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7-3 マリスガス・ミレニスの憂鬱③

 そして、それから半年後、この倉庫での闇売買の現場に、2人は、やってきたのであった。


2人は、やっと会場を見回り、すべての出品物を見ることができた。すると、

「どう?ぜんぶ見たわね。」

「大丈夫。確認済みよ。」

「了解よ。じゃあ、行きましょう。スイッチオン!」


 すると、2人は、ゆっくりと、中央の舞台に上がっていった。正面に向かって、振り返ると、


「オーケー!!皆さん、そのまま動かないで!警察よ!我々は、美警察の美麗隊・特殊部隊サージよ!虚偽美貌違反の商品、違法売買で全員逮捕よ!そのまま、手を上げて、動かないで!」


すると、会場の中から出てきた今回の闇売買のボスの女性、

「なるほど、美警察とはね。私たちも甘くみられたものね。美警察からきたのが、たった2人とはね。こういうことは、想定内よ。レギとラギ、出てきて!」


すると、体長が3mはあろうかという2人の大男が奥からゆっくりと進み出てきた。

「ボス、俺たちに任せてくれ。こんな細い姉ちゃんたち、ひとひねりだ。ちょっと、簡単すぎて、拍子抜けだな。しかし、それにしても、すごい美人だな。しばらく見ていたいぞ。たぶん、手を出したら、1分で終わっちゃうから、少しあとでもいいだろう。」


ボスは、

「ああ、あとは、任せたわ。こっちは、取引を続けるから。」


美麗隊・特殊部隊サージの2人は、焦ることなく、大男たちに言った。

「あんたたち、それじゃ、私たちと勝負する前に、私たちの、この美貌、よく見てみなさいよ。私たちみたいな、こんな美人、なかなか、見たことないでしょ。」

大男たちは、その言葉に刺激されて、2人の前に近づいてきた。

「ああ、素晴らしいな。もっとよく見せてくれ。勝負は、もう少しあとにするぞ。」

すると、

「あんたたち、私たち2人のうち、どちらがより美人だと思う?よーく、見てごらん。どう、どちらが、お好みかしら?」

「おお、なんだと。そう言われてみると。」


大男たちは、2人を凝視すると、左右に視線を配りながら、考えている。すると、

「おお、2人とも、素晴らしいなあ。どっちも、綺麗で、なかなか決められないぞ。」


そう言うが、早いか、突然、

「うわあーっ!!!」

悲鳴を上げながら、大男たちは、急に頭を押さえて、ドーン、轟音とともに、倒れた。


それをみて、顔を見合わせる美麗隊の2人。

「やったわね。上手くいったわ。さあ、あとの皆もやりましょう。」


2人は、再び舞台に上がり、

「あんたたちのボディガードは、今、私たちが倒したわ。観念しなさい。まず、あんたたちに、ちょっと見てもらおうじゃない。私たち2人のうち、どちらが綺麗か、決めてもらおうじゃないの。どうせ、あなたたちのような節穴の目じゃ、本当の美人の顔がどういうものなのか、わかるはずないわよね。そんな判断もできないで、こんな闇の売買やる資格なんてないわよ。」


すると、ボスが出てきて、

「あの2人を倒したって!それに、あんたたちのどちらが綺麗か判断できないって言ったわね。あたしたちをみくびらないで。私たちはね、研究に研究を重ねて、美の極みの称号に値する美人の顔をつくりだしてるのよ。私たちが、そんなこと判断するなんて、簡単に決まってるじゃない。」


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