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5-11 プリンセスの娘、誘拐の謎11

 全員、驚いて、互いの顔を見合わせている。

「もちろん、簡単ではないけれど、たぶんできると思うわ。」


 プリンセスも、あまりの驚きに、

「な、治すって!い、今よりも、やけどの傷がよくなるってこと?」

「いいえ、そうじゃないのよ。完全に綺麗に元通りになるのよ。」

「いえいえ、そんなこと、ありえないじゃないの。顔の三分の一は、あんなに、焼けただれているのよ。絶対に不可能だわ。」


「まあ、見ててちょうだい。レナリタ、こっちにきて。さて、今から、一条麗奈いちじょうれいなになって、これから、移面術いめんじゅつをやるわよ。」


 モデルラボの全員は、驚きをかくせない。

オービスは、

移面術いめんじゅつですって?実務さん、顔移しじゃあ、どうしようもないじゃない。誰かの顔を移しても、どうしようもないじゃない。どうして、こんなこと。いくらなんでも、無理よ。」

「あらあら、いつも穏やかなオービスが、どうしたの。そんなに興奮してるの、初めてみたわ。」

「ええ、だって。そんな、無理なこと言うから。ぬか喜びさせてしまうもの。」


すると、一条麗奈いちじょうれいなも、

「本当よ!移面術いめんじゅつをやろうなんて。今、この状況でやれることじゃないわ。」


すると、実務から、

「そうね。普通にやったら、まずできないし、全く意味のないことだと思うわ。だけどね、麗奈。今日は、あなた、ここで今、奇跡のレベルまで行き着くのよ。今、その時がやってきたのよ。あなたにとって、最大のチャンスがきたのよ。」


 実務からの、この、信じられない発言に、皆、耳を疑った。


いったい、何を言い出すの!実務さんったら!


しかし、どこまでも、冷静な態度で、

「皆、悪いけど、そのまま、黙って、静かにして、見ていてください。もしかしたら、皆は、奇跡の目撃者になるのです。」


それを聞いて、モデルラボの皆や、プリンセスたちも驚きをかくせない。


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