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5-16 プリンセスの娘、誘拐の謎16

 そして、実務は、苦肉の策を考え始めていた。


 一方で、麗奈は、全く気づいていない。ただ、どうすればいいかわからずにいた。すると、いくつもの、マリアの心の光の玉に出会っていると、気のせいか、近くにいる光の玉、さっきから、この光の玉は、同じものであるような気がする。つまり、麗奈に寄り添っているように思えたのだ。


 麗奈は、意を決して、この場所における心をすべて擬人化してみた。その光の玉が、ここにきている理由を知るために。すると、それは、もちろん、マリアの心の一つであった。その心は、麗奈を探していたのである。擬人化すると、

「よかったわ。あなた、麗奈ね。やっと話しができるのね。」


 驚く麗奈、

「なぜ、私のことを知っているの?どうして探していたの?」

「実は、実務さんから、あなたに伝言があるの。互いに自分のやり方による擬人化のせいで、誤差がでて、人としての認識が互いにできなくなっている、って言っていたわ。そこで、実務さんは、自分は、擬人化を解くので、麗奈さんが改めて、この脳内のすべての擬人化を改めて、1人でやってほしい、って言ってたわ。そうすると、同じ世界で、統一感がうまれて、つながりができるはずだって。実務さんは、もうあなたからの新たな擬人化を今待っているはずよ。すべての擬人化を一度解いてから、改めて、すべての擬人化をしてほしいの。」

「そういうことなのね。わかったわ。ありがとう。じゃあ、まず、今やった、あなたたちの擬人化を解くわね。」


すると、そのマリアは、あっという間に、光の玉に戻った。

「じゃあ、ここにきた時の、自分の擬人化も戻すわ。」


 ふっ、と、光の玉となった麗奈は、すぐに、脳内のすべての擬人化を行なっていった。


すると、向こう側に見えていた、いくつもの光の玉は、何人ものマリアの姿に変わっていった。

「さて、急がなくちゃ。」


麗奈は、自分の姿を確認すると、小走りに辺りを見回しながら、走り出した。

「これで、実務さんは、見つかるはずよ。まさか、光の玉のままってことはないわよね。」


 しかし、少し焦りながら、走りは速くなり、多くのマリアの姿の中に、明らかに、別の印象の姿が目に入った。


ま、まさか、、、


「あ、実務さーん!」


とうとう、実務の姿が、

「麗奈っ!」


互いに手をとって、喜ぶ2人。

「いや、本当によかった。もう会えないかも、いいえ、それどころか、もう帰れないかとも思っていたわ。」


すると、実務も、

「そうね。私も今回ばかりは、ちょっとだけ焦ったわ。正直言うと。」

「そういえば、さっき本当に、びっくりしたんだけど、マリアが協力してくれたのね。偽物の水を渡したことで、すごく怒っていたのに、どうしてなの?」

「ああ、あれね、あれはね、私、1人で、まず、マリアの全員の擬人化をしたのよ。それで、皆は、案の定、私には怒りを覚えていたわ。だから、皆、私たちには、反発していたからね。それでも、私は、ある心を探していたのよ。」

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