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おばけのぬいぐるみ

作者: 口羽龍

 真貴子まきこは今日、8歳の誕生日を迎えた。いろいろあったけれど、ここまで育ってくれた。本当に嬉しい。これからどんな日々を送り、どんな大人になるんだろう。わからないけれど、いい子になってほしいな。


 テーブルの上には誕生日ケーキがある。中央には『8才おめでとう』と書かれている。それを見て真貴子は、8歳になったんだと実感した。


「真貴子、誕生日おめでとう」

「ありがとう」


 父から祝福された。忙しくて、あまりかまってくれない父だけど、真貴子の事を思ってくれた。そう考えるだけで、とても嬉しいな。


 と、父はあるものを出した。真貴子への誕生日プレゼントだ。何だろう。真貴子はワクワクした。


「お父さんとお母さんからのプレゼント」


 プレゼントの入った箱を見て、真貴子は喜んだ。中身は何だろう。真貴子は興味津々で見ている。


「ありがとう! 何だろう」


 真貴子は紙を取って、中身を見た。箱の中には、白いおばけのぬいぐるみがある。一目見ただけで、かわいいと言える見た目だ。


「ぬいぐるみ?」

「うん」


 真貴子は取り出し、ぬいぐるみを抱きしめた。一瞬で気に入ったようだ。


「かわいい!」

「気に入った?」


 父は嬉しそうだ。気に入ってくれたようだ。


「もちろん! 家に飾ろうっと」


 真貴子は2階に行った。真貴子の部屋には、いくつかのぬいぐるみがあるが、その中でもこれは一番気に入った。


 2階へ続く階段の前で、両親は笑みを浮かべている。


「喜んでるみたいだね」

「うん」


 真貴子は自分の部屋に入った。どこに飾ろう。真貴子は迷っていた。このぬいぐるみはとても気に入った。目に付く所に置こう。


「かわいい! かわいい!」


 真貴子はおばけのぬいぐるみをまた抱きしめた。それほどかわいくってしょうがない。


「ここに飾ろう」


 真貴子は自分の机の横に置いた。一番目に付く所はここだ。勉強に疲れたらこれを見て癒されたいな。




 その夜、真貴子は夜空を見ていた。今日はとても素晴らしい誕生日会だったな。こんなかわいいおばけのぬいぐるみをもらって、誕生日ケーキがおいしかった。両親が祝福してくれた。本当に嬉しいな。


「今日はいい誕生日だったな。こんなかわいいぬいぐるみもらったんだから」


 そろそろ11時だ。もう寝よう。明日は小学校だから。寝坊して遅刻しないように。居眠りしないように。


「もう寝よう」


 真貴子は寝入った。誕生日の夜、いい夢が見れなすように。


 寝ていると、真貴子は物音が気になった。何だろう。全くわからない。こんな夜遅くに何だろう。両親は何をしているんだろう。それとも、他の人だろうか?


 真貴子は目を覚ました。すると、部屋が光に包まれている。一体何だろう。真貴子は驚いた。


「あれっ?」


 だが、ここは部屋ではなく、森の中だ。どうして森の中にいるんだろう。夢だろうか? どこの森だろう。全く見当がつかない。


「ここはどこだろう」


 と、真貴子の目の前におばけが現れた。誕生日プレゼントでもらったおばけにそっくりだ。どうして目の前におばけが現れたんだろう。全くわからないな。


「お、おばけ?」


 真貴子は呆然としている。どうして周りにおばけがいるんだろう。それにしても、どのおばけもかわいいな。


「おばけがいる! かわいい!」


 と、1匹のおばけが近づいてきた。真貴子に何か言いたい事があるようだ。何だろう。真貴子は気になった。


「一緒に遊ぼう」


 その誘いに真貴子はうなずいた。こんなかわいいおばけとなら、遊びたいな。きっといい思い出になるだろうな。


「いいよ!」


 そして、真貴子はおばけに誘われた。真貴子は森の中を行く。森の中には様々な動物がいて、とても賑やかだ。この辺りにこんな森はないので、ここは異世界だろう。こんな森に行きたいな。いつか旅行で行けたらな。その森の先には何があるんだろう。全くわからないな。


「楽しい?」

「うん」


 真貴子はとても楽しんでいた。おばけのぬいぐるみを買うと、こんなのが見られるとは。本当に素晴らしいな。


「今度はこっちに行こうよ!」

「うん」


 その先には何があるんだろう。まさか、森の中に家があるんだろうか? それとも、そのほかの何かがあるんだろうか? 真貴子はワクワクしていた。本当に素晴らしい出会いだな。


 その先にあるのは、大きなお屋敷だ。不気味だけど、とてもかわいい。こんなお屋敷に住んでみたいな。そして、リッチな生活を送りたいな。自分にはできないだろうけど。


 真貴子はおばけと一緒にお屋敷の中に入った。お屋敷は古びているけれど、とても美しい。全く人の気配がないけれど、とても豪華だ。


「すごい!」


 その後も、真貴子はお屋敷を巡った。シャンデリアがとても大きくて、豪華だ。いい思い出になったな。


「楽しかった?」

「うん」


 その声とともに、真貴子は目を覚ました。やっぱり夢だったのか。でも、いい夢だったな。


「あれっ、夢か・・・」


 真貴子は外を見た。そこには、いつもの風景が広がる。それを見て、やっぱりあれは夢だったんだと確信する。


「何だったんだろう」


 真貴子は思った。あの夢は何だったんだろう。とてもいい夢だったな。おばけのぬいぐるみが見せた夢だったに違いない。いい誕生日プレゼントをもらったな。


「まぁ、いいか」


 そして真貴子は、いつものように1階に向かった。昨夜の夢を考えながら。

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