6-1 B & W ①
ある日、モデルラボに、突然やってきた、2人の美少女。2人揃って、モデルになりたいという。
受付の妻咲は、ちょっと突然のことで、困ってしまっていた。すると、ちょうどそれを遠くから見ていたコスメ、
「あら、どうしたの、妻咲さん。」
ああっ、やっと、助けがきたとでも言いたそうな顔で、
「あっ、社長さん、この2人、突然やってきて、モデルになりたいって言うんですよ。もう、いきなりなんですよ。普通なら、募集したくても、オーディションとか色々あってから、モデルになったりするっていうのに、2人揃って、あまりにも世間知らずだわ。」
社長のコスメは、とりあえず、妻咲をなだめながら、
「わかったわ。とりあえず、今日は、私が対応するから、応接室に案内して。すぐいくわね。」
「ああ、よかったわ。社長さん、すみません。」
2人は、ホッとしたような顔で案内された。
「あら、あなたたち、まだ高校生じゃないの。まあ、それは、若いとかは、別に大丈夫なのだけど、普通はね、ただモデル事務所とかきても、ただ追い返されるだけよ。最初は、外からスカウトされるか、自分からオーディションに申し込むかのどちらかが一般的ね。」
そう言いながら、2人の顔をしみじみと見つめて、
「ねえ、2人とも、どこからきたの。まさか、家出じゃないわよね。それに、2人揃って、いきなりくるなんてね。」
すると、そのうちの1人の少女が、
「実は、ヨーロッパ経由の飛行機の機内で、たまたま、席が隣り同士だったんですよ。聞けば、私と同い年だって言うし、モデルになるって、またまた同じなのって思ったら、モデルラボに行くっていうじゃない。もう、私、驚いちゃって。」
「あなたたち、2人とも、いったいどこからきたの。」
「私は、ブラキリシス国。」
「私は、ホワイテリス国からよ。」
「あきれたわね。高校生で、モデル志望って言っても、そんなに、簡単になれるわけじゃないのに、海外から、いきなりやってくるなんて。とりあえず、もう夕方になるから、ここに泊めてあげるから、明日には、帰りなさいよ。モデルはね、ひと月前にも、きたばかりで採用した見習いの子がいるのよ。あなたたちは、すごく綺麗だし、本当なら採用してあげたいところだけど、そうねえ、定員オーバーってところかしらね。わかった。明日、帰るのよ。」
2人とも、かなりがっかりしている。それをみた、ひと月前にきた子、
「あら、モデル志望なの。私が一足先に決まっちゃったわね。」
「もう、レメティスったら。あなただって同じようなものよ。」
すると、ペロッと舌をだして、気まずそうにさっさと奥に戻るレメティス。
「ああ、ちょっと待って、レメティス。あなた、この2人に今夜泊まる部屋に案内してあげて。あなたの部屋の隣りの2人部屋にね。」
「はいっ。」
レメティスは、2人を案内しつつ、
「どうして、2人とも、日本にきたの。こんなに遠いところなのに。それに、まだ高校生なんでしょ。」
すると、1人から、
「私の名前は、ニコラ・ヴォルフよ。そういうあなたも、高校生でしょ。やっぱり遠くからじゃない。あなたこそ、どうして。」
「私は、ユリアナ・マーシャルよ。モデル名は、ちょうど決まったばかりで、レメティスっていうの。私はね、家出してきたのよ。わけは言えないけど。まあ、親とけんかしちゃったのよ。」
「私は、マリアンナ・シルバーロートよ。せっかく、はるばる日本まできたのに、もう帰らなきゃならないなんて、もう、本当残念だわ。」
すると、先に採用が決まったレメティスから、
「そうだ。私、いい考えがあるわ。絶対とは言えないかも知れないけど、たぶん大丈夫だと思う。ちょっと、こっちにきて、耳をかして、2人とも。」




