の育ちなので、下着という概念をちゃんと理解しています。…幼少期は竜の姿の方が多かったので、必要性への認識は薄いですけどね!
獣人に関しては、こちらも大いなる大自然!な方々なので概念のない方がいるんですが、流石に竜や妖精よりも人間に近い種族なので、大概の方はパンツ穿いてます。
それに加えて、15年くらい前からハテノ村の胸下着も普及し始めました。
野生的な生活を営んでいる部族はポロリも多い現実に憤慨した女性がいたんですよ。
ハテノ村村長の末の妹さん、つまりリアンカちゃんの叔母さんが15、6年前に大型ネコ科肉食獣の獣人さんに半ば押し掛ける形で嫁いでおりまして。(リアンカちゃんのお父さんは三きょうだいの長男)
活発で行動的な彼女が、ポロリは断固許すまじ!と凄い勢いで普及させています。
意外にそれにヨシュアンさんも助力していたり。
画伯曰く、下着は男の浪漫です…!だそうで。
ちなみに人間の下着事情に一番詳しいのは、たぶん画伯と画伯の著作に関心を寄せる紳士会の方々じゃないでしょーか。




