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Lonely Life  作者: 静ゆうと
2/3

第一話 「過去編」


「悠馬!ここ教えて!」


楽しい楽しい夏休みが終わり、僕達は休み明けテスト前で切羽詰まっていた。

休み時間になると、僕の机のまわりには人だかりができる。

夏休み中に勉強しときなよ、まったく…。


「ここ?ここは、…………ってこと!分かった?」


面倒くさそうな顔をしながらも、僕は幼馴染の颯太に問題を教えてあげた。

毎回、休み時間の度に、颯太は僕のところに「勉強教えて!」と来る。

別に教えるのは構わないが、休み時間の度に来るのは、正直やめて欲しい…。


「う、うん…?ごめん、もう少しゆっくり説明して…。」


…ゆっくり⁉︎

これでもかなりゆっくり説明したつもりなんだけど⁉︎


「え?かなりゆっくり説明したつもりなんだけど…。」


そう言うと、僕の机のまわりにいたクラスメイト全員がピタリと動きを止め、僕をぽかんとした顔で見てきた。


「…はあ⁉︎今のどこがゆっくりなのさ!あのねぇ、悠馬は頭良すぎなの!僕達とは大違いなんだよー!」


「うあー!」と言いながら、颯太は僕の机に突っ伏した。

そんな事言われても…とも思いつつ、僕は颯太の頭を軽く叩いた。


「ごめんごめん。もっとゆっくり説明するから。」


僕がそう言うと、颯太はぱっと顔を上げた。


「うん!あ、じゃあねー、ここも教えて!」

「俺もここ教えて!」

「私も!ここ、分からないんだよね…。」


颯太に続いて、他の人も教科書やノートを開いて、僕に聞いてくる。


もう、面倒くさいなあ…。

いや、でも、










ものすごく楽しいのかもしれない。







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