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6-11 B & W 11

 すると、ニコラは、15才の誕生日を迎えた時、特異体質が現れ始めていた。


 それは、一般国民の女性が、黒の着用を90%以上した時、受けられる美のエネルギーは2倍になり、100%になると、フルパーセントといい、受けられるエネルギーは、通常の3倍になるというが、ニコラは違っていた。そもそも、王室にいる立場として、すでに一般とは違うのではあるが、その中でも、ニコラは、15才の誕生日とともに開花した特異体質が、思いがけない特徴を示していた。


 それは、ニコラが全身もれなく黒を着用した時、それは一般的なフルパーセントではなく、ハイパーパーセントという遥かに超えたレベルとなり、その美のエネルギーは、最低でも10倍を超えるといい、その上、さらに、本人がその気になれば、20倍まで上げることができる。そのことから、これまでのコンテストや美の大会でも全くの負け知らずで、ついに、伝説の「漆黒しっこくの美少女」となったのである。


 しかし、「漆黒しっこくの美少女」との異名をとるようになり、数年たち、ニコラは、自分ほど美しい者はいない、自分は、全身黒を身につければ、美の頂点に達して、誰にも負けないと、誰に対しても、非常に高飛車となっていた。


 そして、今回、ニコラの母親であるアマンダ・ヴォルフは、ニコラが、この世で、自分が美しさで1番なんてことはないということ、そして、自分の力だけではできないことがあって、誰かの助けを求めなければならないことがある、ということをなんとか知ってほしい、と実務に相談を持ちかけていた。


 実務は、本当なら、母親であるアマンダに娘を見つけたことを知らせて、国に帰るようにうながすところであったが、それなら、ついでに、その相談された件をなんとかしましょう、と引き受けたのであった。


 そこで、以前、賞品のダイヤモンドをかけて行われたビューティーコンペティションの際に、見事に優勝した美麗隊・特殊部隊サージに依頼をして、2人で1組という設定で、モデルデュオコンペティションを企画した。もちろん、これは、「漆黒しっこくの美少女」フレアと、「純白の美少女」ホムリスの2人を、それぞれ単独では敗北まで追い詰めて、2人に自分たちの1人での力不足によって、自分たちは、常に頂点であることはありえないと、認めさせ、時には、人と協力をしなければ乗り越えられないこともあると気づかされ、最後には2人で協力して危機を乗り切るために、実務が考えたイベントだったのである。


 そして、この2人をそこまで追い詰めるには、この伝説の2人を超えるために、美麗隊の力を借りる以外には、考えられなかったのである。そして、今回、美麗隊・特殊部隊サージの2人は、前回、ダイヤモンドを優勝賞金として、企画したコンペティションの時とは、そのオーラの質を変えて、見た目の容姿を少し変えていたので、誰一人として、その正体に気づかなかったのであった。


 しかし、実務は、このことは、誰にも言わずに、モデルラボの新たなイベントの企画として、コスメに発案し、メディアも、これにとても興味を示してきたので、興行的にも大成功を納めたのであった。


 そして、この伝説の美少女の2人は、ともに、負け知らずで、非常に自信過剰になっていたので、実務は、2人まとめて追い詰めていったのであった。


 しかし、実務は、2人の母親から、2人の娘のことを相談されて、話しを聞けば聞くほど、両国のこれまでの経緯があまりにも、内容や時期などが似すぎていて、驚いたのであった。


 どちらも、「黒濃石こくのうせき」と、「明白石みょうはくせき」という鉱石が発見された時期や、その効果や内容、それに、そもそもの全身を黒や白の着用によって起きる効果などに至るまでがあまりにも似ている。そして、さらに、どちらも、プリンセスの娘が同じ誕生日であり、どちらも15才で特異体質が目覚めて、伝説の美少女となったことなど、どちらも同じ「色成国しきせいこく」であることが2人の母親も、不思議に感じていた。


 久しぶりに母親と対面した2人は、とにかく最初に驚いたことがあった。それは、母親2人の服装であった。

「ねえ!お母さんったら、その服どうしたの!」

 久しぶりの母親2人は、それぞれに、赤や青の洋服を着ている。2人とも、今まで、全身、黒と白のはずだが、いったい?

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