襲来
革の上下にブーツ、クラフトは、満更でもないようだ。
それを見て、ジーンはカードを出した。
外に出た二人。
ジーンは、駐車場に来たところで、止まった。
「さ、ここよ」
すると、クラフトは、ジーンに抱き着いた。
ドキッとするジーン。
「ク、クラフト?」
「君は、何を知っているんだ?」
「え?」
「なぜ、俺の所に来た!」
語気を荒げるクラフト。それを聞いたジーンは戸惑った。
「な……なに怒ってんのよ」
「君と会った時から、ずっとつけられている」
「え……!?」
辺りを見ようとするジーン。
「見るな!」
小さい声でしかし鋭く、クラフトは言った。
「君は、銃を持っているか?」
「え、ええ」
「走れ!」
その声に、ジーンは走った。
ダーン!
銃声が響く。
「きゃああ!」
そう叫びながらも、ジーンは自分の車にたどり着いた。
「よしっ!」
クラフトは、銃で応戦しながら、ジーンの所へ、
「ちょ、ちょっと!なあによおう!」
「君の事を歓迎しているんだろう!」
そう言って、クラフトは、ジーンに、
「車のキイだ、開けるんだ!」
「え、ええ!」
ピー
カチッ……
急いで入る二人。
「はやく!」
その車は、すごい速度で、走り出した。




