子
ウィリアムスは、パソコンを見る。
惨事は続いている。
「は、ははは……私の勝ちだ!」
大声で笑っている、ウィリアムス。
その、水晶玉の中から、一つの光が……。
それは、光り輝く、人間だった。それは、まだ、小さい。
しかし、その、“子“は水晶玉にはまっていた、くぼみを触った。
ゴゴゴ……。
「……!地震か!?」
そういって、ウィリアムスは、身構える。
しかし、彼の上から、大きな石が……!
「うおおおー!」
ドドドド……!
その石につぶされるウィリアムス。
“子“は、少し大きくなった
「君は?」
何も喋らず、ただ、クラフトの頭を触った。
少し笑っただろうか、そして、その“子”は光と共に、消えて行った。
ゴゴゴ……!
更に、激しくなる地響き。
「クラフト!早く!」
ジーンが、クラフトの所へ、
「早く!」
クラフトは、ぼーっとしている。
「クラフト!」
「あ……ああ」
「早く!きて!」
洞窟から出る二人。
ドドドド――!
滝の裏側から、洞窟の砂埃が上がる。
「ふう……」
「ねえ、どうなったの?」
「世界はか?」
トラックに戻って、スポーツバックから、モバイルPCを開けるクラフト。
「あ!」




