新たな惑星
やっとストーリーが見えてきました(≧ε≦)☆
これからどんどん話が進みます♪
皆さんと仲良くしたいので、感想などいただけたら幸いです!
真樹斗は淡々と話し出した。
「沙理、俺は異世界の王になる。だから18才の誕生日で、彼方に行かなければならない。」
「うん…でも、ずっとってわけじゃないでしょ?いつ帰ってくるの?」
また沈黙が流れる。
「ごめんよ、沙理。俺はもうこの世界には戻れない。」
私は、頭が真っ白になった。もっとも聞きたくない返事だった。
(じゃあなんでキスなんてしたの…こんなに私は真樹斗が好きなのに…もう会えないなんて辛すぎるよ…)
涙が込み上げてくる。その時ー
真樹斗が私を引き寄せそっと抱きしめた。
「一年たったら迎えに行くから、俺と結婚してほしい。」
「…え?」
「我が侭だと思う。だけど、俺は沙理とは離れられない。一緒に向こうで暮らしたい。今はまだ向こうの世界は、戦争が続いていて一緒には行けない。だから一年だけ待ってほしい。一年で俺は王になって、国を立て直し沙理が安心して住めるようにするから!」
あまりに突然の告白だった。びっくりし過ぎて何から質問したらいいのか分からない。
(えっプロポーズ!?真樹斗から?!えっ、う嬉しい…けど、待てよ。異世界ってそもそも何!?戦争??一年でどうにかなるものなの?!)
私は、抱きしめる真樹斗の胸を押しのけて顔をあげた。
「えっ、真樹斗まって!そもそも異世界って何なの?!そんな急に…」
真樹斗は、ふっと微笑む。
「やっと沙理が聞いてくれた。」
(そうか、私が逃げ回ってて何も聞いてなかったのね…)
真樹斗は、また私に軽くキスをした。
「!!!!」
まだ免疫の出来てない私は、真っ赤になって言葉にならない抗議をした。しかし真樹斗は、また川原に向かって話し出した。
「異世界とは、遠い宇宙のブラックホールを抜けた場所にあるオーシャニアという惑星だ。オーシャニアは、古くから王制をとっていて地球のように美しい星らしい。」
「うん…」
(ブラックホール…?オーシャニ…?う~ん)
「今、オーシャニアでは戦争が続いていて、王と王になれる血族の男子が全て殺されたか幽閉されているらしい。そこで、王家の血をひく俺が呼び出されたんだ。」
真樹斗は、私を見た。疑いたくないけど…きっと私は怪訝な顔をしているのだろう…真樹斗は悲しそうに微笑んだ。
「信じられないのも無理はない。俺も始めはそうだった。」
違うの!と言いたくても、まったく疑ってないとは言えない。でも、信用しろっていきなりそんな話されても…
「証拠を見せるよ」
真樹斗は、にっと笑った。その笑顔は自信に満ちていて輝いていた。