割れる鍵
炎上し、爆発と共に、建物が破壊されていく。
「ウィリアムス!」
ジーンが叫ぶ。
「ああ、君は大丈夫だ」
「やめて!やめなさい!」
「くそっ!」
クラフトは、ウィリアムスの顔を、殴った。
「……っ!」
ウィリアムスは、殴られたところを押さえて、
「クラフトを始末しろ!」
襲い掛かる、黒服の男たち。
「貴様はもう、用済みだ!」
吠えるウィリアムス。
クラフトは、黒服の男の攻撃に応戦する。
しかし、一人対、大勢。結果は見えていた。
が、
「クラフト!」
ジーンが、空手の型で、応戦。
「ジーン!」
二人は、囲まれた。
「ジーン、いつから、空手を?」
「中学校の頃からよっ!」
はあっ!と、ジーンの身体は舞いを舞い、次々と倒していく。
クラフトは、そのうちに、水晶玉の所へ。
「……何をする気だ!?」
ウィリアムスが、走り寄る。
クラフトは、彼の来る前に、水晶玉を取り、それを、思い切り、叩き割った。
パシャアア――ン!
粉々に砕ける水晶玉。
光と、共に。
「……へ、ざまあ」
「な、何て事を……」
ウィリアムスはパソコンに駆け寄った。




