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5-15 プリンセスの娘、誘拐の謎15

 2人が戻ってきたのをみたプリンセスは、


「大丈夫ですか。やっぱり、顔を戻すなんて、そんなこと、できないでしょ。」


すると、実務は、

「大丈夫です。今度は、私も行きますから。」


それを聞いて驚く麗奈、

「ええ!実務さん、私も行くってどういうこと?」

「そのままの意味よ。私ね。美警察にいた時、犯人や目撃者の脳内で捜査とかもしてたからね。人の意識に入り込むのは、得意なのよ。」

「なんですって!あなたにも、そんなことができるなんて!」

「だから、もちろん、脳内捜査は、あなたみたいに、擬人化してね。だから、今度は、あなたも、マリアと意識がつながったら、擬人化してね。私も擬人化して、あなたがマリアと一体化したら、そのルートを追いかけてから擬人化するから、あわてないでね。あわてて先に行かれたら、あなたを見失ってしまうから。一度見失ったら、行くルートがわからなくなって、中で会えなくなってしまうから、危険なのよ。そうなったら、2度と中であなたと会うことはできないし、気をつけてね。」


 3人は、再び椅子に座り、2人とも、精神集中を始めた。そして、呼吸が整うと、2人は、両側から、マリアの手をつかんで、一体化を始めた。


 そして、3人が一体化すると、2人の意識は、その中に入っていった。


 まず、実務は、マリアの意識に着いた途端に、擬人化を行ない、辺りを見回している。


 おかしいわ、ほぼ同じところに着いたはずなのに、麗奈が見当たらない。もしかしたら、すでに、先に行ったりはしないわよね。あれだけ、念押ししたものね。それは、ないと思うけど。


 しばらく、あたりを探す実務。


 すると、一方で、やはり、到着していた麗奈。すぐに、擬人化して、やはり、実務を探していた。


 おかしいわ。実務さんがみつからない。実務さんが先に行くわけはないし、2人で行かないと意味がないって言ってたし、、、。


 その後も、2人は互いを探し続けていた。


 2人は、互いに互いを探していたが、なかなか見つからない。こんなことは、珍しい、とお互いに思っていた。


しかし、実務は、大変なことに気づいていた。


 大変だわ。このまま、互いにコミュニケートできないと、復活の術ができないだけでなくて、2人とも、いいえ、3人とも目覚めることができなくなってしまう。


 擬人化に失敗したわけではないし、まさか、麗奈が擬人化ができなかったわけはないよね。


 すると、麗奈も、この状態を少し心配し始めていた。


 このままでは、何も進まないし、それどころか、ひょっとしたら、3人とも目覚めることができないんじゃないかしら。


 人というのは、脳内には、多面性があって、様々な心があるので、前回、麗奈がカタリーナの脳内に入って、擬人化し、様々な擬人化した心と触れ合って解決し、記憶を取り戻したのであるが、今回は、麗奈がマリアに復活の術を達成するため、脳内で、直接、実務からアドバイスを受けるために、互いに、擬人化をしたのだが、互いに、その存在を見つけることができない。擬人化に失敗したわけではないことは、わかっていたのだが、なぜ擬人化した相手が見つからないのか。


 2人とも、しばらく進んでいると、だいたいサッカーボールを一回り大きくしたような光の玉のようなものがあることに気づいた。


 2人とも、初めてみるものであったのだが、これは、なんと、脳内にある、その人の様々な心であった。2人は、いつも、その人の心と交流するために、自分を含めて、脳内の心を擬人化するので、それらの心を擬人化していない姿で見たことはないし、もちろん、自分も擬人化しなければ、脳内で行動できなくなってしまうからなのである。


 ところが、今回は、2人とも自分で擬人化ができるので、相手に任せず、自分の擬人化だけを行なったので、他に存在する心は、擬人化されていなかったのであった。


 ところで、2人は、まだ気づいていないのだが、擬人化は、1人が多くの心をすべて擬人化することで統一感が生まれる。だが、今回、2人は、それぞれに自身の擬人化を行なったことで、その個人差が微妙に出てしまい、互いが認識ができなくなってしまったのである。


 これは、互いの心が、どこに存在するかわからない状態から、擬人化すると、同じ建物に入り込んで、互いの認識と交流ができるようになるはずが、例えるなら、今回は、2人は、同じ建物には入り込めたのだが、その建物の2階と3階にいるようなものなのであった。


 つまり、擬人化は、1人が全員を擬人化することで統一感が生まれるのである。


 2人は、脳内に入り込んで、それぞれ擬人化した時から、いくつもの光の玉を見てきたのだが、その中に、実は、互いの存在があったのだ。互いの擬人化の個人差によって、人としての認識ができなかったのであった。

この状態では、コミュニケートできる心は、どこにもいない。しかし、これらのことに、実務は、やっと気づき始めていた。


 どうしたらいいかしら。何か策を考えなければ、このままだと、復活の術どころではなくなってしまうわ。


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