電波探知機
「ふわー」
クラフトは眠そうだ。
「あったわ」
車の販売店に着いた。
「車を、もう一台……か?」
「そうよ、これさえあれば、出来ないなんてことはなんにもないわ」
キャッシュカードをピラピラ~っと見せた。
「いらっしゃいませ」
「はあ~い、ウィリアム」
「これは、ジーン様」
「ふふん、何か良い車。ある~?」
ウィリアムは、慌てて席に通す。
「そうですね」
一時間ほどして、
「いいわ、じゃ、これで」
キャッシュカードを渡すジーン。
「はい、ただいま」
ブウウーーン……、
「きゃっほう!」
手に入れた車は、キャデラックだ。
「これは、凄い……」
「ん?なあに?クラフト」
「凄い金持ちだな……とな」
「ふふ~ん、伊達にお父様の御威光があるわけじゃないわ」
「そうか……」
少し進んだ頃……。
ぴーぴーぴー
何かが鳴った。
「なに?クラフト?」
「そうか……」
何かを取り出すクラフト。
「なあに、それ」
「電波探知機。だ」
「でんぱ……なんて?」
「電波探知機。この近くに発信器が付いている」
「な、なにそれ」
「ちょっと、止まれ、ジーン」
車が止まった。
ぴーぴーぴー
鳴り続いている探知機。
「ちょっと、いやだ」
「ここだ」
示したところは、車のエンジンだった。




