鍵
光が眩しい。ずっとトラックに乗っていた二人は、そう感じた。降りると、大きな湖と、その後ろに巨大な滝が流れていた。
「綺麗……」
ジーンは、真顔で、しかし、滝の魅力に圧倒されながら言った。
「では……」
そう言うと、ウィリアムはクラフトに、彼の持っていた水晶玉を見せた。
「これが、キイだ」
「そうなのか?」
そうクラフトが言うと、
「知らなかったのか?」
「……ああ、知らない」
クラフトは、オーバーアクションをして言った。
「そうか……」
突然、クラフトの顔を殴ると、その彼の顔を持って、
「俺が、教えてやる!」
そう言ったウィリアムは、彼の顔を離した。
「……そう、世界崩壊。その鍵が、この場所にある。
そう教えてくれたのは、この一本の記事だった」
その記事を手に持つと、
「いや、しかしこれは、その片鱗を見た記者がかいただけ。
特に理由などない。そう、彼は言って、息を引き取った」
「……殺したのか?」
「ほほう、よく解ったな。イエスだ」
「……最低」
ジーンが、吐き捨てるように言った。
「これは、神を裏切れる、最後で最高な事件だ」
ツカツカ、と、歩き出したウィリアム。
「そう、そのころだ、君が、その事件を調べていることを知る」
「そんな、あんたそれが目的で近付いたの?」
「そうさ」
怒ったジーンは、ぷいっと顔をそむけた。




