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5-19 プリンセスの娘、誘拐の謎19、、、エピソード5・最終話

 麗奈は、その98%の段階で、その難関に気づくことができた。それこそが、麗奈の持つ才能と、これまで積み重ねてきたものによる勘なのだろう。98%から99%に移る際に、とっさに構築のスピードを10分の1まで落とし、0.1%からの構築作業に切り替えて、さらに、その状態を確認しながら、ゆっくりと残りの構築に全神経を集中して、その状態に合わせていく。


 時には、0.01%までも落としながら、ゆっくりと進めていき、ついに、最後の0.1%は、なんと15分以上かけて進めて仕上げていくという、ここまでの15分の1の速度と丁寧さで仕上げて、無事終えることができた。とうとうマリアの顔が、完全修復し、元に戻ったのであった。


 麗奈は、これで、ついに、移面術の最高峰である、「復活の術」を、なんと、数百年ぶりに、成し遂げ、ここに、琥珀こはくつばさの歴代2人目の「主命しゅめい」となったのであった。


 その成功を、終わりと同時に確認した実務も、思わず、おめでとう、と心の中でつぶやいていた。


 麗奈、おめでとう。とうとうやったわね。この時を迎える時が、やっと訪れたのよ。さっきは、わざときついことを言ったり、責めたり、追い詰めたりして、ごめんなさいね。でも、この数百年間、成し遂げられなかった「復活の術」を成功させるためには、極限まで追い詰められた状態でなければ、いくらあなたでも、絶対に無理だったと思う。ここまでの緊迫した精神状態に耐えて、その才能と実力を限界まで出し切ったことで、奇跡を呼び起こすことができたのよ。あなたを追い詰めたことは、無駄ではなかったわ。


 もちろん、これができなければ、プリンセスの後継ぎにも、国の後継者の問題にも、大きな障害となったことでしょう。でも、そのことが、あなたにとって、「主命しゅめい」への道として、与えられた最大の難関だったのね。これからは、あなたが、主理でもなく、最高の頂点である「主命しゅめい」として名乗り、琥珀こはくつばさのリーダーとして、新たな道を開いていくことができるでしょう。


 麗奈も、改めて、完璧に戻ったマリアの顔の状態を細胞レベルから確認すると、実務の待つレベルまで戻っていき、擬人化から戻った2人は、そこから、身体に意識をもどして目覚めるのだった。


 元の世界では、目覚めた3人は、そのマリアの両手を掴んだ2人の手が離れた途端に、3人とも床に倒れてしまった。3人とも、その体力をかなり失っているようであった。「復活の術」は、それだけ、精神的にも身体にも負担をかける大変な術だったのであった。


 ゆっくりと起き上がったマリアは、その顔を鏡で見るまでもなく、自分の顔が完璧に戻ったことを実感していて、プリンセスと抱き合い、無言のまま、泣き続けるのであった。その両側に駆け寄るメイド2人も涙をいっぱい溜めていた。


 それをみて、麗奈と実務も、そして、オービス、コスメに、カタリーナたちは、喜びに微笑みながら、涙があふれていたのだった。


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